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(“⌒∇⌒”)統合失調症の話


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生涯有病率は1~1.5%とされ、ほぼ100人に1人が罹患していることになる。

ということはわが国では120万人の患者がいることになる。

また、平成13年の統計によると約33万の入院患者中、統合失調症等が20万人で約61%を占める。

発症に関して性別差はないとされるが、発症時期や経過については性別差があると言われている。

男性の方が女性よりも発病時期が早く、最も多い発症年代は男性が15~25歳であり、女性が25~35歳である。

児童期や40歳以降の発症は稀で、児童期では児童統合失調症、40歳以降では遅発性統合失調症という。

男性の方が女性よりも陰性症状が出現しやすい。

また女性の方が男性よりも予後がいいとする報告がある。

生物学的成因説で遺伝的な観点からみると。

数多くの研究が統合失調症の素因遺伝性を強く示唆している。

統合失調症者の発病は血縁が深いほど高くなる。

症状としては表現面に現れる症状と精神面に現れる症状とがある。

表現面に現れるものである。

急性期、病初期及び憎悪期には多くの患者は周囲との奇妙な違和感を持ち、自身もそうした自覚があることが多い。

周囲から見ても様子が違って妙によそよそしかったり、ふさぎこんだりする。

夜眠れなかったり、周囲に対して過敏に反応してみたり、猜疑心が強くなるなどの様子もみられる。

また昏迷状態を呈したり、意味のよくわからない言葉を発したり、粗暴な行動を急に呈したり、理由のわからない突発的な家出や自殺をはかることもある。

後になってみると、発病のころから次第に生活態度のまとまりが欠けるようになり、日常生活のごく普通の行為にもだらしなくなってきたことに気づかされる。

人を寄せ付けず、冷たい顔つきをし、何かが患者の中で起こっていることを直感的に感じ取ることができるが、これをプレコックス感という。

 

猜疑心

被害妄想、不潔行為

 

プレコックス感

オランダ精神医学者リュムケンが提唱、統合失調症者と出会った時に観察者が抱く特有な感情、統合失調症者とまわりの世界との独特の関係に由来する感情ないし体験である。言葉では表現しがたく、表情の硬さ、冷たさ、態度のぎこちなさ、奇妙な唐突さなどとともに、病者の人格全般から直接的に把握される統合的な印象である。

 

慢性期では、身だしなみや身辺処理、あるいはまわりの出来事に対する関心が乏しくなり、終日ボーっとして家で過ごすことが多くなる。

その一方、些細なことに過敏で傷つきやすくもなり、外出や他人との接触を避け、自分の内に閉じこもろうとする。

同一の姿勢をとり続けるカタレプシーや場にそぐわない「しかめ顔」や「とがり口」、「わざとらしい奇妙な行動」などをとる“荒廃した”と表現される患者は減少してきているが、それでも閉じこもって接触がとれない患者や内的体験、特に幻聴に影響されて独り言を言ったり、独り笑いする患者は現在でも稀ならずみることができる。

精神面に現れる症状で急性期、病初期及び憎悪期に見られるものを述べる。

感情面ではさまざまな内的体験のために、他人を寄せ付けず、不安で緊張した硬い表情を見せ、おびえる。

また、感情の表現がぎこちなくなり、自分から感情を出せない、感情がわからないといったこと訴える場合がある。

思考面では知能そのものが低下するというよりは、思考の形式、特に思考のまとまりが悪くなる。

論旨のつながりが不明瞭となり、周囲に理解できず、何を言いたいのか伝わってこない(連合弛緩)。

意思発動面では、それが低下する場合には食事・洗顔などもしなくなり、極端な場合には昏迷状態や無言、拒絶などを示す。

一方意思発動が亢進した場合には、行動にまとまりを欠いた突飛な行動を示すこともある。

慢性期では、感情面は周囲への関心も物事に対する興味も、さらには感情の表出が乏しくなり(感情鈍麻あるいは感情の平板化)、場合によっては不機嫌で他人を寄せ付けないこともある。

