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(°▽°)超音波検査の話


(*’ω’*)題名:超音波検査の話

■検査の概要

超音波検査とは、超音波を利用して身体内の組織情報を描出する診断方法である。超音波を生体に向けて発振し、その反射波の性状を観察することにより、組織の形態や、その異常などの情報を得ることができる。非侵襲的で安全な検査なので繰り返して検査ができる、またリアルタイム表示であるため、その場ですぐに診断できるなどの特徴がある。

超音波検査の表示には、経時的動態をみるMモード、臓器の断層像を見るBモード、局所血流をみるDモードの3つの基本モードがある。

超音波の発信・受信部分はプローブ(探触子)とよばれ、リニア型・コンベックス型・セクタ型などの種類がある。通常は、これらのプローブを皮膚の密着させて用いる。特殊なものとして、経直腸用、経膣用、経尿道用などのプローブがある。内視鏡検査と組み合わせて、管腔内部から超音波検査を行ったり、血管内にも挿入できるきわめて小さなプローブを、血管造影の技術と組み合わせて血管壁の検査に用いることもできる。

 

■心臓エコー法

(1)方法

胸部にあてた超音波プローブとよばれる筒より、超音波を発生、心臓の各部分に伝搬し、反射したものをとらえて処理し、画像に心臓の実際の動きや、形態を表す検査方法である。

(2)正常画像

①房室弁

・僧帽弁:Bモード、Mモードともに長軸像にて観察、僧帽弁につく腱索、乳頭筋も見える。

・三尖弁:四腔断層にて観察できる。三尖弁中隔尖は僧帽弁前尖より心尖部よりに附着する。三尖弁後尖は、観察できない。

②半月弁

・大動脈弁:長軸像では、左冠尖は観察しにくい。Mモードを箱型とよぶ。

・肺動脈弁:成人では観察が困難であることが多い。

③中隔

・心房中隔:四腔断層で観察できる。

・心室中隔:長軸断層、四腔断層で観察ができる。

④心腔

・心房腔:左房は短軸、長軸、四腔断層いずれからも、右房は四腔断層が観察しやすい。

・心室腔:左室は短軸、長軸、四腔断層いずれからも、右室は四腔断層が観察しやすい。左室径は右室径の約2倍である。

 

■肝の超音波検査

(1)方法

現在その精度も、1cmの肝臓癌、2mmの胆石も発見できるほど高度なものである。

方法は至って簡単で、探触子(プローブ)の面と直角の方向に、人体を自由に輪切りの状態に検索しうる。

肋骨は障害となるが、肋間をうまく利用することでこの欠点は是正できる。

*超音波診断の唯一の欠点は、腸内ガスに弱いことである。これがあるとノイズ(雑音)を生じ、正しい診断が得られない。

(2)異常の読み方と考えられる疾患

各疾患によっていくつかの特徴的な画像が得られる。

・胆石では胆嚢内にみられる白く見える(ハイ・エコー)像と、その下方に長く黒く(ロー・エコー)見える音響陰影(シャドウ)が特徴である。ポリープや癌はshadowをひかないことが多い。

・総胆管は普通は細いため描出が難しいが、拡張したものや大きい結石は容易に描出できる。

・肝内の癌は、high、low、混合したものなどいろいろである。

・嚢腫や膿瘍はIowである。特殊なプローブで穿刺可能である。

・その他大動脈瘤や、卵巣嚢腫、腎腫瘍なども比較的容易に描出される。

 

■腎超音波

(1)方法

探触子より超音波パルスを体内に投射し、その反射パルスをブラウン管上に表示し映像を得る。患者に負荷がなく、装置も安価であり、腎機能、血流を利用しないのでスクリー二ング、繰り返しての検査に向いている。

また、嚢胞等の穿刺や腎生検のガイドとしても利用される。リアルタイム式のコンペックス型またはリニア型プローブが用いられる。腹部より周囲臓器とともに、あるいは背部より検索する。

(2)正常所見とは

腎の長軸方向の断面像では、辺縁が平滑な楕円形に描出され、実質はエコーレベルが低く、中央部に血管、腎盂、脂肪などの中心部エコーが認められる。

(3)異常の読み方

大きさ、形態の変化とともに、嚢胞、隆瘍、石灰化等の質的変化や、周囲臓器との関係も観察する。

 

■頭部超音波

(1)検査の意義と方法

超音波検査は、新生児、乳児における頭蓋内疾患のスクリーニングを、容易かつ確実に行うことができる。

大泉門、前頭抱合、側頭部から、3.5~5MHzのセクター型プローベで観察する。睡眠等の前処置は必ずしも必要ない。また、ベッドサイドでの検査が可能である。リアルタイムに所見を得ることができ、血管、脳槽の動きを観察できる。また、方向を随時変更することにより、立体関係の把握が容易である。

成人では、穿頭術や開頭術中に硬膜上から脳腫瘍、脳内血腫、脳室等の部位を確認し、半定位的な手術を行うことができる。

(2)正常所見

・脳実質:シルビウス裂、尾状核、視床、脳溝、帯状回、脳梁、海馬回、大脳脚、小脳、脳橋。

・髄液腔:側脳室、第三脳室、第四脳室、鞍上槽、前橋槽

・硬膜:大脳錬鎌、天幕

・血管:内頸動脈、中大脳動脈、脈絡叢。

(3)異常所見

・脳室系の大きさの異常:交通性水頭症、非交通性水頭症。

・脳室系の偏位:脳腫瘍、脳内血腫、硬膜下血腫。

・髄液腔の異常:クモ膜嚢胞、傍側脳室偽嚢腫、ダンディー・ウォーカー症候群

・異常エコー:脳腫瘍、脳室内出血、脳内出血、脳室内隔壁形成。

・脳室、脳実質、大脳鎌の形状異常:先天性奇形。

(^◇^)参考文献

医療学習レポート.超音波検査


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