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(≡^∇^≡)感染予防の話


(^^)/題名:感染予防の話

●感染予防の意義

抵抗力が低下している患者は療養中に感染を受ける危険性が高い。※のように現在の医療の現場では至る所に感染源があることから、患者は常に安全が脅かされる状況にある。看護師の不適切・不注意な関わり、あるいは未熟な技術で病原菌の媒介をすれば看護にならなくなる。感染から患者を守るために、感染予防に関する知識と技術が必要なのである。

 

●感染予防と発病防止

病原生物が生体内に侵入して定着、増殖して寄生状態に入るこが感染である。病原体の生体への侵入部位は大体決まっており、粘膜からがもっとも多い。

まず、病原体は体表または粘膜面へ付着しなければ感染は成り立たない。阻止する方法として以下のことが考えられる。

また、たとえ感染しても必ず発病するとは限らない。発病を防ぐ方法も重要である。

(1)病原体の除去

もっとも手近で確実に除去する方法として次のようなものがある。

①消毒:芽胞を持つ細胞以外の病原微生物を死滅する方法で、熱による理学的方法や薬物による科学的方法などにより細菌の生存機能を喪失させる。(煮沸消毒法、薬物消毒法、日光消毒法、低温消毒法)

②滅菌:有害無害を問わずすべての微生物を死滅させる方法。(高圧蒸気滅菌法、乾熱滅菌法、ガス滅菌法、放射線滅菌法、高周波滅菌法、焼却法、火炎法)

(2)生体への病原体の侵入経路の遮断

健康な皮膚はほとんど病原体の侵入を阻止するようになっているが、その皮膚が損傷を受けると、病原菌に侵入の機会を与えることになる。

また、病原菌の侵入門戸は粘膜がもっとも多く、各感染症で大体決まっている。

①口腔鼻粘膜、呼吸器:口腔、咽喉頭および肺の微生物は咳、くしゃみ、会話など唾液の直接飛沫により伝播されていく。また、一度、空気中に飛沫された病原菌を吸い込むことで空気感染を起こす。

②消化器:病原菌に汚染された食品そのものや加工食品、調理人により汚染された食品、昆虫・保菌動物の排泄物により汚染された食品の摂取などがある。また、井戸、水道、河川、泉、プールなどの水が、病原体により汚染されて経口感染する場合がある。

③眼:洗面器、タオル、などの共用による感染。

④泌尿器、生殖器:尿中に病原体が排泄されることが多い。粘膜に病巣がある場合、病巣からの分泌物や膿汁に病原菌が排泄される。性行為などにより接触感染を起こす。

(3)個人の抵抗力増強と発病予防

同じ病原菌に同条件で感染しても、個人の菌に対する感受性により発病に差異が生じる。

感受性は、精神的・身体的ストレスや過労で健康状態が不良となり、生理的条件が不利の場合に高くなる。

一般に小児、高齢者、妊婦などは感受性が高い。一方、その病原菌に対して免疫を獲得すると感受性は低くなる。

日常生活の中で、十分な睡眠、栄養バランスのよい食事の摂取、適度な休養と運動、さらに、精神的ストレスを溜め込まないように気をつけつつ、感染の機会や病原菌の侵入を避けるために清潔習慣を身につけ、正しい衛生知識と技術をもつことが大切である。

 

●感染予防に関する主な用語

(1)清潔:人体を含むすべての物体の表面に病原微生物が付着していない状態。

(2)汚染:人体を含むすべての物体の表面に病原微生物が付着している状態。

(3)汚染区域:感染症患者の居住している隔離室も含めて感染症によって汚染されている区画をさす。

(4)清潔区域:消毒、滅菌されている一定の限定された場所、または空気中の塵埃微生物の量が制御された場所。

(5)無菌操作:使用物品や、適用部位を滅菌状態に保ちながら滅菌物を取り扱うこと。

 

●無菌操作

〔目的〕

滅菌の効果を落とさず、患者の体内に病原体が侵入するのを防ぐ

鑷子・鉗子の取り扱い

〔使用物品〕

鑷子カバー、不潔膿盆、ガーゼを入れたケッテル、有効期限付テープ、ワゴン車、トレイ、鑷子立て、鑷子、ゾンデ、万能壺、綿球、クーパー

〔手順〕

1)手を洗い、使用物品を載せたワゴン車をベッドサイドに運ぶ

(事前にすべての消毒物品、滅菌物の有効期限の確認を声を出しておこなう。ガーゼ缶によっては上・下面、横にスライド方式の開閉窓があり、それらが閉じられていることを確認する。不潔膿盆はワゴン車の下段に置く)

