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(*≧∀≦*)小児と身体測定の話


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(^ム^)題名:小児と身体測定の話

●目的

身体測定は、健康な小児を対象とした健診の場や、定期的な外来通院中、入院中の小児に対してよく用いられるアセスメントの1つである。

新生児・乳児では頭囲や胸囲の測定が必要である。

身体測定を行うことで①形態的成長や栄養状態の把握、②疾病による変化や異常の早期発見、に必要な情報を得ることができる。

また、定期的に身体測定を行うことで、③発育・成長の傾向をモニタリングする、④成長の加速、発育不良、成長パターンの変調、をアセスメントすることができる。

通院中や入院中の小児を対象にした場合、⑤治療効果の評価や薬用量・輸液量の決定に必要な値の把握のために実施されることもある。

 

●身体測定の評価方法

身体測定で得られた値の評価方法には、測定時に行われるものとして、①得られた値を年齢や性別ごとに出されている標準値との比較、②計測値を組み合わせて得られる指標の算出、がある。

また、定期的に測定して得られた値を成長曲線上にプロットし、③1人ひとり個別の成長パターンを評価する、などがある。

 

●身体測定における看護師の役割

①安全の確保:

測定中の小児の安全と安楽をまもることが非常に重要になる。

測定中の転倒・転落に注意する。

看護師は、測定中のみでなく、測定の前後も小児から目を離さないよう心がける。

また、入院中の小児では、末梢静脈内持続点滴やギプスなどの装具固定をしたまま身体測定を行うことがある。

このような場合、点滴の事故抜去や装具固定部の打撲などがないように、介助者とともに実施し、安全確保に心がける。

②正確な計測:

小児の身体アセスメントを行ううえで客観的なデータが得られるよう、すばやく正確に測定することが必要である。

経過を追って定期的に測定値を評価する場合には、測定用具・測定時間、とくに食事との関係、衣類などの条件を一定にすることで、より的確な評価を行うことができる。

③環境の調整:

乳幼児の身体測定では、衣類をはずし、小児を裸にして実施されることが多いため、室温の調節を行う。

身体測定自体は、小児に対して痛みなど身体的な苦痛を与えるものではない。

しかし、乳幼児にとって、母と離れることや、なじみの少ない看護師や環境のなかでの測定は、不安や恐怖を感じることになる。

測定を行う看護師は、部屋の装飾を行ったり、音楽をかけるなど、やさしく親しみのもてる環境を工夫する。

④プライバシーの保護:

年長児、とくに学童期や思春期を対象にした身体測定では、カーテンを引いたり、他の小児がいないかで実施するなど、小児の羞恥心を考慮する。

⑤身体測定時の観察:

身体測定は、小児の全身を見ることができる機会となる。

そのため、測定値のみでなく、皮膚の異常や傷の有無、清潔状態など小児の全身を観察することが重要である。

 

(1)体重測定

・体重は、生後数日間は減少し(生理的体重減少)、その後、増加し始める。生後3~4ヶ月で出生時の約2倍、1歳で約3倍、4~5歳で5~6倍になる。

・1日平均の体重増加量は0~3ヶ月で30g、3~6ヶ月で20gである。乳幼児の栄養摂取量や体重増加を評価する際、「平均1日体重増加」がよい指標となる。

●目的:

・小児の成長、発達状態や栄養状態の評価。

・栄養の必要量、水分量、薬剤の投与量の算出。

・疾病や異常の早期発見。

・浮腫や脱水の病状経過の把握、治療効果の判定。

●必要物品:

体重計、おむつ(乳幼児)、アルコール綿、バスタオル、スクリーン(必要時)

●測定のポイント:

脱水や浮腫などによる体重の増減を知り、それぞれの回復状態の評価を行うことがある。

測定条件を一定にして経過をモニタリングする必要があり、食事や水分摂取時間・排尿時間・衣類・測定用具を明示しておく。

体重計は小児の体重増加量を考慮し、適切なものを選択する。

立位が安定してとれる小児では、一般体重計を使用する。

小児の体重増加量と体重計の選択

年齢

体重増加量

体重計の選択基準

1~3ヶ月 25~30g/日 感量10g以下
3~6ヶ月 20~25g/日
6~9ヶ月 15~20g/日 感量10~50g以下
9~12ヶ月 7~10g/日
1~2歳 7g/日 1.5~3kg/年 感量50g以下
2~5歳 4~5g/日 感量100~500g以下

(症状などの経過観察時は、感量50g以下がよい)

学童期前半 3kg/年前後
学童期後半~思春期 平均4~5kg/年

●測定の手順:

・乳幼児

①家族に説明し、衣類、おむつをとり、全裸で臥位または座位にしてバスタオルを敷いた体重計に乗せる。室温に留意し、転倒・転落事故防止のため、小児から目を離さず、すぐに手が出せる位置に立ち、小児には手を触れず、ガードする。バスタオルを敷いてから、測定前に体重計の目盛りが0であることを確認する

