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(〃⌒ー⌒〃)ゞ尿検査の話


( *´艸`)題名:尿検査の話

■技術の概要

尿検査は侵襲の少ない検査方法であり、検体の採取も容易である。しかし、排泄物を採取することには羞恥心を伴うことに配慮しなければならない。

尿検査には、尿一般検査、尿生化学的検査、尿細菌検査などがあり、目的に沿って24時間蓄尿、新鮮尿(随時または早朝)、中間尿などを検体とする。看護師は検体を確実に採取し、臨床検査室へ提出する。

尿試験紙検査法は、看護師が行うことも多い。比重・pH・タンパク質・糖・ケトン体・潜血などを調べることにより、体内の酸塩基平衡状態や、代謝異常、腎・尿路系の異常を把握することができる。

■目的

尿の成分を分析することにより、腎・泌尿器系の障害や、種々の内分泌・代謝の機能などの異常や変化を知る。

■根拠

尿は血液を原料として、腎臓で生成され、尿管、膀胱、尿道を経て体外に排出される。尿には多くの代謝産物、無機成分、ビタミン、ホルモン、酵素などが含まれており、尿の成分を分析することにより、腎・泌尿器系の障害や、種々の内分泌・代謝機能などの異常や変化を知ることができる。

■適応

早朝尿の検査は、健康診査などのスクリーニング、術前検査、薬物療法中の副作用の把握などの際に行われる。食事や運動の影響を受けないように、早朝起床後1回目の尿を採取する。

1日に排泄される尿量、およびホルモンや電解質などを定量するためには24時間蓄尿法を行う。とくに、内分泌機能や腎機能を評価するには、24時間の蓄尿が必要である。

■適切な採尿法

◎男性の採尿

採尿は前立腺液の混入を避けるため、必ず直腸診による前立腺の触診の前に行い、包皮を十分に引っぱって排尿するように指導する。

・2杯分尿法:いわゆる2杯分尿法はトンプソン法ともいわれるもので、2杯カップを用意し、1杯目には約50mgを、2杯目には残りの全量を採尿させ、検査に供する。

尿道疾患では第1尿、膀胱頚部や後部尿道の疾患では第2尿に、より強く異常がみられ、両方の異常は膀胱・腎臓の疾患を疑わせる。

◎女性の採尿

砕石位をとり、外陰部を洗浄液で清拭したあと小陰唇を開いておいて排尿させ、中間尿を採取するのが望ましい。しかし、この方法は介助なしでは困難であるため、一般にはカテーテル導尿が行われる。この際、カテーテル挿入によって感染を引きおこす可能性がないわけではないが、必要な膀胱尿が採取できるほか、その機会に女性の尿路感染の原因ともなる尿道狭窄の有無をも知ることができるという大きな利点がある。

◎小児の採尿

幼児であれば、採尿に際してもほぼ協力が得られるので、上述の方法で行われる。新生児・乳児の場合には、接着剤のついた採尿バッグが市販されており、男女ともに外陰部の清拭後バッグをはりつけて採尿する方法が行われる。しかし、この方法では包皮や膣の細菌が混入することは避けられないので、感染の有無を調べるときには、女児には導尿、男児には膀胱穿刺を行う場合もある。

■援助の実際

◎検体の採取

1)24時間蓄尿法

・実施前の評価:排尿が自力で可能か、蓄尿が可能かを判断する。

・必要物品:採尿用コップ、蓄尿容器、検査室提出用容器、患者の病室・氏名などを明記しておく。

・患者への説明:患者が蓄尿を行う場合は、以下②の蓄尿の方法をわかりやすく説明する。

・実施方法:

①準備:患者の病室、氏名を明記した蓄尿容器、採尿用コップを準備しておく。

②蓄尿方法:

(1)早朝の定刻に、尿意の有無にかかわらず、完全に排尿し、その尿は捨てる。

(2)それ以降、翌朝までに排尿した尿はすべて採取し、容器に蓄尿する。

(3)蓄尿開始から24時間後の、翌朝の定刻に、尿意の有無にかかわらず完全に排尿し、その尿を含めて24時間尿とする。

(4)すべての尿を採尿するため排便と排尿は別々に行い、排便時にも採尿する。

(5)蓄尿容器を間違えないよう注意し、必ずふたをする。

③検体の提出:

(1)蓄尿容器は冷暗所に設置し、防腐剤が必要な場合は入れておく。

(2)正確に24時間蓄尿が行われたあと全尿量を測定し、尿の性状を観察する。

(3)よく攪拌して一部を検査用尿コップに採取する。

(4)患者の氏名、日付、病棟名、24時間尿量を確認し、ふたをして検査室へ提出する。

④留意点:

(1)検体の取り違えがないように注意する。

(2)病棟外で排尿する場合は、採尿して持ち帰らなくてはならない。必ず排尿をすませてから病棟を離れ、次の排尿までに戻るように説明する。

(3)アミノ酸やカテコールアミン、バ二リルマンデル醸(VMA)、5-ヒドロキシインドール(5-HIAA)などの測定がある場合は、塩酸を入れて蓄尿する。

2)早朝尿の検査

・実施前の評価:採尿が自力で可能か判断する。

・必要物品:採尿用コップ、ふた、検査室提出用容器

・患者への説明:患者には、以下のことを説明する。

(1)起床後1回目の尿を採取する。

(2)最初、少量を放尿し、その後コップに採尿する。

(3)コップの1/3~1/2くらいの量を採尿し、残りの尿は廃棄してよい。

(4)採尿後はふたをして、所定の場所に置くようにする。

・実施方法:

