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(*^▽^*)腓骨皮弁と術後管理の話


「腓骨皮弁と術後管理」の画像検索結果

(^_-)題名:腓骨皮弁と術後管理の話

(1)遊離皮弁

術直後の遊離皮弁への血行は顕微鏡下で吻合した血管だけに依存している。血栓で動脈閉塞を生じると皮弁が虚血になり、静脈閉塞を生じるとうっ血するが、いずれも皮弁は数時間で壊死してしまう。吻合部血栓の形成率は4~7%といわれており、術中の原因としては血管吻合部の手技的な問題、血管のねじれ、術後の原因としては術後血腫や局所の腫脹による物理的圧迫、感染などがあげられる。

国立がんセンターのデータでは、血栓形成時期は術後1日目までが約50%で、4日目までが80%、7日目までが96%であり、ほとんどの例が1週間以内であった。閉塞後すぐに血栓除去を行えば、約50%のケースで皮弁を再び使用できるとする報告が多い。このため、皮弁の血流を定期的にモニタリングし、血栓形成を早期に発見することが大切であり、2~3時間おきに1週間、観察を行っている。

 

①皮弁の血流モニタリング

〈皮膚成分のある皮弁の場合〉

静脈血栓のみを生じると皮弁の色調が青紫色に変化し、創部から出血するのでわかりやすいが、動脈血栓の場合はわかりにくいことがある。迷った場合は開創して皮弁の血管茎を直接確認している。

 

動脈血栓・静脈血栓の特徴(皮膚成分のある皮弁の場合)

動脈血栓(虚血) 静脈血栓(うっ血)
皮弁の色調

皮弁の緊張

Capillary return*

Pin prick test**

白色

なし

遅い

出血しない~遅い

青紫色

腫脹

早い

暗赤色の血液がすぐに出る

* Capillary return:皮弁を圧迫して毛細血管をつぶし、圧迫を解除して毛細血管に血液が流入することで圧迫部が白色からピンク色に変わる現象。ペアン鉗子の把持部など、リングで圧迫するとわかりやすい。

** Pin prick test:26G針や血糖測定時の採血針で皮弁を刺して出血を確認する。

 

②安静度管理

安静度管理は各施設の事情で異なる。国立がんセンターでは血管茎の圧迫を禁止し、ているが、ほかの制限はしていない。ベッドアップ、歩行時期も自由にしているが問題はない。以前は国立がんセンターでも頸部の回旋を制限していたが、不穏を誘発しやすいため現在は行っていない。血管茎を圧迫しないポイントは次の2点である。

・吻合側を下にして寝ない

・気管チューブやマスクなどのひもに注意する(できればないほうがよいが、使用する場合は緩くする)

圧迫禁止の解除については、絶対大丈夫という時期が予想できないので指示してない。術後1週間で周囲組織と側副血行が発達し、血管茎を結紮しても皮弁が壊死しない症例もあるが、結紮可能な時期は周囲組織の血流状態や皮弁の種類ごとに異なる。術前照射が行われていた場合はまったく予想できない。

 

(2)創部の管理

創部の管理も各施設で異なる。

①ドレッシング

頸部の包帯固定は行っていない。縫合部と閉鎖式ドレーン刺入部をカラヤへッシブ(ハイドロコロイドドレッシング)で術後5日目まで被覆し、その後は開放している。ペンローズドレーンを使用する場合のみガーゼを使用している。

②口腔内のケア

術直後は唾液が貯留しやすく、菌を増殖させる原因となるため、吸引するか本人に出してもらう。また、菌数を減らすため、術翌日から皮弁を含めた口腔内全体を水道水で濡らしたスポンジブラシでこする。ただし、口腔底縫合部は弱いので注意する。

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(*^。^*)参考文献

医療学習レポート.腓骨皮弁と術後管理


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