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(。^。^。)前立腺癌の話


「前立腺癌」の画像検索結果

前立腺癌とは

 60歳以上の高齢者に多く、欧米においては男性の悪性腫瘍中最も多い腫瘍の1つとされている。日本でも近年増加の傾向にある。癌は前立腺後葉に好発し外腺から発生する。また次第に増大し、内周域や被膜に浸潤しさらに精嚢、尿道、膀胱等の周囲組織に進展する。転移は骨盤内リンパ節にみられるほか、血行性に椎骨、骨盤骨等に現れる。この場合、酸性ホスフォタ-ゼ値の上昇がみられる。
組織学的には大部分は腺癌であり、浸潤度によってAからDの4期に分けられる。

 1.StageA

臨床的に前立腺癌と診断されず、たまたま前立腺肥大症などの手術資料の病理組織学的検索で癌が見いだされ、前立腺内に限局し、しかも転移のないもの。

A1:片葉内に限局し、かつ高分化型癌。

A2:びまん性病変、または中~低分化型癌。

 2.StageB

前立腺内に限局している腫瘍で、しかも転移のないもの。

B1:片葉内に限局する単発の腫瘍。

B2:面葉に侵襲している腫瘍。

 3.StageC

前立腺被膜を越えて侵襲しているが、転移の認められない腫瘍。

 4.StageD

臨床的に明らかな転移が認められる腫瘍。

D1:大動脈分岐部以下のリンパ節に転移が認められる。

D2:大動脈分岐部より上部のリンパ節、骨、肺、肝などの臓器に転移が認められる。

病態アセスメント

 前立腺癌は前立腺外腺組織より発生する。原因は不明であるが、その発育は男性ホルモンに強く依存しており、女性ホルモンにより抑制される。浸潤度や組織によって分類され、治療方法は異なる。診断として直腸内指診・前立腺生検・血液生化学的検査が重要視される。

症状

 StageA~Bではほとんど臨床症状は出現しない。臨床症状が認められるのはStageC~Dである。

 1)尿路の症状

排尿障害、血尿、膿尿がみられる。また会陰部の不快感もある。癌浸潤が膀胱三角部に及んだとき、上部尿路の拡張とこれに伴う腎機能低下が出現する。

 2)転移症状

初期の骨転移は無症状であるが、次第に骨の疼痛が起こる。また、骨髄浸潤により貧血が起こる。

検査

 ・直腸内視診

初期には硬い硬結を触れる。進行すると石様硬の結節となる。

 ・前立腺生検

会陰式、経直腸式、経尿道的生検法がある。

 ・血液生化学的検査

酸性ホスフォタ-ゼとくに前立腺酸性ホスフォタ-ゼが上昇する。転移がある場合はさらに高値となる。

 ・X線検査

骨形成性転移が骨盤骨、腰椎、大腿骨に多くみられる。

 ・UCG

後部尿道、膀胱低部が不規則な凹凸不整となる。

 ・超音波検査

左右非対象性の横断像を呈する。

 ・骨シンチグラム

骨転移がある場合、異常集積がみられる。

治療

 治療の原則

前立腺癌の治療法は患者の臨床病期、年齢、全身状態、合併症などを考慮して選択されるが、病期的にみた原則は次のようになる。

 1.StageA

A1は進行が遅いので高齢者では無処置のまま経過を観察する。A2は進行が比較的早いものがあるので、StageBと同様に取り扱う。

 2.StageB

前立腺全摘術の適応である。内分泌療法、放射線療法も行われる。

 3.StageC、D

すでに被膜外浸潤、転移があるので、根治手術の適応とはならず内分泌療法、放射線療法、化学療法などの単独またはそれぞれの併用療法の適応である。

 1)根治的前立腺全摘除術

前立腺、精嚢、膀胱頸部を一括して摘除し、膀胱と尿道を吻合する。術後合併症としてインポテンツ、尿失禁、尿道狭窄をきたすことがある。

 2)内分泌療法(抗男性ホルモン療法)

(1)睾丸摘除術とエストロジェン剤:前立腺癌細胞を発育促進させる男性ホルモンの根源を絶ち、さらに、発育を抑制する女性ホルモンを投与する。副作用としては浮腫、肝機能障害、凝固系促進効果がある。

(2)抗男性ホルモン剤

(3)LH-RHアナログ剤:本剤の連続投与により下垂体の機能低下が起こり、その結果テストステロンの分泌低下をきたす。

(4)その他:副腎皮質ホルモン投与

 3)放射線療法

 4)化学療法

再燃の前立腺癌に対して化学療法が行われる。

 5)その他

前立腺癌は進行すると排尿障害が強いので、これを除去するために経尿道的前立腺切除術(TURーP)が行われる。

看護計画(前立腺全摘除術・術前)

Ⅰ.病態アセスメント(前立腺全摘除術・術前)

 高齢者に多く、高血圧、心疾患、呼吸器疾患、糖尿病など合併症をもっていることが多い。そのため手術、麻酔による侵襲は大きいので、手術前の全身状態の管理が必要である。また前立腺全摘除術では、前立腺被膜の切除に伴い周辺の神経、筋が損傷されるため、尿失禁や性機能障害をきたしやすい。これらのことより、男性の性機能を正しく理解し、患者が相談しやすい環境をつくることが大切である。

看護計画(前立腺全摘除術・術後)

Ⅰ.病態アセスメント(前立腺全摘除術・術後)

 前立腺癌の手術方法は、会陰式前立腺摘除術と前立腺全摘除術が行われる。他の術式に比べて尿失禁や性機能障害の合併が生じやすい。患者の精神的動揺は大きいので、精神的フォローを十分に行う。また、術後早期に起こる後出血の早期発見とともに、手術後1~3週間に起こる急性副睾丸炎、排尿障害、創感染の有無など注意深い観察が必要である。

看護計画(ホルモン療法)

Ⅰ.アセスメントの視点(ホルモン療法)

 前立腺癌の場合、術前・術後ともに使用される。術前は腫瘍を少しでも小さくするために使用され、術後は再発予防のために継続して使用される。電解質代謝異常、肝機能障害など出現しやすいので、全身状態の観察が必要である。

「前立腺癌」の画像検索結果


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