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Ψ( ̄∇ ̄)Ψネフローゼ症候群の話


「ネフローゼ症候群」の画像検索結果

(#^.^#)題名:ネフローゼ症候群の話

ネフローゼ症候群とは

 臨床症状からつけられた病名であり、大量の蛋白尿、低蛋白血症(低アルブミン血症)及び、しばしば浮腫や高コレストロール血症を伴う症候群と定義される。ネフローゼ症候群の病態は糸球体疾患の発症によって糸球体基底膜の著しい透過性が亢進し蛋白尿が出現する。これによって二次的に高脂血症や血液凝固能亢進が出現し、血漿膠質浸透圧低下基づく、水、ナトリウムの貯留が起こり、浮腫が形成されると考えられる。臨床的には原発性ネフローゼ症候群と続発性ネフローゼ症候群とに分けられ、成人の約80%が原発性ネフローゼ症候群で占められているが続発性ネフローゼ症候群にも多彩な原因疾患が認められ、最近難治性症例の増加傾向が認められている。

病態アセスメント

 腎臓の最も主要な機能は糸球体における限外濾過と尿細管による再吸収、分泌により生体内部環境の恒常性の維持を図ることにあり、これが生命維持活動の基本に大きく関っている。腎機能は一度低下した場合、再び正常に戻すことは非常に困難なことが多い。ネフローゼ症候群の経過については、ほとんどの症例で先行症状を伴わずに発症し、完全寛解していくものから、再発、増悪を繰り返し難治性のものまで、病態は多彩である。

症状

 蛋白尿

高度の蛋白尿の場合は蓄尿時に泡沫が多く現れ、浮遊物も多く、多いときには20~30g/日の尿蛋白をみることもある

 浮腫

低蛋白血症により浮腫が出現

一般に浮腫は高度で全身に見られるが、最初は顔面、とくに眼瞼に強く現れる

 倦怠感

 高度なネフローゼ疾態の場合

・腹水、胸水の貯留、呼吸困難

・眼瞼浮腫により開眼困難

・皮膚の摩擦によるびらんや損傷

・食欲不振

ネフローゼ症候群の診断基準(成人)

1.蛋白尿

一日の蛋白量3.5g以上を持続する

2.低蛋白血症

血清総蛋白6.0g/dl以下
低アルブミン血症とした場合は血清アルブミン3.0g/dl以下

3.高脂血症

血清総コレストロール250mg/dl以上

4.浮腫

(注)

1)上記の尿蛋白量、低蛋白血症(低アルブミン血症)は本症候群診断の為の必須条件
2)浮腫は本症候群診断の為の必須条件ではない
3)尿沈渣中多数の卵円型脂肪体、重屈抑脂肪体の検出は本症候群の診断の参考となる

検査

 [尿、血液一般検査]
1.尿蛋白排泄
2.血清総蛋白濃度(血清アルブミン値)
3.血清コレストロール及び中性脂肪値
4.血清尿素窒素値
5.血清クレアチニン値

[腎生検]
1.鑑別診断に重要
2.腎糸球体病理所見

治療

 1.安静療法

血尿・蛋白尿・浮腫は安静にすることで軽減し運動負荷することで増加する

腎血流量を増し、水、ナトリウムの排泄を促す為に安静臥床し保温につとめる

 2.食事療法

低蛋白血症に対しては、高窒素血症の無い限り高蛋白質を考え、病状に応じて指示される。

標準としては体重あたりの蛋白必要量 (1~2g/体重1Kg/日)に加えて、尿中排泄量を補う量が指示される。

(病状により淡白制限されることもある)

浮腫や高血圧の程度に応じて塩分量は制限される。体蛋白異化が亢進しないようカロリーも十分にとる。

また、溢水のため腸管粘膜の消化吸収能力も低下し食欲不振となるため、少しでも経口摂取できるようにしていく。

 3.薬物療法

蛋白尿を減少させるためには、抗炎症作用、免疫抑制作用を期待してステロイド剤が第一選択薬として使用される。

その他、非ステロイド抗炎症剤や抗凝固療法(抗凝固剤、抗血小板剤、線溶解剤)、免疫抑制剤、再発予防として抗血小板剤、ステロイド大量投与療法(パルス療法)が行われる。

経過

 ネフローゼ症候群の発症は急性発症する場合と徐々に発症する場合がある。前者に微少変化群がありステロイドによく反応し、早ければ一週間~一ヶ月間で尿白尿が減少し浮腫も消失する。後者に慢性糸球体腎炎のネフローゼ型がある。高血圧、血尿、高窒素血症を伴ったネフローゼ症候群やステロイド療法に抵抗する場合は 腎炎に合併したネフローゼであることが多い。原発性か続発性かは発症の経過、ネフローゼ症候群をきたす疾患の診断、腎生検などにより明らかとなり続発性ネフローゼには糖尿病性腎症やSLEによるループス腎炎によるものなどがある。ループス腎炎でネフローゼ症候群を示すものは腎不全に移行しやすい。高蛋白尿を抑制する手段として用いられているステロイド剤や免疫抑制剤に反応せず病体の持続を示すようなものが難治性ネフローゼ症候群である。当然、対症的、保存的に管理されることになるので長年月にわたってその状態が持続し、それは腎障害そのものの進展をもたらし、不可逆性腎不全への過程を助長する他に予後を急激に変化させるようないろいろな合併症を併発することにもなる。

合併症には、動脈硬化、感染症、血栓・塞栓症、貧血、低栄養、骨障害、腎障害1)急性腎不全 2)慢性腎不全への進行がある。なお、感染すると重症になりやすい。感染による体蛋白の異化が亢進し感染に伴う脱水が腎血流量を減少させ腎への負担増となる。

長期療法

 薬物による効果が望めないケースや、重症な状態のまま変化がない場合、苦痛や倦怠感の中で患者は事態が進展しないことに対し焦燥感をもち絶望的にもなる。悪化の徴候を見落とさず、患者に重症感を与えて精神的ストレスをもたらさないよう観察する。入院生活が長くなると治療の為長期欠勤や失職などを余儀なくされることもあり経済的基盤を失ってしまうなど、患者の社会的立場に変化をもたらすこともある。家族間の役割にも変化が生じ、夫婦や親子関係が不安定になることもある。また、学生は学校生活が制限される事により疎外感や将来に対する不安、危機感を抱くことも少なくないなど、患者はさまざまな問題を抱え込むことになる。

看護計画

Ⅰ. 病態アセスメント

 ネフローゼ症候群の症状は、疾患の種類におき多彩で寛解と再発を繰り返すことから、長期にわたって自己コントロールを継続していけるようにすることが大切である。それには、療養の方針を具体的に理解できるように患者に説明し、食事療法や安静が必要であること、生活習慣や環境を改善して適切な日常生活を送る必要があることを理解させ指導していかなければならない。また、心理的な面が自己コントロールに及ぼす影響は大きく、その心因性の源が何であるかを十分に見極め対処していかなければならない。

「ネフローゼ症候群」の画像検索結果

( 一一)参考文献

医療学習レポート.ネフローゼ症候群


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