(^ω^)肥満と運動処方の話

(・∀・)題名:肥満と運動処方の話

 

●治療・理学療法・運動療法

肥満症の治療には、①食事療法、②運動療法、③行動修正療法、④薬物療法、⑤外科療法があるが、治療の基本は前三者を併用した生活様式の徹底的な改善である。

a) 食事療法

摂取エネルギー制限が減量の基礎となる。食事調査に基づき500kcal/day減の指示エネルギー量より開始し、2~4週毎に500kcalずつ段階的に制限を強化し、1000~1200kcal/dayと移行する。

b)運動療法

(1)運動の種類と組み合わせ

週3日以上、出来るだけ全身を使ったトレーニングを実施させる。運動の種類としては、散歩、軽度~中等度のジョギング、水泳、自転車(エルゴメーター)などを有酸素運動の状態で実施するとよい。

(2)運動量と強度

散歩などごく軽い運動から次第に強度を強め、VOmaxの40~60%の中等度運動を1回10~15分、週3日以上、可及的に長時間継続させる。

(3)減量計画

運動による体重の減量計画は、速効性はないが規則的に続けると確実に脂肪を除去できる。運動時のエネルギー源は糖質と脂肪である。肥満の場合にはなるべく脂肪を多く動員してエネルギー源として使いたい。したがって脂肪をエネルギー源として動員するには、運動強度が中等度でかつ持続時間の長い運動を選択しなければならない。

 

●注意事項

1.食事療法の併用

2.準備・整理運動の実施

3.病態に則した運動処方

4.一般的事項

 

●運動処方例

氏名:M.K殿  性別:男性  年齢:21歳

身長:177cm  体重:0.1t  BMI:32(㎏/㎡)

自転車エルゴメーターを用いて呼気ガス分析を行い、その結果からATを判定した。

 

●設定

負荷量30wから開始し、30秒毎に10wづつ負荷量を上げるステップアップ方式で行った。終了基準はオールアウトとした。

 

●結果

開始後5分においてVCOがVOを上回ったため、そのときをATと設定する。ATのときの各数値は、VCO2125ml、VO2066ml、負荷量140w、心拍数153/min、Borg scale 17であった。ATの約60%のときの負荷量は90wであり、VCO1399ml、VO1457ml、心拍数126/min、Borg scale 12であった。

 

●考察

上記の結果より、被験者の脂肪細胞を1年間で10㎏減少させるプログラムを作成する。脂肪細胞1gを燃焼させるには9.45kcalを要する。脂肪細胞10㎏を燃焼させるには94,500kcalを要する。脂肪細胞を燃焼させるのにもっとも効率のいい運動負荷量はATの60%程度であることから、上記の結果より90wが適当であると考える。この負荷量での運動を約1日おき(年間150日)行うとすると、94.500(kcal)÷150(日)=630(kcal/回)となる。このうち運動エネルギーとして脂肪が占めるのは最大で50%であるので、純粋に運動によって脂肪細胞を燃焼させるには、この倍のカロリーを消費しなければならない。よって、1日の運動につき1260kcal消費すればよい。90wの負荷量で運動を行った場合、酸素消費量は1457ml/minであった。酸素1ℓにつき5kcal消費するので、1分間の運動で約7.3kcal消費することになる。よって、1日約3時間の運動を行えば1260kcal消費できることになる。これを1日2回に分けて行う。

 

●まとめ

被験者は、90wの負荷量の運動を1日に2回(1回90分)、年間150日行うことで、1年間で10㎏の脂肪細胞を減少させることが出来る。

o(^▽^)o参考文献

医療学習レポート.肥満と運動処方