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(/´△`\)血管造影検査の話


(@_@;)題名:血管造影検査の話

 血管内に造影剤(水溶性ヨード剤)を注入し、造影することにより、目的とする臓器の血管系(動脈・静脈)の形態学的変化を知り、形態がどのようなものであるか(質的診断)またどのように進展しているかを知る為に行うものであり、血管内治療目的の為に行うことが多くなってきている。手技は、現在はほとんどがセルジンガー法で行われている。セルジンガー法とは、血管を二重針で穿刺後内針を抜去し外筒を血管内腔に留置した後これを通してガイドワイヤーを血管内に挿入し、これを軸としてカテーテルを血管内に挿入する方法であり、カテーテルを大動脈において造影するのを大動脈造影、大動脈の一次分枝に置いて造影するのを選択的造影、さらに末梢までカテーテルを進める方法を超選択的造影という。
撮影法は、X線吸収値をデジタル化し造影剤注入前後でこれを引き算し、造影剤の分布をコンピュータで画像処理し表示するDSA法が主流となっている。また、最近は肝腫瘍の存在診断目的として、CTの特徴を動脈造影の撮像として利用したCTAP(経動脈性門脈造影下CT)やCTA(肝動脈CT)が行われることで、さらに高い質的診断ができるようになった。

適応

 1.診断

血管性病変

心血管先天性異常、動脈瘤、動脈閉塞と狭窄、静脈瘤、静脈血栓、静脈狭窄と閉塞

腫瘍の診断

質的診断 (肝細胞癌、腎癌、内分泌癌、膵・胃・大腸・肺癌)

進展度診断 (脳腫瘍、頭頸部癌、肺門部肺癌、肝・胆・腎癌)

動脈瘤

出血の診断

癌、炎症、動脈瘤、動静脈奇形、外傷などによる動脈性の出血

機能診断

内分泌腫瘍の働きや部位診断の為の静脈血採血 (ホルモン解析)

 2.治療(IVR)

血管拡張術(PTA)

腎血管性高血圧症、下肢動脈閉塞症

血管塞栓術(TAE)

腫瘍の術前処置 (髄膜腫、動静脈奇形、血管腫)

腫瘍の治療 (肝細胞癌、腎癌、その他の腫瘍)

出血の治療

消化管出血、喀血、動脈瘤破裂、腎・婦人科出血、外傷、鼻出血

血栓溶解療法

下肢動脈血栓、脳梗塞

抗癌剤動注療法

ワンショット動注、持続動注 (チュービング、インフューザポート)

経頚静脈肝内門脈-静脈ステント短絡術(チップス)

検査によるおもな合併症と症状

 1.副交感神経反射

顔色不良、悪心・嘔吐、徐脈、発汗、不安状態、疼痛、血圧低下

 2.ヨード過敏症

悪心・嘔吐、尋痲疹、気管支痙攣、声門浮腫、血圧低下、心停止等のアナフィラキシーショック

 3.麻酔剤によるもの

局所麻酔剤によるショック

 4.血栓

穿刺側下肢の色調の変化、チアノーゼ、四肢冷感、足背動脈触知不可、疼痛、四肢マヒ、脳血栓時は失語症、視野狭窄、意識障害

 5.血管損傷

突然の血圧下降、背部痛

 6.出血

穿刺部位の出血、皮下血腫形成

 7.感染

急激な発熱、悪寒

 8.乏尿、腎不全

尿量の減少、動悸、息切れ、呼吸困難、意識の低下、痙攣、血圧低下、徐脈、出血傾向

看護計画

Ⅰ.病態アセスメント

 検査を受ける患者は、病状に対する不安や、未知の事に対する恐怖などを持っている場合が多い為、検査前に不安や恐怖をできるだけ表出させ、解消しておくことが大切である。又、検査後も同一体位が強いられる為、腰痛などの苦痛を訴える場合が多い。この為可能な範囲での安楽な体位の工夫が必要である。さらに検査中には、カテーテル操作や造影剤使用による合併症を生ずる危険性がある為、緻密な観察と急変に対応できる準備が必要である。又、検査後は動脈穿刺部より出血したり血栓等の合併症が予測され、止血するまでは絶対安静となる。安静が解除されるまでは充分な観察と生活面、安楽面への援助が大切である。

(--〆)参考文献

医療学習レポート.血管造影検査


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