①準備:採尿コップ、提出用容器にはID番号、氏名などを書いておく。

②検体提出の手順:

(1)採尿用コップから、検査室提出用容器に一部を採取し、検査室へ提出する。

(2)提出の際、病棟・部屋番号・患者氏名などを確認する。

③留意点:

(1)月経中でないことを確認して行う。

(2)提出場所を確認し、トイレ内などに放置したままにならないようにする。

3)尿細菌検査

・実施前の評価:排尿が自力で可能かどうか判断する。

・必要物品:ふた付き滅菌検尿用コップ、尿道口消毒用の消毒綿

・患者への説明:患者には、以下のことを説明する。

(1)消毒綿と滅菌検尿用コップを手の届くところに置き、下着をとる。

(2)滅菌検尿用コップのふたをとる。

(3)尿道口周囲の消毒をする。男性の場合は、陰茎の先を消毒綿でふく。女性の場合は、片方の手で小陰唇を十分に開き、左右の小陰唇内乱尿道口をふく。

(4)はじめの少量は廃棄する。

(5)滅菌検尿用コップの内側に触れないように持ち、尿道ロより5~6cm離してコップ内に排尿する。

(6)コップに1/2くらい採尿し、コップの内側に触れないようにふたをする。

(7)所定の場所に置くようにする。

・実施方法:

①検体提出の手順:

(1)尿量・性状を確認して検査室へ提出する。

(2)提出の際、病棟・部屋番号・患者氏名などを確認する。

②留意点

(1)尿道口周囲の消毒方法や、採尿時の注意事項を十分に説明する。

(2)提出場所を確認し、トイレ内などに放置したままにならないようにする。

(3)提出の際、ふたが閉まっていることを確認する。

◎尿試験紙検査法

・必要物品:尿試験紙、尿

・実施方法:

①準備:尿試験紙の使用期限を確認しておく。

②手順:

(1)攪拌した尿中に試験紙部分を浸し、すぐに取り出す。

(2)一定時間後に尿に浸した試験紙の色を比色表と照合し判定する。

(3)尿糖・尿タンパク・潜血・pHなどの測定が可能であるが、浸してから判定するまでの時間が異なるので注意する。

 

■正常値

◎尿量と尿比重

・1日尿量の正常範囲は幅が広く、1日の飲水量に比例する。とくに水分摂取制限をしていない時は500~2000ml程度が正常範囲の大体の目安である。

・尿比重は腎機能が正常であれば1005~1020の間で尿量と反比例する。

 

■異常値を示す疾患

1.尿量と尿比重

・尿量が少なくなるのは浮腫を伴うすべての疾患でみられ、急怪腎不全、慢性腎不全末期、ネフローゼ症候群、急性糸球体腎炎などの腎疾患のほかに心不全、肝硬変症などが主なものである。

・尿量が多くなる疾患で代表的なものは尿崩症で、これは抗利尿ホルモンの分泌が阻害された時におこり、1日1000ml以外の排尿をみとめることがある。このほか慢性腎不全の代償期、糖尿病などの時、3000ml/日以上の尿量がみとめられる。

・このほか、心疾患、腎疾患では夜間尿が多くなることがしばしばみられる。

・尿比重が異常に高いときは尿糖および大量の蛋白尿の存在を考慮する必要がある。

2.蛋白尿

・激しい運動をした後(運動性蛋白尿)や発熱のあった時(熱性蛋白尿)、一定時間の起立の後(起立性蛋白尿)に少量の蛋白尿をみとめることがあるが、通常は蛋白尿は腎疾患の存在を示唆するものである。

・とくに50mg/dl以上が持続する時は糸球体腎炎をはじめとする内科的実質性腎疾患の存在が想定される。

・1日の蛋白尿が3.5g/日以上になって持続すると血清の蛋白が低下し、血清コレステロール値が増加し、多くの場合著明な浮腫が出現する。これをネフローゼ症候群とよんでいる。

3.沈渣

1)赤血球

・1視野10個以上の赤血球がみとめられる時は血液が尿に混入したと考えられ血尿とよばれる。腎・尿路系のいずれかの部分からの出血を考慮する。

・内科的腎実質性疾患であれば、出血は糸球体より出血していると考えられる。急性糸球体腎炎やIgA腎炎ではしばしは著しい出血がみられ、肉眼的にも尿は濃赤色となり、肉眼的血尿といわれる。

・腎腫瘍や腎結核、腎・尿管結石、膀胱瞳瘍などの泌尿器科的腎疾患においでも血尿はほぼ必発の症状である。

2)白血球

・1視野5個以上の白血球が認められる時は腎・尿路に感染のあることが推定され、このような尿を膿尿とよぶ。

3)円柱

・円柱は、尿細管につまった種々の有形成分が尿細管を型として形成され、尿に排泄されたものである。したがって、腎実質に病変のあることを示す証拠となる。

・その形状または内容により硝子様、顆粒状、または赤血球、白血球円柱などとよばれる。

 

“(-“”-)”参考文献

医療学習レポート.尿検査


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