スポンサード・リンク

(〃∇〃)蜂窩織炎の話


(^_-)題名:蜂窩織炎の話

 炎症巣が限局性で、組織中に単胞性に膿中を蓄えた状態を膿瘍(アブセス)といい、複雑な疎性結合組織中で多数の小さな膿瘍が蜂の巣状に集まったものを蜂窩織炎という。原因としては、歯周炎・抜歯創感染・埋伏歯などの歯性の感染・外傷による軟組織の損傷・唾液腺の炎症から続発する。

病態アセスメント

 近年、種々の抗菌剤の開発および口腔衛生意識の向上などにより歯性感染症が重症例にまで発展することは少なくなっている。しかし、感染防御能力の低下や感染初期における不適切な対応により感染症が難治性となることがある。早期治療開始とともに全身状態の把握、疼痛管理、口内・創部の衛生管理が必要となる。

症状

 1.口底蜂窩織炎

 舌下・顎窩・オトガイ下部の発赤・腫脹は著明であり、二重舌・二重オトガイの状態を呈し下顎下縁は不鮮明となり、強度の自発痛・圧痛が認められる。

 炎症が進展すると、開口障害や嚥下障害が発生し、摂食・発音にも障害が起こる。

 更に拡大すると後方の翼突下顎隙を通り、傍咽頭隙に至り著明な全身症状と時に嚥下・呼吸障害を引き起こす。さらに下方へ波及し、縦隔洞や胸腔内に炎症を来すこともある。

 2.頬部蜂窩織炎

 初期には頬部の発赤・腫脹・疼痛・局所の熱感をもって発生する。やがて頬隙を通って周囲に波及する。

 顎骨後方に原因がある場合には、開口障害、また眼瞼の腫脹が著しい場合には眼裂の閉鎖をみる。 更に拡大すると側頭下窩・翼口蓋窩・眼窩・頭蓋底に波及する。眼窩に達すると眼球突出をきたす。頭蓋底から孔や裂を通って、髄膜炎をおこすこともある。

 3.全身的には、38~39℃以上の発熱・悪寒戦慄・全身倦怠・頭痛などが出現し、食物摂

取困難などから、栄養・水分・電解質に失調をきたすことがある。

検査

  • レントゲン
  • CTスキャン
  • 生化学検査及び血液一般検査

治療

 全身の安静、水分や栄養のコントロール、冷庵法などとともに、薬剤投与により消炎を図る。使用する抗生剤は広い抗菌スペクトラムを有している薬剤を第一選択とし、同時に耐性化傾向の低いものを選択する。併せて薬剤感受性試験を実施し、なるべく早い時期に起炎菌を推定し、必要ならば薬剤の変更を行なう。炎症が慢性期に移行してから原因歯の歯科治療、抜歯などの原因除去を行なうが、炎症の拡大傾向が強い場合には比較的早期に切開・排膿術、ドレーン留置術を行なうことがある。

経過と管理

 1.薬物療法

 患者側の要因や不適切な抗生剤の使用などにより、炎症が周囲組織に拡大し難治性となる場合がある。なるべく早い時期に原因菌を検索し、細菌検出と感受性試験を行ない感受性の高い抗生物質投与が必要である。患者からアレルギーに対する情報を得て抗生剤に対する過敏性テストの結果を確認し投与しているが、大量投与のため消化器症状、特に下痢などの副作用出現に注意が必要である。

 2.疼痛の管理

 自発痛と圧痛が著明であり、熱発している場合が多い。患者になるべく我慢させず疼痛を和げる必要がある。除痛には局部の冷却や非ステロイド系鎮痛剤の投与が行なわれる。

 3.全身の安静と栄養管理

 炎症の拡大を防止するためにも局部の安静とともに、十分な休養と安静が必要である。また患者は開口障害・嚥下痛により食事摂取困難となる場合が多い。食事形態の変更や輸液による補正を行なう。

 4.精神サポート

 患者は難治性の症例や、急性期における著明な腫脹を呈し来院する場合が多い。顔面の腫脹による審美性の問題や疼痛による不安に対し、十分なインフォームドコンセントを行ない、不安の軽減を図る必要がある。

 5.外科的処置

 炎症が拡大し患部に膿瘍形成がみられる場合、切開・排膿やドレナージなどの外科的処置が行なわれる。炎症が慢性に移行してから原因歯の抜歯や根尖病巣の摘出などの原因除去療法を行なう。

看護計画

Ⅰ.病態アセスメント

 患者は急性炎症期に入院し早急に治療が行なわれる場合が多いため、外来からの情報収集が重要であり患者の病態や心理的状態を把握する必要がある。また患部の疼痛・腫脹に対する緩和ケアや再発予防のための望ましいライフスタイル・ブラッシングの指導が必要となる。

(・_・;)参考文献

医療学習レポート.蜂窩織炎


スポンサード・リンク