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(σ≧▽≦)σ関節可動域測定の話


(^_-)題名:関節可動域測定の話

A.関節可動域測定総論

1.関節可動域測定の目的

①正常値・健側の値からROM制限の有無を知る

②測定値からその患者のADLの制限を推測する

③患者の訴え・最終域感(end feel)からROM制限の因子を考察する

④治療効果(関節可動域訓練、物理療法など)の判定

⑤測定の経過の検討により、予後を予測する

⑥学術的な資料とする

 

2.関節可動域制限の三因子

①関節構成体(硬部組織)の欠陥:脱臼、骨棘、骨変形、関節鼠、強直など

②関節周囲の軟部組織の短縮・拘縮:関節包、靭帯、腱、筋、皮膚など

③疼痛:関節構成体の炎症、末梢神経の炎症、軟部組織の伸張痛・短縮痛など

 

3.測定にあたっての留意点

A.患者に対するオリエンテーション

・ROM測定の目的と方法を予め分かりやすく説明しておく

・特に初対面の場合や痛みが強い場合など、リラックスさせるために十分なオリエンテーションを行う

B.測定部の露出

・正確を期すため、測定部の状態(腫脹、発赤、変形など)を観察するため

・冬季は室温に注意する

C.測定肢位

・基本的に臥位で行う(自動運動で行う場合は患者が日常生活でよくとる肢位)

・解剖学的肢位の状態を0°として5°単位で記載(特殊な肢位でしか行えない場合その肢位を記載)

D.他動的可動域と自動的可動域

・他動運動で測定するのが一般的

・強い痛みや危険を伴う時、日常生活でどの程度使用できるか知りたい時は自動運動で測定

E.二関節筋(多関節筋)が関与するとき

・短縮がある場合、短縮度合を角度で表すために筋が緊張する肢位(起始停止が遠くなる肢位)で測定

F.角度計の操作

・測定する部分に応じて適切な長さの角度計を使用

・他動運動はできるだけ身体の近くで行い、角度計はできるだけ顔から遠ざけて見る

・運動中に運動の中心が移動する場合は、運動後に角度計をあてる

G.記 録

・測定域に痛みが生じた場合には、数字の末尾にP(pain)として記載(出現部位も記録)

・特殊な肢位で測定した場合も、その肢位を記載

 

B.関節可動域測定各論

1.上肢測定

A.肩 関 節

①屈 曲  測定肢位:背臥位・側臥位

*胸郭下部が持ち上がる寸前、脊柱が生理的彎曲になったところで測定

②伸 展  測定肢位:腹臥位・側臥位

③外 転  測定肢位:背臥位

④内 転  測定肢位:背臥位

⑤外 旋  測定肢位:背臥位

a.第1肢位:外転0°の肢位

b.第2肢位:外転90°の肢位

⑥内 旋  測定肢位:背臥位

a.第1肢位:外転0°の肢位

b.第2肢位:外転90°の肢位

c.指椎間距離(C7 to thumb distance):C7棘突起から母指先端までの最短距離(cm)

⑦水平内転  測定肢位:坐位・背臥位

⑧水平外転  測定肢位:坐位・腹臥位

B.肘 関 節  測定肢位:背臥位

C.前 腕  測定肢位:背臥位

D.手 関 節

①掌背屈  測定肢位:背臥位

②橈尺屈  測定肢位:背臥位(手背部で測定)

 

2.下肢測定

A.股 関 節

①屈 曲  測定肢位:背臥位

a.膝関節屈曲位

b.膝関節伸展位

②伸 展  測定肢位:腹臥位

*トーマステストを行い屈曲拘縮がなければ正常(normal)とすることもある

③外 転  測定肢位:背臥位

*1人では骨盤の固定が困難なため、両側外転し計測

④内 外 旋  測定肢位:坐位・背臥位(股関節・膝関節90°屈曲位)

*坐位では回旋方向と逆方向に重心をかけて骨盤の代償を防ぐ

B.膝 関 節

測定肢位:背臥位・腹臥位の2通りで測定

*殿踵間距離:殿部表面と踵部表面との距離(cm)

C.足 関 節

測定肢位:背臥位・坐位

*背屈は膝屈曲位・膝伸展位の2通りで測定

D.足 部

①内がえし・外がえし  測定肢位:背臥位・坐位

②内外転  測定肢位:背臥位・坐位

 

3.体幹測定

A.頸 部

測定肢位:坐位・立位

環椎後頭関節を含めて測定する場合:①基本軸:耳孔を通る矢状水平線②移動軸:フランクフルト水平線(耳孔と目尻との結合線)

 

B.胸 腰 部

測定肢位:坐位・立位

その他の測定法:①第7頸椎棘突起から第1仙椎棘突起までの距離②指床間距離(finger to floor distance:FFD)

 

4.測定の手順と評価

A.測定の手順

①他動的に関節を動かしてみる(大まかな目安をつける)

知り得る事項1.関節の構築学的問題の有無2.疼痛の有無3.拘縮(contracture)

②自動的に関節を動かしてもらう

注意事項1.運動の方向2.固定する場所(代償運動の防止)3.運動制限がある場合

①力は関節を動かすのに十分か?

②痛みはないか?

③痙性・固縮の影響はないか?

④姿勢反射(postural reflex)の影響はないか?

③角度計を用いて測定、記載する

B.制限因子の考察

①弱化(weakness):正常(normal)=他動(passive)>自動(active)

②拘縮(contracture):正常(normal)>他動(passive)>自動(active)

③強直(ankylosis):正常(normal)>他動(passive)=自動(active)=0

④骨性因子(bony cause):正常(normal)>他動(passive)=自動(active)≠0

(^_^;)参考文献

医療学習レポート.関節可動域測定


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