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(///ω///)骨肉腫の話


(^0_0^)題名:骨肉腫の話

概念

骨組織に原発し、腫瘍細胞が直接類骨あるいは骨組織を形成する。骨原発性悪性腫瘍の中では最も多発し、わが国では全原発性骨腫瘍の11.3%を占める。

発生年齢

第二次骨成長期の15歳前後に好発する。10歳代が約60%、20歳代が約15%を占める。

発生部位

大腿骨遠位と脛骨近位の骨幹端部からの発生が75%と圧倒的に多い。次いで上腕骨近位骨幹端部に多い。脊椎、手指骨、足趾骨、扁平骨の発生は少ない。

症状

腫脹と疼痛である。腫瘍が増大すると発赤、局所熱感、静脈怒張が生じる。血清アルカリフォスターゼと乳酸脱水素酵素が高値を示すことがある。

X線像

長管骨ではmetaphysisに周辺の骨硬化像を伴わない広範な骨破壊と、種々の程度の骨新生が認められる。骨新生には腫瘍性のものと、反応性のものがある。

病理

通常の骨肉腫は主体をなる組織像より①骨形成型、②軟骨形成型、③線維形成型の3つのタイプに分類できる。共通した所見は、異型性の強い腫瘍細胞が、種々の程度の類骨および骨を形成する像を認めることである。

治療

骨肉腫患者が局所の症状を自覚した時には、肺にはすでに微小転移巣が存在しているという考えで治療方針を立てなければならない。つまり腫瘍細胞の散布を極力防ぎながら原発巣を取り除き、肺にはすでに存在していると仮定される微小転移巣をいかに消滅させるかがポイントとなる。

◆治療方針

以前はほとんどの骨肉腫例には切断・離断術が行われていた。現在は広範囲あるいは治癒的切除術による患肢温存手術が行われ、その適応のない場合には切断・離断術が行われる。また以前は原発巣を取り除いた後に化学療法が行われていた。現在は手術に先立ち術前化学療法を行い、手術後にも化学療法を追加する。その代表的なプロトコールがRosenのT12である。全身投与に用いられる抗癌剤は、アドリアマイシン(ADR)、メソトレキセート(MTX)、シスプラチン(CDDP)などが主として用いられる。

◆手術療法

以前は切断・離断術が行われていたが、最近は腫瘍の治癒的切除術による患肢温存手術を第1に考える。

患肢温存手術:まず各種画像診断法(単純x線像、断層x線像、CT画像)を用いて、①骨内における腫瘍の範囲およびskip metastasisの有無、②腫瘍の軟部組織への浸潤の程度、③肺転移の有無を正確に検討する。必要があれば術前試験切除により骨肉腫の組織型を決定する。

術前化学療法(約10週間)を行い腫瘍の縮小をはかり、病巣の治癒的切除術を行う。この際、術中に腫瘍の顔を見ないことが大原則である。その危険性が予想される場合には切断・離断術の適応となる。治癒的切除術を行ったのち患肢の再建術を行う。人工関節置換術、骨移植術、関節固定術などが併用される。

術後は化学療法を約1年間継続して行い、治療を終了する。その間、定期的に胸部Ⅹ線撮影を行い肺転移巣の有無を確認する。単純Ⅹ線像で発見できない肺転移巣の発見にはCT画像が有用である。発育が緩徐で多発傾向のない肺転移巣に対しては、肺部分切除あるいは肺葉切除を積極的に行う。

◆放射線療法

比較的放射線抵抗性である。腫瘍の縮小や腫瘍周囲に線維性被膜を形成する目的で術前照射が行われる。また術中照射も開発されている。

予後

以前は最も予後の悪い腫瘍の1つであり、5年生存率は15~20%であった。現在は各種画像診断の発達、外科的手術手技の進歩により、その5年生存率は50%から70%にまで向上している。

(@_@;)参考文献

医療学習レポート.骨肉腫


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