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(///ω///)脳卒中と予後予測の話


「脳卒中と予後予測」の画像検索結果

脳血管障害の予後を推定することは、治療および介護の面からはもちろんのことリハビリテーションの計画を立てるうえからも極めて重要である。

脳卒中の発症時には、脳血管代謝に突然大きな変化が生じるとともに、体温、血圧、呼吸などのバイタルサイン、意識レベル、血液生化学などにも急激な変化が見られる。

これらの急性期の変化は脳卒中の重症度をかなりよく反映し、患者の生命予後を推測する良い指標となる。

また患者の年齢、基礎疾患、病巣の部位と大きさ、運動麻痺の程度、感覚障害、高次脳機能障害などは機能予後を左右する因子となる。

 

Ⅰ.年齢:脳卒中の機能予後に及ぼす加齢の影響は大きい。特に長期予後は年齢によって大きく左右される。加齢の影響は神経学的重症度よりもADLへの影響が大きい。

Ⅱ.バイタルサイン:脳卒中の急性期においては、脈拍、呼吸、体温、意識レベルなどのvital sighとよばれる徴候の変化が見られ、急性期予後を推測する重要な指標となる。これらに大きな変化が見られるのは重症脳卒中が多く、たとえ急性期を生存しえても重篤な機能障害を残すことが多い。

1.体温:急性期脳卒中では著しい高体温が見られることがあり、このような例では予後が不良である。

2.呼吸:意識障害を伴うような重症脳卒中では呼吸の異常がみられる。Cheyne-Stokes呼吸は脳血管障害でしばしば見られ、両側大脳の皮質下の障害を意味する。重症例の多い橋出血障害ではしばしば過呼吸を呈する。リズムが消失した失調性呼吸は延髄の障害を意味し、生命が危険であることの徴候である。

3.血圧:のうそ中の急性期では血圧は上昇し、特に脳出血の障害で著しい。

Ⅲ.意識レベル:急性期の意識レベルは脳梗塞・脳出血とも患者の生命予後および機能予後と密接な関係

にあるので急性期に患者の予後を推定する良い指標となる。特にこの傾向は脳出血で強い。

Ⅳ.神経徴候:脳塞栓症では来院時に強い運動麻痺を呈しても、短時間のうちに閉塞性の血管の再開通が起こると麻痺が急速に回復することが良くある。しかし、一般的には発症時に麻痺が強く、発作後1週間を経過しても麻痺の回復が見られときには機能予後は悪いことが多い。脳卒中の機能予後に影響を及ぼす急性期の神経徴候としては、運動麻痺と痙縮の程度に加え、感覚障害、同名半側半盲、構音障害、遷延する皮質症状、小脳症状などがあげられる。

Ⅴ.病巣の部位と大きさ:病巣の部位と大きさは予後を予測する上で大きな因子となる。脳梗塞の機能予後も病型や病巣部位によって異なると考えられるが、成績は必ずとも一致しない。心原性脳塞栓症は血栓梗塞と比べると高齢であり、かつ梗塞巣が大きいこともあって予後の悪い例が多い。前大脳動脈と中大脳動脈におよぶ大梗塞では生命予後はあきらかに不良である。

Ⅵ.血液生化学的検査:脳卒中の発作に伴って、血液性化学的にも急激に種々の変化が見られる。これらの変化は発作の重症度と関連し、生命予後と密接な関係が見られるが、これらの変化は、かなりの程度まで機能予後を推定する指標にもなる。末梢血では白血球は増加し、赤沈、血清カリウム、血糖、カテコールアミンとその代謝産物などの血中の値が変動するのが観察される。血糖値の上昇は血圧の上昇と同様に通常見られ、顕著な高血糖は予後不良の徴候である。死亡例の血清カリウム値は生存例と比べ、推計学的に有意に低い。死亡群の血漿レルエピネフリンおよびエピネフリン値は生存群と比べ優位に高く、またレルエピネフリンと共に血中に放出されるドパミン-β-水酸化酵素活性も上昇し、急性期には交感神経系および副腎髄質系の異常興奮を伴うことが示唆される。同様に、ノルエピネフリンの脳内代謝産物であるMHPGも血中および髄液中で上昇し、やはり、予後不良例で明らかである。これらの変化は脳卒中によるストレス反応と考えられ、発作の重症度を反映しているものと思われる。

「脳卒中と予後予測」の画像検索結果


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