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(´ε` )進行性核上性麻痺とパーキンソン病の話


(^_-)題名:進行性核上性麻痺とパーキンソン病の話

近年、パーキンソン症候群されてきた疾患が細分化されるようになっている。

我が国における進行性核上性麻痺(PSP)の有病率は、パーキンソン病(PD)の約1/20 とされている。

PD は、安静時振戦、筋強剛、無動、姿勢反射障害を4 主徴とする慢性進行性の錐体外路疾患で、黒質線条体の変性によるドパミン代謝障害が主因とされている。

発症早期は上記3徴候を認め、経過とともに、姿勢反射障害が加わり、それに伴うバランス障害によって、転倒傾向を示すことが知られている。

また、PSP は、パーキンソン症候群を呈するが、垂直性核上性注視麻痺による眼球運動障害、歩行障害、早期から出現する姿勢反射障害による易転倒性、中脳被蓋の萎縮などの画像所見といった PD にはない特徴を示す慢性進行性の変性疾患である。

バランス能力評価には、機能的バランス評価とされる BBSを使用した。

BBS は、坐位・立位での静的姿勢保持と動的バランスなど、臨床的によく用いられる動作を評価項目としている。

評価項目は14 項目で構成されており、各項目を5 段階(0-4 点)で評価するものである。

PSP では、初期から特徴的な垂直性核上性注視麻痺による眼球運動障害が生じやすく、内側縦束吻側間質(riMLF)核や中脳網様体の障害が関与しており、選択的に垂直性サッカードが障害されるのは、riMLF 核の障害が強く影響していると考えられる。

また、PSP は画像診断では、第3脳室の拡大や、中脳被蓋、橋被蓋の萎縮がみられるとされており、固縮に関して、PSP と PD では症状の違いが認められており、PDの固縮は、頚部・体幹よりも四肢に強いのに対して、PSP の固縮は逆に四肢よりも頚部や体幹に強く、体軸性固縮と呼ばれる。

一般に PSP・PD ともに後方重心であることが認められており、前足部への荷重は困難な事が多いが、FRT において、藤澤らは幾何学モデルによるシミュレーションから、25cm程度のリーチ動作では、重心の前方移動を伴わなくても、姿勢変化のみでリーチできることを明らかにしている。

姿勢反応として足関節ストラテジーは身体重心が、支持基底面中央に位置するときに活発に作用し、股関節ストラテジーは支持基底面中央よりも周辺での安定性に関与しているとされている。

((+_+))参考文献

饗場郁子:高齢期のパーキンソン病の類縁疾患 4)進行性核上性麻痺.Geriatric Medicine Vol.47 (8) 981-985 2009

奈良勲(監);理学療法学辞典.医学書院 2006

パーキンソン病患者治療ガイドライン2011

パーキンソン病と関連疾患(進行性核上性麻痺 大脳皮質基底核変性症)の療養の手引き 厚生労働科学研究費補助金難治疾患克服研究事業 神経変性疾患に関する調査研究班

進行性核上性麻痺(PSP)診断とケアマニュアル Ver.2 厚生労働省精神・神経疾患研究委託費「神経疾患の予防・診断・治療に関する臨床研究」班,厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患克服研究事業)「神経変性疾患に関する調査研究」班

饗場郁子・他:進行性核上性麻痺とは.IRYO Vol.59 No.9(467-470)2005.9

道免和久編 リハビリテーション評価データブック第一版 医学書院 2010 p445

Shumway-Cook A et al: Predicting the probability for falls in community-dwelling older adults.Phys Ther77:812-819,1997

弓削田晃弘・他:進行性核上性麻痺.Clinical Neuroscience Vol.28 no.1 2010

奈良勲(監):パーキンソン病の理学療法.医歯薬出版 2011

内藤寛:歩行と姿勢(重心動揺)-すくみ足と重心移動障害-.BRAIN MEDICAL vol.19 No.4 59-67 2007-12

藤澤・他:ファンクショナルリーチにおける姿勢の最適化に関する研究-幾何学モデルによる検証-.理学療法学35(3)96-103,2008

前岡・他:Functional Reach Test に影響を与える因子-身長,年齢,足圧中心点,体幹前傾角度,および歩行速度による検証-.理学療法科学21(2) 197-200,2006


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