
(;;◕ω◕;)💬question
沐浴法とはなんですか?
(..◕‿◕.)💭answer
出生後に行う第一沐浴は、呼吸が確立したあと、母体の血液、羊水、胎脂を除去するために行われます。
胎脂は皮膚に潤いをもたらすため、以前は残しておくほうがよいとされていたが、現在ではそのメリット以上に、胎脂が原因となって起こる低体温がもたらす影響を重く考え、可能な限り取り除くようになりました。
主に浴槽内で取り除くが、十分でない場合はインファントウォーマの上でオリーブ油などで清拭します。
近年では、新生児の体温喪失による全身状態への影響から、出生直後に沐浴をしない施設が増えています。
新生児の新陳代謝は成人の約3.5倍、発汗は成人の約2倍あり、身体を清潔に保つ必要があるため、沐浴はできる限り毎日行います。
(;;◕ω◕;)💬question
沐浴法の分類とはなんですか?
(..◕‿◕.)💭answer
フェイス・アウト法は、顔面のみ沐浴槽外で洗い、他は沐浴槽内で洗います。
オール・イン法は、体のすべてを沐浴槽内で洗います。
フェイス&ヘッド・アウト法は、頭部・顔面を外で洗い、他は沐浴槽内で洗います。
オール・アウト法は、沐浴槽外で全身に石鹸を塗布し、沐浴槽内で石鹸分を除去します。
(;;◕ω◕;)💬question
沐浴法の目的とはなんですか?
(..◕‿◕.)💭answer
身体の清潔をはかります。
血行をよくし、全身の新陳代謝を促します。
全身の観察をします。
哺乳力を高めます。
母と児のスキンシップをはかります。
(;;◕ω◕;)💬question
沐浴法の必要物品とはなんですか?
(..◕‿◕.)💭answer
ベビーバス、洗面器、石鹸または沐浴剤、ガーゼまたは小タオル、湯温計、さし湯、ベビーオイル、バスタオル、綿棒、着替え一式、汚物入れ、ヘアーブラシなどです。
(;;◕ω◕;)💬question
沐浴法の手順とはなんですか?
(..◕‿◕.)💭answer
環境の調整をします。
室温24~26℃、湿度50~60%、隙間風をなくします。
新生児の体温は環境に左右されやすいため、体温低下防止します。
看護者は流水と石鹸で手を洗います。
爪の手入れは十分にしておきます。
清潔を保ち、児の皮膚を傷つけないためです。
必要物品の準備をします。
浴槽は流水ですすぎ、湯の準備をします。
湯の量は8分目、温度は夏季38℃、冬季40℃とします。
沐浴剤を使用する場合は、温湯40ℓに対し、沐浴剤10~20ml(ベビーバスの場合は20ℓに対し5~10ml)を入れます。
沐浴用品を使いやすい位置に配置し、点検しておきます。
新生児の準備をします。
授乳直前・直後は避けます。
空腹時の沐浴はエネルギーの消耗が激しく、満腹状態では新生児の胃の形態から嘔吐しやすいです。
沐浴前に観察をし、沐浴を行ってもよい状態か否かを判断します。
観察ポイントは、一般状態、発熱、呼吸、脈拍、哺乳力、嘔吐、発疹、下痢、体重測定値などです。
沐浴による状態悪化や感染防止します。
沐浴室に入室させます。
カンジダ膣炎、HB陽性の母親から出生した児は、沐浴の順番は後にします。
他の感染症も該当します。
衣類を脱がせタオルで包みます。
排便があれば使っているオムツの端でふき取ります。
臍ガーゼをとります。
汚染しているガーゼを湯につけません。
沐浴布またはタオルの中央に児を寝かせます。
児の右肩から斜めにタオルを巻きます。
左肩からタオルを斜めにかぶせタオルの端を児の右肩の方にまわして固定します。
体重を測定します。
臀部を先におろします。
メモリを読み、体重増加量を把握し、記録します。
バスタオルの重さは引いておきます。
1日の体重増加量20g以下、40g以上は注意です。
左手、親指と中指で児の耳に温湯が入らないように後頭部から両耳介をおさえ、頭部を固定します。
右手の手拳に臀部をのせ、親指は児の左鼠径部をおさえます。
首のすわっていない児のふらつきを防止、体位の安定・股関節脱臼防止です。
沐浴槽にひじを入れて、湯温を確認します。
熱すぎないか、また冷めていないか、児を入れる前に再確認します。
湯の中へ児の足から静かに入れます。
啼泣が激しい場合には、児の両手を把持し、静かに温湯の中で泣き止むのを待ちます。
沐浴は5~7分で行うことが望ましいです。
上半身より下半身のほうが感覚が鈍く急激な環境の変化に適応しやすいです。
顔・耳を拭きます。
ガーゼを湯で絞り、目頭から目じりに向かってやさしく拭きます。
反対の目を拭くときは、ガーゼの面を変えます。
右額→右頬→顎→左耳と拭きます。
同様に、左額→左頬→顎→右耳と拭きます。
頭部・前半身を洗います。
頭部に湯をかけて、頭髪をぬらします。
頭髪に石鹸をつけ、円を描くように洗います。
絞ったガーゼで頭部を拭き、石鹸分をとります。
体を覆うタオルを開き、石鹸を手にとって頚部を洗います。
頚部のくびれている部位に、胎脂や汚れがたまりやすいため、指先でくびれをよく開いて洗います。
石鹸を手につけて、胸部・腹部に円を描くようにして洗います。
両耳はずっとふさいでおきます。
腹部は、円をえがくように洗います。
両腋窩に指を差し入れて洗います。
肩から腕・手を握るようにして、回しながら洗います。
湯に浸したガーゼで、頚部・胸腹部・両腋窩・肩・腕・手の石鹸分をすすぎます。
背部を洗います。
利き手で児の腋窩を支えます。
母子の付け根に児の顎を乗せて、腹臥位にします。
石鹸を手につけて背部・臀部を洗い、湯に浸したガーゼですすぎます。
背部は円を描くようにし、児の顔が湯に浸っていないか、頚部を圧迫していないか注意します。
下肢・陰部を洗います
上半身にタオルをかけて冷えないようにします。
手に石鹸をつけ、下肢を握って回すようにしながら、大腿→下腿と洗ってすすぎます。
足の指の間も、手に石鹸をつけてよく洗い、すすぎます。
陰部・肛門は、石鹸でよく洗い、すすぎます。
男児は陰嚢の裏側など、重なる部分を丁寧に洗います。
女児は、外陰部から肛門に向かって洗います。
終了後、浴槽の中で児を温めます。
かけ湯をし、沐浴槽から上げます。
最後に、静かにかけ湯をし、児を沐浴層から上げます。
広げておいたバスタオルの上に寝かせ、水分をふき取り、着衣・整髪を行います。
沐浴後は、速やかに体・頭髪をタオルで拭き、着衣を整えます。
手際よく行えるよう、あらかじめバスタオルを広げ、衣類も着せやすく準備しておきます。
臍処置を行います。
耳・鼻を綿棒で清拭します。
ネームバンドの名前を確認してベッドに戻します。