逆に、空虚なよそよそしい快活さ(児戯的爽快)を示すこともある。

思考面では思考がまとまらなくなったり判断力が低下し、これは患者自身が自覚している。

障害がさらに進行すると、思考は断片的になっていわゆる滅裂思考を呈するほか、患者だけにしか理解できない独自な言葉をつくる場合もある(言語新作)。

しかし最近では少ない。

意思発動面では意欲の低下した状態がみられるようになり、極端な場合には無為・自閉の生活を送るようになる。

特有な内的体験として幻覚、妄想、自我意識障害がある。

幻覚としては幻聴が特徴的である。

形式的特徴として、音より人間の声である場合が多い。

他には幻聴に語りかけてしまう独語、1人で笑ってしまう独笑、本を読んでいると声が先に出てしまったり、考えたことがそのまま声になって聞こえてくる思考化声(考想化声)がある。

妄想では被害妄想、関係妄想、注察妄想、迫害妄想など被害的な内容が多い。

他には妄想気分、妄想着想、妄想知覚がある。

自我意識障害では作為体験、思考(考想)伝播などがある。

 

病型としては古典的3病型の①妄想型、②破瓜型、③緊張型、また他には単純型、統合失調症(分裂病)後抑うつがある。

①妄想型は比較的固定した妄想を主体とし、幻聴を伴うことが多く、最も一般的な病型で、発病は破瓜型や緊張型より遅い傾向にある。

妄想は被害妄想などが多い。

②破瓜型は通常15~25歳の間に発病し、妄想や幻覚は一時的であったり、断片的であるなど、あまり目立たない。

そのまま陰性症状、とりわけ感情の平板化と意欲低下が急速に進行するため、予後の不良がちな病型である。

③緊張型は急激に発症するが比較的寛解しやすい病型である。

昏迷、興奮、保持、拒絶症、硬直、ろう屈症(カタレプシー)、命令自動症が特徴的な症状である。

基本症状の考え方としてはBleulerの基本症状と副次症状、Schneiderの1級・2級症状がある。

Bleulerの基本症状は連合弛緩、両価性、感情表出の障害、自閉であり、副次症状としては幻覚や妄想など他の疾患においてもみられるものと定義されている。

Schneiderの1級症状は思考(考想)化声、対話性幻聴、批判内容の幻聴、作為体験、考想(思考)伝播、考想(思考)奪取、妄想知覚であり、2級症状としては1級症状以外の妄想、妄想着想、困惑、抑うつ性および上機嫌性気分変調、感情貧困化などである。

 

統合失調症の治療方法

統合失調の治療としては①薬物療法、②精神療法、③家族支援、④リハビリテーションなどがある。

①薬物療法

統合失調症に有効な薬物は抗精神病薬と総称され、意識障害をおこさずに妄想・幻覚の軽減をもたらす抗妄想、抗幻覚作用、不安・興奮・焦燥感などを和らげる鎮静作用を有している。これらの薬物は脳内のドパミン作動性神経活動を抑制する働き(抗ドパミン作用)があり、この作用が臨床効果につながると考えられている。もっとも使用される薬物はブチロフェノン系薬物、特にハロペリドールである。抗妄想幻覚作用や鎮静作用、さらには錐体外路系の副作用も強いが、肝機能や心機能の障害などは少ないためである。最初に開発されたクロルプロマジンはフェノチアジン系薬物の代表で歴史的にもその臨床効果が最も良く知られている。

②精神療法

患者との間の信頼に基づく治療関係は、服薬の遵守のためにとどまらず、患者が今後直面する上で重要である。さまざまな困難を乗り越えて行く上でも重要である、したがって、こうした関係をきずくこと自体が広い意味での精神療法になる。

③家族支援

家族教育または家族心理教育ともいう家族支援の活動も非常に重要である。統合失調症の患者をもつ家族は治療の経過を通じてさまざまな苦境に置かれているといっても過言ではない。社会的に疎外され孤立したり、患者を含む家族の将来に絶望的になることも決して少なくない、また、例え一時的に入院しても、退院後は生活をともにする患者への対応に苦境することもしばしばである。さらに、病状の増悪時には迅速な対応を求められる。

④リハビリテーション

リハビリテーションの諸活動は、入院治療を通じて行われるが、通院場面で行われるかで異なるが、いずれにしても一貫した計画に基づいて継続的に行われることが必要である。入院場面では作業療法を中心にレクリエーションや生活技能訓練などが行われる。

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