→消毒、滅菌物として効をなさず感染源となる

→缶内は外の汚染された空気と遮断され、滅菌状態が保持されていなければならない

2)鑷子立てカバーをはずす

(1)鑷子立てカバーの紐を軽く結ぶ

(2)カバー底部を折り曲げ、ゆっくりはずす

(はずしたカバーはワゴン車の下段に置く)

→カバー底部は不潔と考える

3)鑷子立てより鑷子を1本足にして取り出す

(鑷子の先を合わせて、他の鑷子類に触れないようにして、垂直に取り出す。鑷子立ての縁にかかるほど、深く握りこまない。鑷子を水平以上に上げない)

→消毒溶液の縁に触れた場合汚染されたものとする

→消毒液に浸した場合の滴の逆流による汚染を防ぐため

4)鑷子を相手に渡す

(渡した鑷子は汚染用として扱う)

5)再び鑷子立てより鑷子を同様にして1本取り出す(自分用)

(終始滅菌状態を保持する)

→滅菌物を取り出し、清潔なまま相手に渡すため

6)消毒綿球を取り出す

(綿球は相手が取りやすいように端をつかむ。綿球が適度に消毒液を含んでいることを確認する。取り出したらすぐに万能壺の蓋を閉める)

→接触による汚染の危険性があるため

→湿潤すぎると垂れて床に落ちたりリネンを汚し、また乾燥していると消毒の意味をなさない

→落下筋の混入を最小限に留め、空気にさらされる時間を少なくする

7)綿球を相手に渡す

8)膿盆を出しておく

→受け取った綿球を入れるため

9)ゾンデを渡す

(他のものに触れず、鑷子立ての上に出ている部分をつまんで取り出す)

10)クーパーを渡す

(クーパーは鑷子で取りだし、相手が持ちやすい所を差し出す)

11)ガーゼ4つ折りを2つに折って渡す

(ガーゼケッテルは使用時すぐに蓋を閉め、留め金を掛ける。ガーゼの輪を必ず挟み折る。輪を鑷子でつかみ、一方の輪のつかみやすい方を差し出す)

→落下菌の混入を最小限に留め、空気にさらされる時間を少なくする

→すばやく、確実に手際よく必要量を折ることが出きる

→輪は互いにつかみやすい

12)清潔な鑷子は鑷子立てに戻す

(鑷子の先を1本にして他の鑷子に触れずに、垂直に戻す)

→縁は外部との接触度合いが強いため、触れると汚染区域とみなされる

13)使用した不潔鑷子はいったん返してもらい、膿盆に置く     →創部等汚染面に触れるため

〔その他〕

○綿球の渡し方

清潔な鑷子を上、不潔な鑷子をしたにする

○操作中誤って鑷子立てを汚した場合

鑷子立てが汚染したときは誰が見てもわかるように、鑷子は逆さまに立ててワゴン車または処置台の下に置く。消毒缶(ケッテル)は側面と底の開閉窓を開き、使用不可にしておく

○鑷子の持ち方

※のように鑷子を下から把持する。鑷子が消毒液に浸されている場合や取り扱うものが液状である場合は、汚染部位(手部)のほうに液が逆流するのを防ぐため、鑷子の先端は水平より上げないようにする

○鑷子立ての持ち方

下1/2~1/3を持ち、片方の手で底を支える。上部や縁には絶対に手をかけてはならない。

○滅菌包装の開き方

1)外側を広げる

2)内側の清潔部分は鑷子などを用いて開く

→中の滅菌物を不潔にしないため

3)手前に開いた後、向こう側へ開く

 

●清潔区域の作成

1)ドレープ(覆布)とワゴン(処置台)を準備する

2)ドレープを取り出す。

3)鉗子を用いて広げる

(ドレープを広げる際には、床や周囲の物品に接触させないようにする。また、床などにつかないよう注意する)

→滅菌状態を保つため

4)ドレープをワゴンにかける

(清潔区域の端は、清潔でない場所と接しているため、汚染とみなす)

 

●滅菌物の取り出し方

〔鑷子〕

1)開封する側を上にして、左右に開く

2)袋を折り返してきき腕の反対側で持ち、きき腕で鑷子をつかむ

3)鑷子の先を閉じた状態で引き出す

→周囲に触れると滅菌状態でなくなるため

〔ガーゼ〕

1)開封する側を上にして左右に開く

2)鑷子や鉗子でガーゼをつかむ

3)他に触れないようにそのまま上に引き出す

→不潔になってしまうため

 

●落下菌について

空気中に浮遊する微生物で、しばしば食品に付着し腐敗などを引き起こす原因となる。

細菌では、枯草菌や放線菌、緑膿菌、ブドウ球菌、マイコプラズマなどが上げられる。菌類では、アオカビ、コウジカビ、クラドスポリウムなどがある。


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