②児が泣いたり動くと正確な値が出にくいので、あやしながら行い、体動が落ち着かない場合は、動きの少ない時点の値をすばやく読み取る。前回測定値との差が著しい場合は測定方法を再確認し、再測定する。

 

・幼児・学童以上

①小児・家族に説明し、プライバシー保護につとめ、小児を下着1枚にして、体重計に乗ってもらう。

②値を読み取る。

③立位がとれない場合は看護師(若しくは家族)が小児を抱き、いっしょに体重測定を行って、測定後に看護師(若しくは家族)の体重を差し引く。

(2)身長測定

●目的:

・小児の骨格や筋の成長・発達状態、身体のバランスを評価する。

・栄養状態の評価。

・疾病や異常の早期発見、治療効果の判定。

●必要物品:

身長計、メジャー

●測定の手順:

小児の発達・状態に合わせて身長計を選択する。

乳児および2歳までの年少児では、仰臥位で測定するため、乳児式身長計やテーブル式身長計を用いる。

2歳以上の小児では、立位での測定が可能になるため、一般身長計を用いる。

立位や仰臥位がとれない場合や、筋緊張や拘縮のある小児では、メジャーを用いて測定することがある。

 

・乳児および2歳までの年少児

①身長計の固定板側に、小児の頭部がくるように仰臥位に寝かせる。体重測定に引き続き実施されることが多い。

②耳孔と目を結んだ線が垂直になるように頭部を固定板につけ、動かないように固定する。

③小児の膝を伸ばし、足底が台に対して直角になるように移動板をあて、目盛りを読む。必ず両足が移動板につくように膝を押さえるが、むりに押さえつけないように注意する。このとき、安全確保と正確な値を得るために、1名の看護師が頭部を固定し、もう1名が膝を押さえて目盛りを読むようにするとよい。

 

・立位がとれる小児

①小児に靴下・靴を脱ぎ、両踵を合わせて約60度に開いて、身長計に乗ってもらう。

②身長計の尺柱に、小児の踵・臀部・胸部背面を密着させるようにする。頭部は、視線が床と水平(耳眼水平位)になるようにする。

③横規を下げ、小児の頭頂にあて、目盛りを読む。

 

(3)頭囲

頭囲の測定は通常、出生から3歳くらいまで実施される。

頭囲の発育は乳児期が最もめざましく、6ヶ月ごろまでは、1ヶ月に約1.5cm、6~12ヶ月では0.5cm増加する。

頭囲は、体重や身長ほど個人差があるものではなく、測定値の変動は病的な状態のアセスメントに有用である。

そのため、水頭症など頭囲変化のモニタリングが必要な場合は、3歳以上の小児であっても測定を行う。

また、頭囲の測定同様に大泉門測定は、乳幼児を対象にした場合、頭蓋骨の発育や水頭症などの指標として重要である。

●必要物品:

メジャー、定規、ノギス

●測定のポイント:

頭囲:後頭部は後頭結節、前頭部は前頭結節(眉間)の上を通るように、メジャーを頭部に密着させ、目盛りを読む。

・大泉門

(1)頭囲測定後、大泉門・小泉門・縫合を軽く触れる。

(2)大泉門の各辺の中点を結ぶ線の長さを、定規あるいはノギスを用いて測定する。

(3)通常、大泉門は14~18ヶ月で閉鎖するが、早すぎる閉鎖は小頭症、遅すぎる場合は、水頭症や発育不良を疑う。

(4)胸囲

胸囲の測定は、新生児・乳児では日常的に実施されることが多く、胸部の発達のアセスメントに用いられる。

学童期や思春期を対象とした場合は、集団健診の場で測定されることがある。

●必要物品:

メジャー

●測定のポイント:

呼吸により値が変化するため、安静時の呼気終了時に測定する。

乳幼児:新生児・乳児では、上半身を裸にさせ、仰臥位で実施する。メジャーが、肩甲骨下端と乳頭を通るようにあてて、値を読む。

幼児・学童以上:測定時、上半身を裸にさせるため、プライバシー保護につとめる。女児で、乳房が発達している場合は、乳房のふくらみを避けて、乳頭から1~2cm上にメジャーをあてて測定する。

 

(5)腹囲

腹囲測定は、腹囲の増大が予測される疾病状態にあり、定期的な腹囲のモニタリングが必要な小児を対象にすることが多く、健康時の腹囲を測定することはまれである。

●必要物品:

メジャー

●測定のポイント:

小児を仰臥位にして、膝を伸ばし、メジャーをベッドと垂直、臍上を通るようにあて、値を測定する。

臍上での測定が、腹囲の最大値と異なる場合は、最大となる位置で測定し、両者を比較することがある。

浮腫や腹部膨満があり、その変化を定期的に測定する必要がある場合、測定部位がずれて値が変動しないように、小児・家族の承諾を得て腹部に印をつけることがある。

「小児と身体測定」の画像検索結果

(^0_0^)参考文献

医療学習レポート.小児と身体測定


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