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(*^▽^*)腎不全の話


(=_=)題名:腎不全の話

 腎不全とは、高度の腎障害のために生体の内部環境の恒常性を維持できなくなった状態をいう。本症は、短期間で急激な腎機能の悪化をきたす急性腎不全と、慢性の腎疾患が徐々に進行して腎機能の悪化をきたす慢性腎不全とに分けられる。

急性腎不全とは

 急性腎不全とは、正常に機能していた腎臓が、なんらかの原因により急激に高度な機能障害をきたした状態をいい、多くは可逆性で、腎機能の回復が期待できる。

病態アセスメント

 急性腎不全は、急速な尿毒症症状をまねき、死に至る危険性もあるが、慢性腎不全とは異なって可逆的な要素をもっており、速やかな対処がなされればその危険は防ぐことができる。高窒素血症や高カリウム血症などがある場合は、透析療法が行われる。患者は全身倦怠感などを訴え、またつぎつぎと行われる処置に対して不安を感じる。

原因

 腎前性・腎性・腎後性に分けられる。

 1.腎前性急性腎不全

腎臓そのものに大きな異常はなく、大量の出血、脱水などにより循環血液量が低下し、腎血液量が低下することにより、急速に腎機能低下を生ずる。

 2.腎性急性腎不全

狭義の急性腎不全をいう。

急速に進行する腎疾患(急性糸球体腎炎、溶血性尿毒症症候群、血栓性血小板減少性紫斑病など)によるもの、腎毒性物質(抗生物質、抗がん剤、造影剤、有機溶剤など)によるものなどがあり、急性糸球体壊死を生ずるものが多い。

 3.腎後性急性腎不全

結石、凝血、腫瘍、前立腺肥大などにより尿路が閉塞されることにより、糸球体濾過率が低下し、水腎症となる。

経過

 発症期・乏尿~無尿期・利尿期・回復期に分けられる。

 1.発症期

原因発生から乏尿が始まるまでの1~3日間。

 2.乏尿~無尿期

数日~3週間続くことが多いが、ときには数週間続くこともある。

腎機能の極端な低下により、水分や老廃物の排泄が不十分となり、これらが体内に貯留し、急激に体内環境を変えるために尿毒症症状が出現する。

 3.利尿期

症例によって幅があり、数日~数週間。

ネフロンの修復が始まり、尿が出始めるが、まだ腎臓の調節機能が不十分なために代償的に多尿になる。電解質異常、特に低ナトリウム血症、低カリウム血症に陥りやすい。

 4.回復期

尿細管機能の完全な回復には数カ月~1年かかる。

尿量が正常となり、BUNやクレアチニン、電解質も正常となる。

症状

 原因疾患による症状  尿毒症症状

 ・全身症状

 全身倦怠感、易疲労感、浮腫、貧血、出血傾向

 ・循環器症状

 心不全、高血圧、不整脈

 ・呼吸器症状

 チアノーゼ、呼吸困難、過呼吸、肺炎

 ・消化器症状

 食欲不振、嘔気、嘔吐、口渇、便秘、下痢、吃逆、消化管出血

 ・神経症状

 羽ばたき振戦、頭痛、昏睡、意識障害、痙攣、不安、不眠、末梢神経障害

 ・その他

 皮膚乾燥、掻痒感、発汗減少、骨折、無月経

 ・検査データ

 クレアチニン上昇、BUN上昇、カリウム上昇、クレアチニンクリアランス低下、代謝性アシドーシス

検査

  • 血液検査
  • 血液ガス検査
  • 胸部X線写真
  • 心電図
  • エコー
  • CT
  • 腎スキャン・レノグラム

治療

 1.保存的治療

 原因疾患に対する治療、安静、補液、薬物療法(利尿剤など)、食事療法(高カロリー、低タンパク、塩分制限、カリウム制限)

 2.透析療法

 保存的治療を施行しても、利尿がみられず、高窒素血症や高カリウム血症、アシドーシスが改善されない場合、透析療法を導入する。早期から透析を行ったほうが生命予後が良いという報告が多い。透析は利尿期に入っても続けることもあるが、検査データの改善によって離脱できる。

看護計画

Ⅰ.病態アセスメント

 急性腎不全の経過中の観察は、急速に進行する腎機能障害、尿毒症症状を早期に発見し、利尿期の変化に対応し、腎機能が回復していくのを見守ることである。また、急速な変化に対し患者が不安を抱いていることを理解して援助することが大切である。

(p_-)参考文献

医療学習レポート.腎不全


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