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( ´▽`)脳神経検査の話


( *`ω´)題名:脳神経検査の話

1.嗅神経(Ⅰ)

検査法

閉眼させ1側の鼻孔を手でふさぎ、刺激の弱い香料(巻きタバコ、香水、コーヒー、ハッカなど)を用いて(刺

激の強いものでは三叉神経を刺激するため)臭いの有無・種類を聞く。両側おこない左右を比較する。

評価尺度

①嗅覚消失

②嗅覚低下

③嗅覚過敏

④異常嗅覚:嗅覚錯誤、悪臭症

障害

①両側の嗅覚低下:鼻疾患

②1側の嗅覚障害:なんらかの神経疾患(何度検査しても同じ結果がでるもの)

③側頭葉てんかんの鉤発作

 

2.視神経(Ⅱ)

A.視 力

検査法

30~40㎝の距離でものを読ませる、試視力表、眼前の指数を数えさせる、光を反復して眼にあて感じるかなど

障害

球後視神経炎、視神経萎縮 など

B.視 野

検査法

対座試験(患者と80cmの間隔を置いて向き合って座る。1側の眼を閉眼させ反対側の眼で検者の眼を注視させ、検者は示指を動かして、動いた方向を指摘させる)。

障害

視野欠損(視神経路の障害)、視野縮小(眼疾患) など

 

3.動眼神経(Ⅲ)、滑車神経(Ⅳ)、外転神経(Ⅵ)

(1)眼 瞼

検査法

観察(左右の眼裂の比較、上眼瞼の下端が瞳孔にかかっているか、眼瞼攣縮の有無 など)。

障害

①眼瞼下垂:動眼神経麻痺、ホルネル症候群、重症筋無力症 など

②眼裂狭小化:眼球陥没、眼瞼攣縮 など

③眼裂開大:眼球突出(Basedow病など)、顔面神経麻痺 など

 

(2)眼 球

検査法

観察(眼球の突出・陥没、斜視、共同偏倚など).

障害

①眼球突出:甲状腺機能亢進症、Basedow病など

②斜視:眼筋麻痺

③共同偏倚:脳血管障害

 

(3)瞳 孔

検査法

観察(大きさ、左右差、形が正円かどうか など)。

障害

①縮瞳:アーガイル・ロバートソン瞳孔、ホルネル症候群

②散瞳:パリノー徴候、緑内障

③瞳孔不同:アディー症候群、ホルネル症候群、動眼神経麻痺 など

 

(4)瞳孔に関する反射

A.対光反射

検査法

患者に遠くを見るよう命じ、視野の外から急速に懐中電燈の光を視野に入れる。

評価尺度

速やか(brisk)、消失(absent)、遅い(sliggish)

障害

消失はパリノー徴候、アーガイル・ロバートソン瞳孔、アディー症候群 など

B.近見反射

検査法

患者に遠方を見るよう命じ、次に患者の眉間の前10~20cm位の所に置いた検者の指を素早く見つめるよう指示する(眼球の輻輳反射と瞳孔の調節反射が起こるかどうか)。

障害

①輻輳運動障害:パリノー徴候など

②調節反射障害:E.W核の経路の障害

C.毛様体脊髄反射

検査法 頸部・胸部・上肢などにピンや針で疼痛刺激を加える(この時散瞳が起こる)。

障害 脳幹部の障害

 

(5)眼球運動

検査法

患者の頭を手で軽く押さえ(頭部の動きを知るためであり、強く押さえない)、眼前30~50㎝に検者の指や指標を置き、眼球運動だけで指標を追わせる。

障害

①水平性眼球運動障害

②垂直性眼球運動障害:パリノー徴候など

③複視

 

(6)眼 振

検査法 眼球運動の試験を行う際に同時に眼振が起こるかどうかを観察。

 

(7)視運動性眼振

検査法

巻尺など一定の間隔に目盛りがついたものを用いて目盛りを注視させ、素早く左または右に動かす(指標の動きと反対方向に眼振が起これば正常)。

 

4.三叉神経(Ⅴ)

A.感覚検査

検査法

3分枝(眼神経、上顎神経、下顎神経)の支配領域において、それぞれ痛覚・温度覚・触覚を検査。

障害

①温痛覚の障害:三叉神経脊髄路(およびその核)の障害

②触覚の障害:三叉神経主知覚路(およびその核)の障害

B.角膜反射

検査法 患者に検者の指などを注視させ、視野の外から脱脂綿の先などで角膜を軽く刺激する。

C.運動機能

検査法 筋力検査(閉口時の筋力、収縮の有無)、観察(開口時の下顎の障害側への偏倚、左右への下顎の動き)。

 

