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(´・c_・`)大腿骨頸部骨折の話


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(@_@;)題名:大腿骨頸部骨折の話

1.概念

大腿骨頚部骨折は高齢者の骨折の代表的なものである。

人間の大腿骨はくの字に曲がって体重を支えているために、転倒したりするとどうしてもここの部分に一時的に大きな荷重がかかり、折れやすいのである。

 

2.受傷機転

骨粗鬆症が深く関係し、些細な転倒が骨折を引き起こす。

性別では老年期の女性に多い。

 

3.高齢者の骨折の特徴

・何もしなくても、わずかな外力で発生。

・骨折を契機に潜在させる合併症(糖尿病・高血圧)の急性憎悪を見ることがある。

・骨折による長期臥床は寝たきりの原因となる。

・解剖学的整復は期待しにくい。

・外傷に気づく事は少ない。

 

4.症状

転倒の外傷の既往歴がなくとも、転倒を契機に歩行困難になる。

股関節痛のために患肢を動かせないばかりか、体動も困難になる。

股関節外旋位をとり、短縮する。

 

5.分類

●関節包内骨折

①骨頭下骨折

②中間部骨折

③基部骨折

 

●関節包外骨折

④転子間骨折

⑤転子部骨折

⑥転子下骨折

 

関節包外骨折

関節包より下部の骨折で、血流が良い部分なため骨癒合はよい。

放置していても転位が軽度の場合は牽引のみでも治癒するが、寝たきり期間を短縮するために、通常はかなりの高齢者でも手術をする。

術後のリハビリは固定の具合によって異なるが、通常術後3~4週で荷重としている。

関節包内骨折

関節包内での骨折で、通常はgardenの分類が用いられる。この部分は血流が悪いために骨癒合が得られないことが多いため。通常はgarden stageⅣは人工骨頭置換術を行う。人工骨頭は固定性が強いのでリハビリは通常術後2週間以内に荷重開始としている。garden stageⅠ~Ⅱの場合はmultiple pinningを行うことが多い。不全骨折であれば内側型骨折であっても骨癒合する可能性は高いので保存的に治療してもよいと思うが、multiple pinningを行うことにより早期荷重が可能となり、退院が早まる。

 

◎内側骨折の治療

 

手術:

腰から(下半身)の麻酔で骨折部を金属で固定するope、または人工の骨に入れるopeを施行する。

手術翌日より座ることが可能である。

手術後3~5日よりリハビリを開始し、手術後約3週間で退院するのが一般的である。

 

gardenの分類

StageⅠ:不完全骨折

内側で骨性連合が残存しているもの。

 

StageⅡ:完全嵌合骨折

軟部組織の連続性は残存している。

 

StageⅢ:完全骨折・骨頭回転骨折

Weitbrechtの支帯の連続性が残存している。

 

StageⅣ:完全骨折・骨頭回転転位なし

全ての軟部組織の連続性が断たれたもの。

 

6.合併症

・骨頭壊死および偽関節

⇒内側骨折は骨癒合の最も悪い骨折の1つである。関節内骨折であり、骨折部に骨膜がない。大腿骨骨頭部への血行は主として頚部側から供給される。この部分の骨折は血行が途絶える。さらに骨折線が斜め方向に走り、骨折面に剪断力が作用するなどの理由による。

 

7.治療および予後

未だにリハビリの開始は手術後数日といわれているが、リハビリの開始がおくれることで歩行できるまでの日数が長くなる。欧米では術後翌日から体重をかけ、歩行練習を開始するのが一般的であり、術後翌日から起立・歩行訓練をおこなうことで必然的に早く自宅に帰ることが可能になる。骨折後、歩行能力が低下するのは、術後の痛みとそれに伴う臥床(動かない事による筋力低下)による廃用性症候群が原因である。いかに廃用性症候群を防ぐかが病前の状態に回復していただくための重要なポイントであるため、痛みがあっても術後1~2日目から起立や歩行訓練を進めていくことが大切である。現在のリハビリにおける重要な考え方は、入院中に行われる医学的リハビリと、退院後も続く地域リハビリである。入院中はリハビリによって退院に必要な実用的な動作を獲得する。その後、自宅にて訪問リハビリや御本人の自主練習などの継続によって入院前の自立生活が獲得されることになる。

 

8.注意点

いかにこの骨折を起こさせないかを考える必要がある。まずは『骨粗鬆症』の予防が重要である。最近では検診などで骨粗鬆症をチェックすることもあり、整形外科の診療所にも骨密度の測定器を設置している施設も多いので、定期的に骨密度の検査をして、必要であれば内服や注射により骨密度をコントロールすることが大切になる。もう一つは『転倒』の予防である。最近ではバリアフリーという概念もすっかり定着したようであるが、一般の家屋ではわずかな段差など危険が潜んでいる。あわてて動いたときに座布団ですべったり、布団の縁でつまずいたりして転倒しないように注意して行動しなければならない。屋外では歩道と車道の段差などに注意することなども勿論だが、杖を使うなど、代償を利用する事も視野にいれる必要がある。

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(^_-)参考文献

医療学習レポート.大腿骨頸部骨折


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