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( 〃▽〃)クローン病の話

(^_-)題名:クローン病の話

 

症状

 徐々に発症し、発熱、腹痛、慢性下痢が中心で体重減少時に下血を認めることがあります。

潰瘍性大腸炎と同様の腸管外症状を呈するものがあり鑑別を要します。

 自覚症状

下痢、腹痛、回盲部腫瘤触知、微熱、体重減少、肛門病変、直腸病変、痔瘻、稀に下血、アフタ性口内炎、等

 他覚症状

赤沈亢進、CRP陽性等の炎症所見、栄養、吸収障害を反映する鉄、葉酸欠乏性貧血、低アルブミン血症、低コレステロール血症、肝機能障害、非乾酪性肉芽腫、縦走潰瘍、敷石像、破隙、細胞性免疫能の低下(ツ反陰性、リンパ球幼弱化率低下、等)

検査

  • 注腸×線検査(注腸造影、注腸二重造影)
  • 内視鏡検査(小腸造影)
  • 超音波検査
  • 組織検査(組織生検)
  • CTスキャン
  • 生化学検査及び血液一般検査、等

 

治療

 クローン病の治療法は、急性期の治療と寛解期(自覚症状がなく、血液検査での再燃がみられない状態)の維持療法に分けられます。

急性期では副腎皮質ホルモンを代表する薬物療法、高カロリー輸液などの栄養療法を用い、寛解期導入をはかります。

寛解期の維持療法は薬物療法と栄養療法を併用します。

 1.安静、栄養療法

経口摂取不足、異化亢進、消化吸収障害、腸管へのタンパク漏出により低栄養状態になることが多いです。

このような場合は経口摂取を禁止し以下の療法を施行し腸管の安静をはかります。

完全静脈栄養(TPN)、成分栄養(ED)、IVH、低残渣食、等

治療により寛解期に導入できた症例には食事が開始されます。

 2.薬物療法

副腎皮質ホルモン(急性期炎症や重症に速効性)、メトロニダゾール、サラゾスルファピリジン(大腸型に有効、軽症,中等症では第一選択)、免疫抑制剤、等

長期にわたる内服が必要であり、副作用出現(特に副腎皮質ホルモン)に注意し管理しなければならないです。

症状がなくなったからといって自己判断で治療を中断するこなく、慢性疾患のため長期間飲み続ける必要があることを受容させることが大切です。

 3.外科的療法

狭窄、瘻孔等が、内科的療法に反応しない場合、大量出血、穿孔をきたした場合に適応となります。

分類

  • 病変の広がり(直腸炎→左側大腸炎→全大腸炎へ移行)、重症度、病期(活動期、寛解期)臨床経過による病型により分類されます。
  • 臨床経過による、病型分類には再燃寛解型、慢性持続型、急性電撃型、初回発作型があり、ほどんどが再燃寛解型です。急性電撃型は合併症を伴い予後が不良です。

 

管理

 1.精神的サポート

 若年成人に好発するため、長期にわたる絶食が必要なことや、社会的に様々な悩みも多く、精神的に不安定になることが少なくないです。

患者の訴えに傾聴し、不満や不安、病気について感じることを素直に表現できる機会を与え、治療の効果に期待をもつことができる機会を提供している必要があります。

また患者同士の情報交換できる場をもうけ病気の理解、受容できる環境をととのえていく必要があります。

 2.疼痛の管理

 活動期では頻回な下痢に伴い、腹痛、直腸肛門部痛がおこったり、口内炎など粘膜損傷がおこり、苦痛が大きいです。

患者に我慢させず、すみやかに疼痛緩和をはかるべきです。

 軽症、中等症ではサラゾスルファピリジン、重症では副腎皮質ホルモンの使用で症状は軽快寛解へとはこべるが副腎皮質ホルモン投与により成長障害、腸管外合併症等の出現もあり、注意しながら投与されることが望まれます。

 3.水・電解質の管理

 頻回な下痢や嘔吐(時として)に伴う水・電解質の過度の喪失、小腸炎症、潰瘍に伴う水・電解質の吸収障害、ビタミンD、脂肪の吸収低下に伴うCa、Mgの吸収障害など起こり、水・電解質バランスは常に変調しやすい状態にあります。

バランスの異常はさらに病気を再燃させるため、異常を予防し、バランスを維持できるようコントロールしなければならないです。

 4.栄養管理

 経口摂取不足、異化亢進、消化吸収障害、腸管へのタンパク漏出などにより低栄養状態になることが多いです。

すみやかに経口摂取禁止(絶食)とし、IVH、TPN、EDなど施行し腸管の安静を図る必要があります。

治療により寛解期に導入できれば経口摂取を少しずつ開始し、また指示された食事制限内で水・電解質を補給できるよう、患者自身寛解期を継続していける食事内容を理解し、選択摂取できるようにすすめていく必要があります。

 5.経腸栄養法(ED、TPN)の管理

 栄養、体液バランスを保持するため薬物療法とともに導入されます。

低栄養状態や副腎皮質ホルモンの長期使用によりEDチューブ挿入部位の粘膜損傷やビラン発赤を出現させたり、TPNカテ刺入部の発赤、腫張、疼痛が生じやすいので、清潔操作による消毒が必要です。

また経腸栄養により嘔気、嘔吐、腹部膨満感、下痢、腹痛など消化器症状を観察し、栄養剤の濃度、注入速度に注意をはかる必要がある。

看護計画

Ⅰ.病態アセスメント(活動期)

 多くは食後の不快感から軽微な腹痛を示し、時には激しい腹痛、下痢をもたらします。

腹痛により食欲低下し急激に体重減少することも多いです。

活動期には安静にし、すみやかに絶食、栄養療法することが望ましいです。

潰瘍や裂孔より出血し貧血や低栄養状態、下痢に伴い脱水、電解質異常をきたすようになります。

患者の素直な表現に留意し、自覚、他覚症状を把握することが大切です。

看護計画(寛解期)

Ⅰ.病態アセスメント(寛解期)

 病変に高度な狭窄や瘻孔がなければ、食事療法,薬物療法の併用によりほとんどの例が寛解期導入することができます。

しかし寛解期を維持することが難しく、治療を中断し、通常の食事、生活に戻ると大多数が再燃してしまうため治療を継続する必要があります。

患者にとって制限が大きければストレスも生じやすいです。

そのため患者自身が、疾患を理解し受容できること、ストレスを軽減できること、治療法が理解でき治療効果を妨げないような行動(セルフケア)をとることが重要です。

(@_@;)参考文献

医療学習レポート.クローン病

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