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(“⌒∇⌒”)筋萎縮性側索硬化症動作とADLの話


「筋萎縮性側索硬化症動作とADL」の画像検索結果

Ⅰ.移動

1)歩行自立期

歩行を継続するようにする。

安全のためには、階段の滑り止め、段差の解消や手すりの設置といった家屋改造が有効な場合もあるが、家屋改造ができない場合でも、杖や歩行期の利用、既存の家具につかまったりすればよい場合もある。

2)歩行介助期

できるだけ歩く機会を多くするよう努力する。

①足の運びやすさの工夫

靴下を着用すると滑りやすくなり、足を前に運びやすくなることがある。また足の振り出しを助けるためには、重心を左右に移動させ、足で後方から前に押し出すとよい。

また壁によりかかると立位を保持できたり、壁伝いで横歩きができる場合もある。

介助は後方から腰や腋窩を支えたりすることが多い。

3)移動自立期(歩行以外)

自力で移動を継続するようにする。

①車いす利用の場合

スペースの確保や段差の解消が必要である。しかし、椅子座位で、足で床を蹴って移動するには車いすより事務用の五本脚のキャスター付き椅子のほうが移動性、安全性に優れている。

②膝歩きや四つ這い、いざりの場合

床の性質を滑りやすく、痛くないものにする。またサポーターを使用するとよい場合もある。

4)移動介助期

介助量の軽減と自力で少しでも移動できるように維持する。

車いすは安全性と介助しやすさに重点をおいて機種を選定する。

①ベッドから車いすへの移動

介助量が多くトランスファーボードや介護ベルトの使用も検討される。

②起き上がりの介助

Gatchアップベッドの使用が便利である。

5)移動全介助期

介助量の軽減と座位の確保、生活空間の拡大に重点が置かれる。

①起き上がり

Gatchアップベッドを利用する。電動だと自力で操作できる場合もある。

②寝返りの介助

肩から腰にかけて大きなバスタオルを敷いておき、バスタオルの下に枕を入れるようにして半側臥位にする。

③ベッドから車いすへの移動

介助者2~3人で行う。頚・体幹の安定性が少しでもあればリフトが利用できる。

 

Ⅱ 排泄

1)歩行期

トイレ動作の自立維持と介助量軽減、安全性の確保に重点がおかれる。

しゃがみ動作が困難になってきたら洋式トイレが望ましく、入り口ドアの工夫や段差の解消、手すりの設置などが必要である。

便座の高さは立ち上がりやすいように少し高めが良い。

2)車いす使用期

車いすを使用してトイレでの排泄動作を維持すると同時に、介助量の軽減を考える。車いすで操作しやすいように、トイレ出入口のくふうが必要である。

また、介助機器の検討や介助法の指導なども必要である。坐位が不安定な場合はトイレに背もたれを付けたり、トイレチェアーを使用すると安全に行える。

3)寝たきり期

介助量の軽減と規則正しい排泄、坐位の保持が目標となる。

差込み便器の使用はできるだけ腹圧をかけやすくするためにも、Gatchアップ坐位での使用が望ましい。

長時間介助者がいない場合は安楽尿器などが便利である。

 

Ⅲ 入浴

1)歩行期

入浴動作の自立維持と介助量の軽減、浴室という特殊な環境での安全確保が重要である。

①バランスの不安定

洗い場が滑りやすく、浴槽への出入り時にバランスを崩しやすい。対応として、浴室の出入口の段差を無くしたり、手すりの設置、滑り止めマットの使用などがある。

②しゃがみ立ちの困難

洗い場にシャワーチェアを入れて腰掛けたまま体を洗うようにする。

③上肢の筋力低下

上肢の筋力が弱くなって十分に体が洗えなくなったら、ミトン型のボディーブラシや両側にループを付けたタオルを使ったり、壁にブラシを取り付けておいて体を動かして洗う方法もある。

2)車いす使用期

浴室での入浴の維持と介助量軽減、安全性の確保を考えなくてはならない。

①車椅子のままの浴室へ出入り

ⅰ)入口の段差を無くし、浴槽の高さを車いすの高さと合わせる。

ⅱ)浴室の床を上げて、車椅子から直接浴室の床へ移動し、床上はいざって移動する。

どちらにしても、浴槽への出入りは歩行期と同様安全にはいれるよう考えなくてはならない。

3)寝たきり期

入浴の楽しみを維持することと、清潔を保ち、介助量を軽減する必要がある。

この時期は、改造された大きな浴室が無ければ自宅での入浴が困難になっている時期で、社会的資源である入浴サービスを利用すると良い。

 

Ⅳ 食事

1)上肢機能

上肢機能の維持と坐位姿勢の維持によって摂食自立維持が目標となる。

①坐位保持が不安定な場合

ヘッドレストや体幹ベルト、頭部保持ベルトが有効である。

②上肢の筋力低下

アームスリング、BFO、スプリングバランサーなど腕をつる自助具があるが、病気が進行することと、使用するのに練習が必要なこと、セットが面倒なこともあって利用できないことが多い。

簡単な方法として、首からゴムの輪をかけてそれに腕をつるして、ゴムの弾力を利用してスプーンを口まで運ぶ方法がある。またテーブルを高くし、肘をテーブルについて両手でスプーンを保持して食べているケースもある。

③食事介助

ゆっくりと、スプーンに少しずつ、舌の奥のほうに載せるようにして、本人のスピードに合わせることが必要である。

2)嚥下機能

嚥下機能が低下しても調理法を変えることで、経口的に食事を続けられることもある。一般的に、普通食→きざみ食→ミキサー食→流動食の順に変化する。

誤嚥による肺炎を起こす危険があるので、むせたり、飲み込みにくいと訴えられたら専門の医師による診察を受けたほうが良い。

 

Ⅴ コミュニケーション

1)音声による会話にて可能

発声可能な段階ではあまり問題にならない。

①声が小さくなったとき

鈴やブザーを鳴らしたりすることで呼ぶことができる。ワイヤレスのチャイムも市販されているが、これだと家人が本体を持って歩けば2階や庭でも聞こえる。

②字が書きにくくなったとき

コミュニケーションの手段としてワードプロセッサーやパーソナルコンピューターといった機器を利用すると便利である。

2)音声による会話が困難になった場合

会話に代わるもっとも効果的なコミュニケーション手段を検討しなければならない。できるだけ簡単で、多くの情報を伝えられるものが良い。

①ブザー

手指が使えなくてもどこか随意的に動く部位に合わせてスイッチを作り、音を出すようにしておく。

②口話法

口の形で文字を読みとる方法。口の形がはっきりしていて、微かにでも音として聞こえるとわかりやすいX。

③指文字、足文字

筆記用具を使用して書くだけでなく、指や足で掌やシーツに文字を書く。

 

④文字盤

ⅰ)指でポイントできる場合

厚紙に五十音表を書き、それを指さしてもらう。表のますを竹ひごなどで区切っておくと、指し違いが少なく便利である。

ⅱ)眼球の動きでポイントする場合

透明文字盤を使う。透明アクリル盤に五十音表を書き。対面して文字盤を動かし、視線が合ったところの文字を読む。これは本人、介護者双方に少し熟練が必要である。訴えの多いことがらを表にしておくのも、便利である。

いずれにしても、コミュニケーションを図るのに多くの時間と労力がかかる。それを時間がかかるからといって切り捨ててしまうと、本人の疎外感が大きくなり、諦めが強くなってしまう。

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