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(^∇^)沐浴法の話


(^o^)題名:沐浴法の話

■沐浴法

出生後に行う第一沐浴は、呼吸が確立したあと、母体の血液、羊水、胎脂を除去するために行われる。

胎脂は皮膚に潤いをもたらすため、以前は残しておくほうがよいとされていたが、現在ではそのメリット以上に、胎脂が原因となって起こる低体温がもたらす影響を重く考え、可能な限り取り除くようになった。主に浴槽内で取り除くが、十分でない場合はインファントウォーマの上でオリーブ油などで清拭する。

※近年では、新生児の体温喪失による全身状態への影響から、出生直後に沐浴をしない施設が増えている。

新生児の新陳代謝は成人の約3.5倍、発汗は成人の約2倍あり、身体を清潔に保つ必要があるため、沐浴はできる限り毎日行う。

 

■沐浴の種類

フェイス・アウト法 顔面のみ沐浴槽外で洗い、他は沐浴槽内で洗う
オール・イン法 体のすべてを沐浴槽内で洗う
フェイス&ヘッド・アウト法 頭部・顔面を外で洗い、他は沐浴槽内で洗う
オール・アウト法 沐浴槽外で全身に石鹸を塗布し、沐浴槽内で石鹸分を除去する

 

■沐浴の実際

1)目的

①身体の清潔をはかる

②血行をよくし、全身の新陳代謝を促す

③全身の観察をする

④哺乳力を高める

⑤母と児のスキンシップをはかる

2)必要物品

ベビーバス、洗面器、石鹸または沐浴剤、ガーゼまたは小タオル、湯温計、さし湯、ベビーオイル、バスタオル、綿棒、着替え一式、汚物入れ、ヘアーブラシ

3)手順

(1)環境の調整をする

(室温24~26℃、湿度50~60%、隙間風をなくす)

→新生児の体温は環境に左右されやすいため、体温低下防止

(2)看護者は流水と石鹸で手を洗う

(爪の手入れは十分にしておく)

→清潔を保ち、児の皮膚を傷つけないため

(3)必要物品の準備をする

①浴槽は流水ですすぎ、湯の準備をする

(湯の量は8分目、温度は夏季38℃、冬季40℃とする)

②沐浴剤を使用する場合は、温湯40ℓに対し、沐浴剤10~20ml(ベビーバスの場合は20ℓに対し5~10ml)を入れる。

③沐浴用品を使いやすい位置に配置し、点検しておく。

(4)新生児の準備をする

(授乳直前・直後は避ける)

→空腹時の沐浴はエネルギーの消耗が激しく、満腹状態では新生児の胃の形態から嘔吐しやすい

①沐浴前に観察をし、沐浴を行ってもよい状態か否かを判断する

(観察ポイント:一般状態、発熱、呼吸、脈拍、哺乳力、嘔吐、発疹、下痢、体重測定値)

→沐浴による状態悪化や感染防止

②沐浴室に入室させる

(カンジダ膣炎、HB陽性の母親から出生した児は、沐浴の順番は後にする。他の感染症も該当する)

(5)衣類を脱がせタオルで包む

①排便があれば使っているオムツの端でふき取る

②臍ガーゼをとる

→汚染しているガーゼを湯につけない

③沐浴布またはタオルの中央に児を寝かせる

④児の右肩から斜めにタオルを巻く

⑤左肩からタオルを斜めにかぶせタオルの端を児の右肩の方にまわして固定する

 

(6)体重を測定する

①臀部を先におろす

②メモリを読み、体重増加量を把握し、記録する

(バスタオルの重さは引いておく。1日の体重増加量20g以下、40g以上は注意)

(7)左手、親指と中指で児の耳に温湯が入らないように後頭部から両耳介をおさえ、頭部を固定する。右手の手拳に臀部をのせ、親指は児の左鼠径部をおさえる。

→首のすわっていない児のふらつきを防止、体位の安定・股関節脱臼防止

 

(8)沐浴槽にひじを入れて、湯温を確認する。熱すぎないか、また冷めていないか、児を入れる前に再確認する。

 

(9)湯の中へ児の足から静かに入れる。啼泣が激しい場合には、児の両手を把持し、静かに温湯の中で泣き止むのを待つ。(沐浴は5~7分で行うことが望ましい)

→上半身より下半身のほうが感覚が鈍く急激な環境の変化に適応しやすい

(10)顔・耳を拭く

①ガーゼを湯で絞り、目頭から目じりに向かってやさしく拭く。

(反対の目を拭くときは、ガーゼの面を変える)

②右額→右頬→顎→左耳と拭く。同様に、左額→左頬→顎→右耳と拭く。

 

(11)頭部・前半身を洗う

①頭部に湯をかけて、頭髪をぬらす。

②頭髪に石鹸をつけ、円を描くように洗う。

③絞ったガーゼで頭部を拭き、石鹸分をとる。

④体を覆うタオルを開き、石鹸を手にとって頚部を洗う。

(頚部のくびれている部位に、胎脂や汚れがたまりやすいため、指先でくびれをよく開いて洗う)

 

⑤石鹸を手につけて、胸部・腹部に円を描くようにして洗う。

(両耳はずっとふさいでおく。腹部は、円をえがくように洗う)

⑥両腋窩に指を差し入れて洗う。肩から腕・手を握るようにして、回しながら洗う。湯に浸したガーゼで、頚部・胸腹部・両腋窩・肩・腕・手の石鹸分をすすぐ。

 

(12)背部を洗う

①利き手で児の腋窩を支える。

②母子の付け根に児の顎を乗せて、腹臥位にする。

③石鹸を手につけて背部・臀部を洗い、湯に浸したガーゼですすぐ。

(背部は円を描くようにし、児の顔が湯に浸っていないか、頚部を圧迫していないか注意する)

 

(13)下肢・陰部を洗う

①上半身にタオルをかけて冷えないようにする。手に石鹸をつけ、下肢を握って回すようにしながら、大腿→下腿と洗ってすすぐ。

②足の指の間も、手に石鹸をつけてよく洗い、すすぐ。

③陰部・肛門は、石鹸でよく洗い、すすぐ。

(男児は陰嚢の裏側など、重なる部分を丁寧に洗う。女児は、外陰部から肛門に向かって洗う。終了後、浴槽の中で児を温める)

 

(14)かけ湯をし、沐浴槽から上げる。

①最後に、静かにかけ湯をし、児を沐浴層から上げる。広げておいたバスタオルの上に寝かせ、水分をふき取り、着衣・整髪を行う。

(沐浴後は、速やかに体・頭髪をタオルで拭き、着衣を整える。手際よく行えるよう、あらかじめバスタオルを広げ、衣類も着せやすく準備しておく)

(15)臍処置を行う。

(16)耳・鼻を綿棒で清拭する。

(17)ネームバンドの名前を確認してベッドに戻す。


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