5.顔面神経(Ⅶ)

(1)顔 貌

検査法

観察:顔の対称性、口角の動き(麻痺側で遅くなる)、鼻唇溝の深さ(浅くなる)、眼裂の幅(開大する)など

 

(2)運動機能

A.上顔面筋

検査法

眉を挙上させる(障害側では額に皺が寄らない)、閉眼させる。

障害 閉眼不全

①兎眼:眼瞼が閉じ合わさらない

②ベル現象:閉眼不全のため上転した眼球が出現

③睫毛徴候:強く閉眼させた時、障害側では睫毛が眼瞼の下に隠れない

B.下顔面筋

検査法

上下歯を噛み合わさせ開口させる(障害側では鼻唇溝が浅くなる、また開口も不十分)。頬をふくらまさせる。口をへの字に強く曲げさせる(広頸筋の収縮を見る、1側で収縮が欠如するものを広頸筋徴候陽性)。

 

(3)味 覚

検査法

綿棒などに砂糖(甘味)・塩(辛味)・クエン酸(酸味)・キニーネ(苦味)の溶液をつけ舌に塗り、どんな味かを答えさせる。検査は舌前2/3でおこない左右を比較する。

 

(4)反 射

A.眼輪筋反射

検査法

外眼角外側の皮膚をつまみ、検者の母指をハンマーで軽く叩打.または眉間を叩打する(両側眼輪筋の収縮が起こる:眉間反射)。

障害

①亢進:中枢性顔面神経麻痺

②低下:末梢性顔面神経麻痺

③マイアーソン徴候(眉間反射が何度繰り返しても出現するもの):パーキンソン症候群、神経症

B.口輪筋反射

検査法 上口唇を叩打、または口角に指を当ててその上を叩打。

障害 正常では微弱または欠如、亢進は錐体路障害。

 

6.聴神経(Ⅷ)

A.聴力検査

検査法 C音叉(低音)・Fis4音叉(高音)を用いる。

障害 C音叉の短縮は伝音性難聴、Fis4音叉の短縮は神経性難聴

B.リンネ試験

検査法

振動させた音叉を乳様突起の上に当て、骨からの振動音が消失した後音叉を耳孔より4~5㎝の所に置き、振動音が聞こえるか答えさせる。

障害

中耳障害・外耳道の閉塞では耳孔で振動音が聞こえなくなる(Rinne-)。

C.ウェーバー試験

検査法

振動させた音叉を前額の中央に当て、左右どちらの耳に強く響くか答えさせる。

障害

①健側で振動大:迷路およびそれより求心系の障害

②障害側で振動大:中耳・外耳道の障害

D.前庭機能検査

検査法 回転試験、温度試験(30℃の冷水、44℃の温水約20mlを外耳に注入)による眼振誘発。

 

7.舌咽神経(Ⅸ)、迷走神経(Ⅹ)

A.軟口蓋、咽頭

検査法 観察:「アー」と声を出させ軟口蓋・口蓋垂の偏倚、咽頭後壁の収縮の状態を見る。

障害 1側の障害では健側に偏倚(咽頭後壁の偏倚をカーテン徴候という)

B.咽頭または催吐反射

検査法 舌圧子で咽頭後壁、扁桃部、舌根部を刺激する(左右に分けておこなう)。

C.軟口蓋反射

検査法 舌圧子で軟口蓋を刺激する(軟口蓋の挙上、口蓋垂の後退が起こる)。両側おこなう。

D.嚥 下

検査法 水(流動物)・固形物をのみこませる(のみこめるか、または鼻に逆流するかを見る)。

 

8.副神経(ⅩⅠ)

検査法 筋力検査(僧帽筋上部線維、胸鎖乳突筋についておこなう)。

 

9.舌下神経(ⅩⅡ)

検査法

観察(舌を前方に突き出させ、偏倚・萎縮・線維束性収縮の有無をみる)、筋力検査(舌圧子で側方への抵抗をかける)。

障害

1側の障害では障害側への偏倚、両側の障害または失行では舌の運動不能。

(*゚∀゚*)参考文献

医療学習レポート.脳神経検査


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