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Ψ( ̄∇ ̄)Ψ劇症肝炎の話


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(--〆)題名:劇症肝炎の話

劇症肝炎とは

 劇症肝炎は、元々肝疾患を有しない人に急激な肝障害が生じ肝臓の広範壊死に基づいて発症より8週間以内に急速な肝不全症状が現れる肝炎で、肝萎縮、進行性の黄疸、精神症状を伴い短期間のうちに死亡する予後の極めて不良な症候群である。なかでも肝性昏睡は疾患の重症度を知るうえで有力で発症前に健康であった症例では特に重要視されるべき症状である。急性ウイルス肝炎から劇症肝炎になる率は0.1%と言われている。性別差は見られず発生年齢は全年齢層に及ぶが、特に20~50歳代に多い。我が国における劇症肝炎の成因としては、ウイルス性と薬剤性の二つを含んでいる。90%以上がウイルス性劇症肝炎でありいずれの肝炎ウイルスによっても劇症化が起こり得る。予後は強力な治療にもかかわらず生存率は20%以下であり、発生後1~3週間以内に死亡する例が多い。特に高齢者では数%しか救えない。

症状

 自覚症状

全身倦怠感、発熱、黄疸、悪心、食欲不振、腹痛があるが特に肝性昏睡に伴う意識障害は必発の症状である。

肝性昏睡度の分類

1.前昏睡期

前駆期

睡眠・覚醒リズムの逆転、多幸気分、抑うつ状態になるが日常接していないと異常と気づかないこともある

2.昏迷期

切迫昏睡

指南力(時、場所)障害、物を取り違える、異常行動(お金をまく、化粧品をゴミ箱に捨てる)、傾眠状態(普通の呼びかけで開眼し会話ができる)、記名力の低下
・興奮状態がない
・尿、便失禁がない
・羽ばたき振戦がある

昏迷

しばしば興奮状態またはせん妄状態を伴い、反抗的態度をみせる(ほとんど眠っている)
・羽ばたき振戦がある
・指南力が高度に障害される

3.昏睡期

昏睡

完全な意識の消失、痛み刺激には反応する
・刺激に対して払いのける動作をしたり、顔をしかめたりする
痛み刺激にも全く反応しない

 他覚症状

肝性口臭、羽ばたき振戦、半数例で発熱がないのに頻脈(100/分以上)がみられる

 合併症

脳浮腫、感染症、腎不全、出血

検査

  • EEG
  • USG
  • CT
  • 血液検査:トランスアミナーゼ(GOT,GPT)、T-Bil、血清アルブミン、コレステロール、コリンエステラーゼ、プロトロンビン時間、ヘパプラスチン、アンモニア

治療

1.全身管理、合併症対策

 1)肝不全のため、体内に蓄積した毒物の排除と不足物質の補給を行う

・高アンモニア血症と腸管由来の有害物質抑制のために蛋白制限、ラクツロ-ス内服、特殊アミノ酸製剤(アミノレバン)の点滴、腸管細菌の殺菌薬(カナマイシン)の投与を行う

・電解質異常、低血糖の予防のためブドウ糖を主体とした補液、ビタミン、ミネラルの補給を行う。

 2)肝細胞壊死の阻止、肝再生の促進のためグルカゴン-インスリン療法を行う

 3)出血傾向改善のために新鮮凍結血漿、ビタミンK投与を行う

 4)合併症予防

・脳浮腫対策のため副腎皮質ホルモン剤投与、マンニト-ル、グリセオ-ルの点滴を行う

・DICの予防のためにヘパリン、およびFOYの投与を行う。

・消化管出血の予防のために制酸薬、H2受容体拮抗薬、粘膜保護剤の投与を行う

・腎不全の予防のために低蛋白血症、循環不全に注意する。(血液透析をすることもある)

・感染症予防のために抗生物質の投与を行う

 5)呼吸管理のために低O2状態、呼吸性アルカロ-シスの改善(O2吸入、O2テント、気管切開、気管内挿管)を行う

 6)水・電解質の管理のために水・電解質の平衡を厳重にチェックする

看護計画

Ⅰ.病態アセスメント

 急速に肝不全が進行することにより悪心、嘔吐、倦怠感、発熱、黄疸といった苦痛・不快を伴うことが多く、重篤な合併症が突然出現し更に急速に進行する。したがって早期に異常を発見し対処することが重要である。
肝性脳症のため意識障害が出現するとベットからの転落、必要な治療に暴れて抵抗する、治療上必要なチュ-ブを抜去する、食事を誤嚥するなど安全を確保できない状態となる。そのため常に昏睡度、精神神経徴候を把握するとともに急激な変化に対応するための全身状態を観察することが大切である。また、患者の急激な変化による患者・家族の不安や戸惑いが大きく精神的サポ-トが必要となる。

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(~_~;)参考文献

医療学習レポート.劇症肝炎


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