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(´・ω・`)視床出血の話


(@_@;)題名:視床出血の話

Ⅰ.視床

視床は中脳と線条体との間にあり、大脳半球でおおわれている。視床という名は、Galenがこの部が視神経に動物精気を供給するところであると考えて名づけたものである。

間脳上部に位置する大きな卵形の灰白質で、内側髄板によって内側及び外側核群に分かれ、外側核群は狭義の外側核群と腹側核群とに分かれる。また、視床後部には内側及び外側膝状体がある。

 

【視床の機能】

〈体制感覚〉

嗅覚を除く全ての感覚繊維は、視床で中継されて大脳皮質に至る。視床の体性感覚機能は主として腹側核群で中継される。皮膚にある受容器からのインパルス(皮膚感覚)は視床で両側性に再現され(インパルスが両側の視床に達する)、深部受容器からのインパルス(深部感覚)は一側性に再現される。

また、視床にも顔、上肢、下肢などに対応する領域があり、大脳皮質ほどではないが機能局在が認められる。(図1参照)外側膝状体は視覚に、内側膝状体は聴覚に関係しており、視床枕は聴覚と視覚の連合作用に関係している。

〈運動機能〉

視床の外側核は大脳基底核の繊維を受け、大脳皮質運動野に繊維を送っている。この回路が損傷されると固縮や振戦などの筋の緊張の異常をきたす。

 

【脳出血(Cerebral hemorrhage)の部位別診断】

脳出血の特徴は、脳卒中症候が突発的に起こり、数分から数時間の経過で、次第に進展して、その頂点に達することである。発作は日常活動時に多い。発症前より高血圧に羅患しており、発作時にはさらに血圧が亢進し、頭痛・嘔吐などを伴うことが多い。神経症候は出血の部位と血腫の大きさによって異なるが、典型例では急速に意識障害に陥り、片麻痺を伴う。高血圧性脳出血の起こる部位は、病理的には被殻、視床、小脳、橋、その他であり、CTでも発症直後から出血部位に一致してX-線高吸収域を認める。

脳出血の約80%は大脳半球に起こり、その多くは内包基底核付近である。内包に対する血腫の位置関係から、外側型、内側型、両者の合併した混合型に分けられる。被殻出血は外側型と混合型の多くを占め、視床出血は内側型と混合型の一部を占めている。脳出血のほぼ50~60%が外側型、20~30%が内側型である。

 

〈内方(Internal Capsule)について

内包は図1のごとく、皮質延髄路および皮質脊髄路のごとき随意運動の繊維が膝部から後脚を通り、その後部に視床から感覚繊維、視放線などがある。従って内包障害では、病巣と反対側に次の症候を認める。

1)片麻痺(上肢に強い。顔、舌含む)

2)腱反射亢進

3)病的反射出現

4)腹壁反射消失

5)筋緊張異常(急性期には弛緩、慢性期には痙縮となりウェルニッケ・マン肢位をとる)

6)顔面神経・舌下神経の中枢性麻痺

7)半身感覚鈍麻(顔面含む:三叉神経障害)

 

【内包障害・視床障害】

〈内包障害〉

内包を含む障害は、最も多く見られるものである。特徴的な症候は内包障害の反対側に出現する片麻痺で、一般に上肢の麻痺は下肢の麻痺より高度である。上肢のうち遠位筋が強く障害され手指の巧緻動作が最も強く侵される。

片麻痺が軽度で回復傾向に富んでいるときは、内包前脚または後脚の前2/3の障害によるものが多い。

〈視床障害〉

視床障害は色々な原因で起こりうるが、最も重要なものは血管障害である。視床障害では反対側の全ての感覚が侵され、ことに深部感覚が強く障害される。視床の外側核が侵されるときは、いわゆる視床症候群を呈し、反対側の半身に疼痛刺激を与えると、不快感を伴う激痛を訴える。他に症状として運動失調(深部感覚の障害によるものと、小脳性のものとがある)、視床手(中主指節間関節は軽度に屈曲、指節間関節は伸展ないし過伸展)、失語(左視床後部の障害で、稀ではあるが視床性失語が起こる⇒復唱は良好、自発言語の減少、音量の減衰、語句の省略傾向、口頭言語の加速傾向の特徴がある)、視床性無視(右視床内側核群の障害で、左半側空間失認、病態失認、地誌的失認)などが起こる。

視床外側核の障害では病巣の反対側に次のような症候を認めるとされている。

1)片側の表在感覚鈍麻、高度な深部感覚

2)片側の軽度の運動失調、立体感覚障害

3)片側の激しい自発痛(いわゆる視床痛)

4)軽度な一過性の不全片麻痺

5)片側の舞踏様運動またはアテトーゼ様運動

6)しばしば、運動失調ことに上肢の企図振戦を認めることが多い

 

【視床(内側)出血】

発症時に意識障害はないか軽いことが多いが、急速に昏睡に陥ることもある。内包を障害して片麻痺を呈することが多い。本症は血腫が限局性なら予後は良いが、進展して脳室に穿破したり、視床下部に波及したりすると予後は悪い。

(=_=)参考文献

医療学習レポート.視床出血


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