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(*^▽^*)全身性エリテマトーデスの話


「全身性エリテマトーデス」の画像検索結果

 SLEは自己免疫疾患の一つで、病因についてはいまだ不明な点が多いが、遺伝的因子の上にある種のウイルス感染が起こり、それを基盤にして免疫異常が生じ、その結果として自己抗体の産生、続いて免疫複合体の生成がみられ、それが組織に沈着することにより組織障害が生じると考えられている。本症は、全身の諸臓器を系統的に侵し、増悪(再燃)と寛快とをくり返す慢性炎症性疾患であり、女性が男性の5~10倍多く罹患し、10代後半から30代の妊娠可能年齢に集中している。また、10数年前まではきわめて予後の悪い難病と考えられてきたが、その後の診断、治療法の進歩により生存率も上がり、徐々にそのイメージは取り除かれつつあるが、生涯に渡る生活コントロールを必要とする疾患であることには変わりなく、患者にとって社会的、精神的ダメージは大きい。

病態アセスメント

  1. 活動、再燃期においては、多彩な臨床症状を呈することを念頭において、全身状態を観察し、患者を取り巻く人たちの援助を求め、自らも社会復帰に向けて自己管理していけるように教育していく。
  2. ボディーイメ-ジの変化や、神経障害からくる精神症状に対する援助も必要であり、日頃から患者が話しやすいような雰囲気をつくる。
  3. 治療に使用されるステロイド剤や免疫抑制剤には、副作用があることを把握し、その症状や徴候がないかを観察する。

症状

 一定の形式に従わずいろいろな症状を伴って発症してくるが、多くの場合、いくつかの臓器症状をもって始まる。また、発熱等の全身症状を伴うことも重要である。

 1.全身症状

発熱、全身倦怠感、易疲労性、体重減少

 2.関節症状

関節痛、関節炎、関節運動障害(関節の変形は、ほとんどおこらない)

 3.皮膚、粘膜症状

蝶形紅斑、手指・爪郭周囲・手掌・足蹠の紅斑(左右対称の傾向)日光過敏症、脱毛、レイノー現象、口腔粘膜潰瘍

 4.腎障害

蛋白尿、細胞性円柱、ネフローゼ症候群(腎不全に進展すると予後不良)

 5.精神・神経症状

精神異常、痙攣、脳血管障害、四肢のしびれ、知覚異常、片麻痺

 6.その他の臓器症状

肺・胸膜病変(間質性肺炎・胸膜炎)、心臓病変(心膜炎・心筋炎)、腹部病変(腹膜炎・膵炎・脾腫)、リンパ節病変(リンパ節腫張)筋肉病変(筋炎)など

検査・診断

  1. 白血球、血小板の減少、貧血、血清中γ-グロブリンの増加、赤沈の亢進、抗核抗体陽性、LE細胞試験陽性、血清補体価の低下
  2. 梅毒血清反応が陽性を示すことがある
  3. 皮膚、腎、リンパ節生検
  4. アメリカリウマチ協会で発表されたSLE診断基準(1982年改定)の11項目中4項目以上存在すれば診断される

治療

 1.非ステロイド性抗炎症薬

軽度の多発性関節炎、微熱、筋痛を示す症例に使用する

 2.ステロイドホルモン剤

活動期に投与される。障害臓器と炎症の活動性の程度によって初回投与量を決め、症状の改善と共に減量していく。

副作用とそのチェックポイントは以下の通りである

 ・糖尿病(多尿、尿糖、高血糖)

 ・皮膚症状(多毛、脱毛、皮膚線条)

 ・脂肪沈着(満月様顔貌、体重増加、食欲亢進)

 ・電解質異常(高血糖、浮腫)

 ・消化性潰瘍(胃痛、胸やけ、吐血、下血)

 ・精神症状(不安、興奮、憂鬱、多幸、不眠)

 3.免疫抑制剤

活動期に投与される。副作用で特に臨床看護上問題となるのは、骨髄機能抑制、易感染、出血性膀胱である。

看護計画

Ⅰ.病態アセスメント

  1. SLEは、患者によって出現する症状が異なるため、患者個人個人の現在の苦痛は何かを確かめ、対処し生命の予後に直結するような合併症の徴候の有無を観察することが重要である。
  2. 薬物にどのような副作用があるかを把握し、その症状の出現や徴候がないかを観察し、内服が指示通り守られているかを確認する。
  3. 退院後の生活環境が、再燃因子を避けたものとなるよう指導し、患者及び家族に長期療養への心構えができるよう図る。

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