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(▽` o)統合失調症と基礎知識の話


(+_+)題名:統合失調症と基礎知識の話

明確な原因はいまだ明らかにされていないが脳内の神経伝達物質の異常が提唱されており症状はきわめて複雑であるが、思考(妄想)、知覚(幻覚)、意欲、感情、意識(自我意識)

など多彩な精神機能の障害がみられる。これらの点から思考や感情を一つの目的の沿ってまとめていく能力、すなわち統合する能力が長期間にわたって低下し、その経過中にある種の幻覚、妄想、ひどくまとまりのない行動が診られる病態である。おおよその概念として「思春期から成人期にかけて発病し、特徴的な思考障害、自我障害、およびそれにともなう行動異常を示し、多くは慢性的に経過し、自発性や対人接触が低下し、社会生活に困難をきたす疾患」とされている。

 

●発現頻度、発病年齢、性差

生涯有病率…約1%とされている。統合失調症の発症に関して男女差はないとされ、発病時期は男性が15~25歳、女性が25~35歳で平均的に思春期~20歳半ばに好発しやすい。また男性には陰性症状が出現しやすく、女性のほうが予後が良いとする報告もある。

 

●病因

・遺伝説…近親者のなかでの発生率は高いとされている

・神経科学的仮説…ドーパミン仮説が提唱されている。

・脆弱性-ストレスモデル…社会、家族、認知機能といった環境因子と神経伝達物質、遺伝といった生物学的因子の交互作用によって脆弱性が形成され、それに身体的あるいは心理・社会的ストレスが加わって急性の精神病性代償不全を起こすと考えられている。今日最も支持されている。

・体質説…ほとんど用いられていない。

 

●国際分類

・ICD-10(国際疾病分類)…WHOの分類(ヨーロッパ系の精神医学の見解)

・DSM-Ⅳ-TR…米国精神医学会の分類

 

●病型(ICD-10より)

・妄想型…比較的固定した妄想を主体とし、幻聴を伴うことが多く、最も一般的な病型で発病は破瓜型や緊張型より遅い傾向にある。

・破瓜型…通常15~25歳の間に発病し、妄想や幻覚は一時的であったり、断片的であるなど、あまり目立たないまま、陰性症状、とりわけ感情の平板化と意欲低下が急速に進行するため、予後の不良がちな病型である。

・緊張型…精神運動性障害の急激な発症、多動と混迷、命令自動と拒絶など、極端から極端へと交差する症状を示すものの、比較的寛解しやすい病型である。

 

●基本的症状の考え方

・Bleulerの4A…連合弛緩・情動の異常・両価性・自閉性を基本症状とし、幻覚や妄想を副症状と考えた。

・K.Schneiderの一級・二級症状…診断上価値の高い一級症状とそれほどでもない二級症状に分けた。(ICD-10の基本的考え方となっている)

 

●精神症状の特徴

感情面…感情表現がぎこちなく、乏しくなる感情鈍麻や児戯的爽快(表面的なわざとらしい愛想をする)を示す。

思考面…思考のまとまりが悪く、話のつながりが不明瞭となり、周囲に理解できず何を言いたいのか伝わってこない連合弛緩を示す。また思考内容の異常がみられ出現様式として(1妄想気分)、(2妄想知覚)、(3妄想着想)が挙げられる。

(1妄想気分)…動機なしに生じる不安感:「地球が破滅する」など本疾患に特有。ここから続発的に特定の内容を有する妄想(被害妄想など)へと発展することが多い。

(2妄想知覚)…正常に知覚された内容に対して、理由のない不合理な確信を持つことであり、「車の音を聞いて自分は殺される」と確信すること。本疾患の診断に極めて重要。

(3妄想着想)…突然現れる不合理な確信で「自分は神である」など示す。本疾患以外でも起こるため診断的意義は乏しい。

 

意志、意欲…意志が低下すると昏迷状態や無言、拒絶などを示し、亢進すると行動にまとまりを欠いた突飛な行動を示す。

知覚…実在しない対象を知覚していると信じる幻覚が示され統合失調症では幻聴が出現する。幻聴の特徴は人間の声である場合が多く、干渉や悪口といった内容を示す。類似する体験として考えたことがそのまま声になって聞こえてくる思考化声とういう現象もある。

自我:自分で考え行動していると自覚できている状態を自我意識というが統合失調症では自我意識障害が示され、作為体験(させられ体験)、思考伝播、離人体験が最も特徴的である。

・作為体験…行為の主体が自分ではなく、他の何者かによって自己の行動があやつられ、させられてしまうと感じる。

・思考伝播…自分の考えが不特定多数の他人に知れ渡ってしまう思考。

・離人体験…自己や外界の存在感や現実感がなくなる。

 

●経過と予後

・急激な発病の方が緩徐な発病よりは予後がよい。病型としては緊張型が最もよく、破瓜型が最も不良である。

・急激な発症でも思考や感情の障害などの顕著な者のほうが予後不良である。

・遅くに発病し、社会経験を有する者の方が、学業途中で早く発病した者よりは予後が良い。

・発病してから治療までの期間が短い者のほうが寛解率は高い。

・既往に何回か寛解している者では寛解の可能性が大きい。

・病前性格として、社交的で快活、情味のある循環気質のほうが、非社交的で内気、鈍感などの統合失調症気質的傾向よりも予後が良い。

・病像に躁うつの気分障害の色彩をもつ者の方が概ね予後が良い。

・再発や発病の誘因が明らかな者の方が、誘因の不明な者よりは予後が良い。

・家系に重い統合失調症者の負因のあるものの方が、ないものに比べて予後は不良である。

・積極的に物事を切り開いていこうとする者が、何事にも受け身的な者に比べて予後が良いとは限らない。

(;д;)参考文献

医療学習レポート.統合失調症と基礎知識


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