( 〃▽〃)炎症の話

(´・ω・`)題名:炎症の話

 

 

●急性期の炎症過程について

血管透過性が亢進し、血漿が組織へ漏出する。

毛細血管では通常でも物質交換が行われているが、血管透過性が亢進すると、通常は内皮を通過できないような大きな分子も血管外に漏出する。

血管透過性の亢進は炎症の初期に起こる反応であり、組織内の肥満細胞(マスト細胞)が放出するメディエータが大きな役割を果たす。

肥満細胞は、補体(アナフィラトキシンと呼ばれるC5a、C3a)やI gE抗体で刺激されると脱顆粒を起こし、ヒスタミンやセロトニンを放出する。

これらのアミン類は、毛細血管の内皮細胞を収縮させ、細胞間隙を広げることにより、血管透過性を亢進させる。

肥満細胞は次いで、プロスタグランジンE2(PGE2)、イコトリエンB4(UrB4)、血小板活性化因子(platelet acti-vating factor ; PAF)といったアラキドン酸代謝物を産生・放出する。

これらも血管透過性亢進作用を持つ。

血管透過性亢進に伴い、補体、抗体、凝固因子、キニンなど種々の蛋白質を含む血漿が組織へ漏出する。

血漿キニンは通常はキニナーゼによって速やかに分解され失活するが、炎症組織では代謝亢進に伴いpHが低下しているためキニナーゼ活性が阻害され、局所に活性キニンが集積する。

なかでもブラジキニンは強力な血管透過性亢進作用(ヒスタミンの15倍)を持つ。

血漿の漏出により組織間液が増加し、組織は腫脹する。

また、組織圧の上昇により、あるいはブラジキニンによって痛覚受容体が刺激され、疼痛を覚える。

凝固因子とともに漏出したフィブリノゲンは、組織間隙でフィブリンとなって固まる。

このことは、炎症巣を正常組織から隔離し、病巣の拡大を防ぐ意味がある。

局所の血流が増加し、代謝が充進する。

ブラジキニン、PGE2は細静脈を拡張させ、局所の血液を増加させる。

血沈によってより多くの酸素と栄養が運ばれ、組織の代謝が亢進し、再生修復を促進する。

局所の血液増加と代謝亢進は、発赤と熱感として観察される。

サイトカインの働きで炎症巣に食細胞が動員される。

炎症が始まって数分以内に、組織内のマクロファージが到着し、貪食を開始するとともに、TNF-α、IL-1、IL-6を産生する。

(4.○)これらのサイトカインは炎症局所のみならず全身的に幅広い作用を持つ。

 

接着分子の発現:

TNF-αは血管内皮細胞を刺激して、接着分子の発現を促す。

細静脈の拡張により局所の血流速度は低下しており、好中球の内皮への接着と血管外遊出を容易にする。

好中球の動員:

TNF-α、IL-1、IL-6は内皮細胞や線維芽細胞に作用して、G-CSFを放出させる。

G-CSFは血液に乗って骨髄へ到達し、骨髄に大量にプールされている好中球を血中に放出させる。

急性炎症では、発症から2~3時間以内に末梢血で好中球増多(1万5000~2万5000/μ約が認められる。

 

急性期蛋白質の誘導:

IL-6は肝細胞に作用して、特定の蛋白質の合成を促す。

これらの蛋白質は感染後数日以内に末梢血に現れるので急性期蛋白質と呼ばれる。

その代表がC反応性蛋白質C-reactive protein ; CRPであり、感染後数時間で著しく増加するので、急性炎症のマーカーとして検査に用いられる。

CRPは細菌に結合してオプソニンとして働く。

補体活性化のレクチン経路を活性化するマンナン結合レクチンも急性期蛋白質の1つである。

 

発熱:

TNF-α、IL-1、IL-6は内因性発熱物質endoge、nouspyrogenとも呼ばれる。

これらが脳に到達するとPGE2の産生が促進される。

PGE2は視床下部の体温調節中枢に働きかけ、全身の体温を上昇させる。

高体温は多くの細菌にとって不利に働き、白血球の活動にとっては有利に働く。

局所に動員された好中球は、走化性因子に引き寄せられて炎症巣に集積する(好中球浸潤という)。

好中球による貪食は、補体や抗体のオプソニン作用によって促進される。

好中球にやや遅れて単球が動員される。

組織に入った単球は約10時間でマクロファージに分化し、貪食を開始する。

マクロファージの浸潤は好中球に比べゆるやかであるが、寿命が長いため、炎症が治まったあとの後咋づけもする。

好中球の死がいや融解した組織は、マクロファージによって貪食される。

 

 

(´∀`)参考文献

医療学習レポート.炎症