スポンサード・リンク

(*^▽^*)関節リウマチと疼痛の話


「関節リウマチと疼痛」の画像検索結果

“(-“”-)”題名:関節リウマチと疼痛の話

痛みのケアの第1歩は、痛みの受容に始まる。

「これは痛かったですね。我慢するのが大変でしたね。」というように患者の痛みを理解し、分かち合うことが大切である。

リウマチの痛みは大きく分けて、炎症による痛み、構造以上による痛み、に分けることが出来る。

このそれぞれについてよく理解した上で、患者の痛みを受容しつつ、的確な対処をする必要がある。

 

①炎症による痛み

リウマチ炎症による痛みは、原則として熱感と腫れを認め、安静時でも痛むので、薬剤によりコントロールする以外に方法はないだろう。

ここでは特に痛みにポイントを絞って、痛みに対する薬剤の具体的用い方を挙げる。

Ⅰ.実際の炎症所見以上にオーバーに痛みを訴える場合(疼痛>炎症)

頓服として以下のような薬剤を使用する。

ポンタールシロップ 20ml 2×朝、夕

ボルタレンサポ12,5~50mg

安定剤の使用

塩基性消炎剤の追加

など、いずれも一時的(3日くらい)に様子を見て、経過を追う。

 

Ⅱ.リウマチの一過性増悪

時々、不順な天候や過労などを契機としてリウマチ炎症が一気に悪化し、全身の関節痛のために動けなくなるようなことがある。

この場合は、「衝撃療法」と称して、以下のような対策をとる。

原則として入院、安静(普通1週間程度でよい)

ケナコルトA(40mg)皮下注(年に1回のみ)

ボルタレン(インテバン)サポ50mg1日2回まで(3日間以内)

(注)一過性増悪の場合は、強いストレスのため胃腸が弱っていることが多いので、原則として経口の消炎剤は使わない。

特に炎症所見の強い関節内へ、デポメドロール0,5ml(20mg)関節注入2箇所以内

アイスマッサージ、ときにホットパック

これでたいてい鎮静化する。bとcはいずれか一方か、時に両方とも施行することもある。

1週間で軽快しない場合、長期化する恐れがあり、その後一気にリウマチが進行していくこともある。

そこで、患者さんにリウマチの悪化パターンを説明し、ステロイドの内服を開始する。

ステロイドを服用したことのない例

プレドニン10mgより始め、落ち着くと同時に7,5mgとし以後漸減する。必ず半年以内に中止する。

ステロイド服用例は数ヶ月かけて元の量に戻す

(注)プレドニンは錠剤で投与し、減量はなるべく粉末にせず、錠剤を削りながら行う。

これまで使用してきた抗リウマチ薬が無効になってきたと判断される場合

直ちにつぎの抗リウマチ薬(DMARD)を開始する。

変更パターンとしては、スイッチング(まったく別の抗リウマチ薬へ)、併用(これまでの抗リウマチ薬につぎの薬剤を追加)の2つの方法がある。

いずれがよいかはまだ学会レベルでも意見が分かれていて、試行錯誤の状態にあるのが現状のようである。

 

Ⅲ.個々の関節の炎症の増悪による疼痛

デポメドロール0,3~0,5ml(12~20mg)の関節注入

関節注入後も3日間は局所安静を守らせる

塗布剤+湿布

アイスマッサージ

 

Ⅳ.膝関節のしつこい腫れと痛み

膝関節がしつこく腫れる例で、通常の関節穿刺、関節液の排液、ステロイドの注入のみではほとんど効果が得られず、2~3日でまた腫れてくるようなことがある。

このようなしつこい膝関節の腫れには、以下の関節洗浄を施行する。

簡易関節洗浄法

前日  生理食塩水20ml+ウロキナーゼ24,000単位、関節液排液後注入

当日  生理食塩水500mlにて洗浄、(局所麻酔後、ベニュラー針留置、3方活栓を用い30mlディスポ注射器でパンピングしながら洗浄)

洗浄終了後、以下をカクテルにして関節内へ注入

アルツ                   1A

エンドキサン        100mg

Ÿデポメドロール     0,5ml(20mg)

生理食塩水            5ml

術後3日間は原則として安静

本方法は時に劇的な効果を示し、2~3回の洗浄で数年間、腫れの出現しない例も見られる。

 

Ⅴ.股関節の痛み

関節が大きいだけに痛みのADLに及ぼす影響が大きく、慎重な対応が必要である。

股関節はTHR(股関節人工関節全置換術)の術後成績がよいので、時期を逸しないよう骨X線像でのフォローが必要である。

高齢者や手術拒否例もあるので、以下のような対応をする。

関節注入(デポメドロール)後1週間の安静

2~3週間の免荷

始めの1週間はアイスマッサージ、続いてホットパック

少しずつ歩行練習

stageⅡ以上の変化があるときは手術の考慮

 

Ⅵ.首の痛み

全身のリウマチ炎症がコントロールされると、首の痛みもとれてくる場合もあるようだが、頚部痛は頑固なことが多く、ケアに難渋する。

頚椎枕(低い枕)

大後頭神経根部に局注

1%キシロカイン 2ml

デポメドロール 10mg

ソフトカラー(場合によりハードカラー)着用

首は動かしすぎないということを基本方針として指導

 

Ⅶ.関節炎関連性腱鞘炎

ときに、患者の訴える痛みの部位をよく観察すると、関節の痛みというよりは、関節と関連した、腱の痛みのことがある。

この場合、腱へのステロイドの注入が劇的効果をもたらす。

ただし、腱への懸濁液型ステロイドデポメドロールなどの注入は、原則として多くて2回以内とすべきである。

懸濁型ステロイドの注入は、時に腱断裂の原因となることがある。

透明のステロイド(リンデロンなど)はその点安心だが、効果はやや劣るようである。

 

②構造異常による痛み

リウマチ炎症の長期化に伴い、多かれ少なかれ変形を生じてくる。

その変形がまた新たな痛みの原因となる。このような、変形により新たにもたらされる痛みは、構造異常による痛みということが出来る。

原則として、安静時には痛みはないが、荷重や運動によって痛みが出現する。

構造異常があることから、痛みの対処は原則として外科的なものが優先する。

ここでは、その基本的対処の仕方を示す。

ⅰ.尺側偏位による手の痛み:夜間の変形矯正手袋の着用

ⅱ.肘の電撃痛:サポーター着用

ⅲ.夜間の肩の痛み:肩幅の枕を使う

ⅳ.足底部痛:円盤型足底マット

ⅴ.足首痛:変位矯正マット

ⅵ.手術の対象になる関節痛:

膝→TKR(total knee joint replacement):膝人工関節全置換術

股→THR(total hip joint replacement):股人工関節全置換術

首→固定術

ⅶ.顎関節痛:局部冷罨、ステロイド関節注入

「関節リウマチと疼痛」の画像検索結果

( ^)o(^ )参考文献

医療学習レポート.関節リウマチと疼痛


スポンサード・リンク