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(´д`|||)絞扼性神経障害の話


(~_~メ)題名:絞扼性神経障害の話

●回内筋症候群

正中神経の本幹が円回内筋に入る部分での障害である。(1→×)円回内筋症候群とも呼ばれる。正中神経の高位不全麻痺が出現する。前腕屈側に疼痛があり、前腕回内運動の反復によって増悪する。Tinel(ティネル)徴候が円回内筋の近位に存在する。麻痺が軽度のことが多く、手根管症候群と誤診されることがある。保存療法として装具により前腕の安静を保つ。効果がない場合は神経剥離術を行う。

 

●手根管症候群

手根管内における正中神経の圧迫麻痺で、最も頻度の高い絞扼性神経障害である。(2→○)屈筋腱腱鞘炎、手の過度の使用、血液透析後のアミロイドの沈着、妊娠などの全身浮腫、橈骨や手根骨骨折後の変形、ガングリオンなどの腫瘤形成が発症の要因となる。

症状は橈側指のしびれや疼痛、時に母指の脱力を訴える。痛みとしびれは夜間あるいは明け方に強い傾向がある。正中神経低位麻痺の症状が出現する。

<診断>

Tinel徴候:末梢神経損傷のときに麻痺神経経路に沿って圧迫や叩打をすると、その神経の知覚支配領域に放散する疼痛を訴える。これをTinel徴候という。

Phalenテスト(手関節屈曲テスト):手関節を掌屈位で1分間保持することにより症状が増強した場合、陽性と判定する。

 

●足根管症候群

足関節内果後方の足根骨と屈筋支帯に囲まれたトンネル内で脛骨神経が圧迫されて起こる絞扼性神経障害をいう。(3→○)原因は特発性といわれる明確な異常所見がないもの、ガングリオン足根骨癒合症による骨性隆起、外傷などによる。

症状は足底部から足趾にかけての放散痛および足根管部痛を訴える。同部を軽く叩くとTinel徴候が出現し、足底部には知覚障害が存在する。知覚障害領域は内・外足底神経および踵骨枝の3領域に分かれる。腫瘤が認められることもある。

 

●梨状筋症候群

坐骨神経が生理的狭搾部位である梨状筋で圧迫を受ける(4→○)が、椎間板ヘルニアとの鑑別診断が必要とされる。この部の圧痛と放散痛、下肢の内旋で症状の増悪をみる特徴を有する。

 

●ギヨン管症候群

尺骨神経幹における尺骨神経の圧迫麻痺で、比較的まれな絞扼性神経障害である。(5→○)手根骨骨折、ガングリオンなどの腫瘤、長時間のサイクリングでのハンドルによる圧迫などが原因になる。症状は小指、環指のしびれや疼痛、あるいは鉤爪変形や指の巧緻運動障害である。尺骨神経低位麻痺の症状が出現するが、感覚障害は主に手の掌側尺側のみに出現し、手背尺側にはない。これは上位の尺骨神経麻痺と区別する大事な所見である。

 

●橈骨神経麻痺

<原因>

上腕骨骨幹部骨折(高位麻痺)

睡眠時の上腕部圧迫(高位麻痺)

後骨間神経麻痺(低位麻痺)

<症状>

高位麻痺:上腕外側部

→腕橈骨筋麻痺、手関節伸展不能、母指と他指のMP関節伸展不能

(下垂手)

低位麻痺:前腕部

→腕橈骨筋正常、手関節伸展可能、母指と他指のMP関節伸展不能、軽度感覚麻痺

 

●正中神経麻痺

<原因>

肘周辺の骨折(高位麻痺)

Volkmann拘縮(高位麻痺)

回内筋症候群(高位不全麻痺)

前骨間神経麻痺(低位麻痺)

手根管症候群(低位麻痺)

<症状>

高位麻痺:肘より近位での麻痺

→低位麻痺症状、長母指屈筋、浅指屈筋、示指・中指の深指屈筋麻痺

低位麻痺:手関節付近の麻痺

→母指球筋麻痺、正中神経領域の感覚麻痺、対立運動不能

(猿手)

※Volkmann拘縮:小児上腕骨顆上骨折の合併症

前腕屈筋群に生じた区画症候群、前腕に水疱形成をともなう著しい腫脹と激しい疼痛を訴える

 

●尺骨神経麻痺

<原因>

上腕骨顆上骨折(高位麻痺)

内側上顆骨折(高位麻痺)

肘部管症候群

尺骨神経管症候群(低位麻痺)

<症状>

高位麻痺:深指屈筋への運動枝が分岐する部位

→低位麻痺症状、深指屈筋麻痺(小指・環指DIP屈曲不可能)、手関節尺屈力低下

低位麻痺:前腕以下の麻痺

→小指球筋、骨間筋(指内外転運動不能)、環指・小指の虫様筋麻痺、尺骨神経領域の感覚麻痺、母指内転筋筋力低下(フロマン徴候)

(鉤爪指変形)

(・_・;)参考文献

医療学習レポート.絞扼性神経障害


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