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(*´ω`*)運動失調と定義の話


(^0_0^)題名:運動失調と定義の話

運動失調は、随意運動において時間的・空間的な秩序や配列が乱れたり失われた状態を指し、lack of orderとも言われる。Ataxiaの邦訳は失調、運動失調、運動失調症とあるが、失調は自律神経失調等と区別する事を考えると正確な表現とはいえない。運動失調は病理的所見を示し、運動失調症は運動失調を呈する病態または疾患を指す。近年では、協調運動障害を含め、広く運動失調と呼ぶ事が多い。

運動失調は個々の筋肉が筋力低下・麻痺・筋トーヌスの亢進によるものではないのに、正確なコントロールが出来なくなり、筋群相互間のバランスや協調運動の障害・敏速反復運動野の運動の急速な抑制が不能で、運動の協調性が失われ、随意運動の方向[direction]と範囲[Extent]とが狂い、姿勢や平衡を保つ為に必要な筋の収縮を支持できない状態である。

Garcinは運動失調とは、協調運動障害の現れの1つといっている。運動は円滑に行う為に、多くの筋が調和を保ちながら働く必要があり、運動に関する筋・筋群が協調的に正しい順序で収縮して、効果的に起こる運動が協調運動[coordination]である。運動の同時的協調と連続的協調による調和が障害された状態が協調運動障害[dysynergia]である。一般的にはいかなる系統の障害によるものであれ、1つの随意運動を行うに際して、これらのどれかが障害されても、協調運動に障害が生じる。その中でも、特に運動系に影響を与える感覚フィードバック系の障害を運動失調[Ataxia]と呼んでいる。

加えて、Garcinは運動失調とは次のような状態にあるといっている。第1は随意運動が上手く出来ずに、運動方向や程度が変わってしまうものである。第2は体位や姿勢の異常で、それを正常に保持するのに必要な随意的あるいは反射的な筋の収縮が損なわれている状態といる。ここでいう第1の障害は、臨床的には四肢の協調運動障害と呼ばれ、第2の障害は平衡障害と呼ばれているが、これらは明確に二極化できるわけではない。臨床においては協調運動障害と運動失調はほぼ同義語として用いられている印象さえ受けるほど、協調運動障害の代表的な病態として認識されている。また、随意運動が上手く出来ない事により、一見運動麻痺と間違われやすいので注意する必要がある。

協調運動は、筋だけでなく、下位運動神経の機能、固有感覚系(反射的運動調節の求心路である知覚機能)、脊髄による反射的協調機能、脳幹による平衡機能と姿勢の反射的調節機能、小脳系の機能の統合(筋緊張の反射的調節などを行う)、錐体路、錐体外路系の機能等も関与している。その代表的な病態の運動失調は、障害の機序から随意運動を行うに際して、必要な系統のどの部位に障害が生じてもおき、その病巣から以下のように大別される。

①小脳性運動失調・・・小脳性(実質型・歯状核型)、小脳・脳幹型、脳幹型

②大脳性運動失調・・・前頭葉型、頭頂葉型、視床型

③深部感覚性運動失調・・・脊髄後索型、末梢神経型

④前庭・迷路性運動失調・・・末梢型、中枢型

(#^.^#)参考文献

医療学習レポート.運動失調と定義


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