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( ; ゜Д゜)頚髄損傷と解剖生理の話


「頚髄損傷と解剖生理」の画像検索結果

(+o+)題名:頚髄損傷と解剖生理の話

1)脊柱

脊柱33個

頚椎 7個、胸椎12個、腰椎5個、仙骨(5個の脊椎が融合)により成り立つ。

 

2)脊髄

脊髄は脳と延髄を介してつながり、脳と末梢を結ぶ神経伝達路の役目を行っている。多数の神経線維より形成され直径1.5cm、長さ45cm前後の表面は白色の光沢のある器官で、下端は第1~2腰椎の高さで終わる。それ以下は末梢神経である馬尾神経となり仙髄までつながる。脊髄は硬膜、クモ膜、軟膜の3種類の髄膜に包まれ、特にクモ膜と軟膜の間にあるクモ膜下腔には髄液が満たされ、クッションの役割をしている。

脊髄の横断面には中央にH状に見える灰白質があり、神経細胞が多く含まれている。その周囲が白質を取り囲み、この部は神経線維が多く含まれる。灰白質の前方に突出した部分を前角、後方に突出した部分を後角と呼ぶ。前角よる出る神経線維は運動を伝える末梢神経で、後角に入る神経線維は末梢の知覚を中枢に伝える末梢神経である(ベルマジャンディーの法則)。

白質は腹側から前索、側索、後索に分けられる。後索には深部感覚を伝える線維、側索には錐体路・脊髄視床路の一部・脊髄小脳路が存在する。前索には脊髄視床路の残りが存在する。脊髄視床路は前索と側索にまたがっており、前方から後方にかけて触覚・痛覚・温度覚を伝える線維が並んでいる。白質線維のもう1つの特徴として、下方に行く線維、あるいは下方からくる線維ほど脊髄の外側を走っている。そのため脊髄が外側から圧迫されると下肢から症状が出現し、内側から障害されると上肢から出現する。

 

3)末梢神経

脳と脊髄は中枢神経であり、そこから体の各部につながる神経の枝を末梢神経と呼ぶ。そのうち脳から出ている末梢神経を脳神経と呼び、12対あり脊髄から枝分かれしているものを脊髄神経と呼び31対ある。さらに末梢神経はその機能から体性神経系と自律神経系とに分かれる。体性神経系は骨格筋を収縮させて運動を起こす運動神経(遠心性神経線維)と体の各部の知覚を脳に伝える知覚神経(求心性神経線維)とがある。

 

4)運動神経の走行

大脳の前頭葉中心前回の運動野にある運動中枢の神経細胞から運動指令の刺激が発せられると、内包を経て、中脳大脳脚、橋底部、延髄錐体を通り、延髄下部で背側に移動しながら対側へ交叉し脊髄の側索を下降して、脊髄前角細胞とシナプスを作る。そこから脊髄神経となり運動神経として筋肉に刺激を伝え、運動を開始する。

 

5)感覚神経の走行

①表在感覚(触覚・痛覚・温覚・冷覚)

表在感覚は末梢神経の細い線維で伝えられ、脊髄後根から入って後角で神経細胞をかえ、灰白交連を通って反対側に移り、脊髄視床路となり脊髄前索および側索にまたがって上行し、視床後外側腹側核に至る。そこで再び神経細胞をかえ、内包後脚、大脳白質を上行して頭頂葉一次感覚中枢に投射する。なお触覚の一部は脊髄で神経細胞をかえずに同側の後索に入り、深部感覚線維と一緒に上行する。

②深部感覚(振動覚、位置覚)

深部感覚は末梢神経の太い線維で伝えられ、脊髄後根から入って同側の後索を延髄まで上行する。延髄背側の薄核または楔状核で神経細胞をかえ、延髄で対側に交叉して内側毛帯を形成して上行し、視床後外側腹側核に入る。そこでまた神経細胞をかえ、内包後脚、大脳白質を上行して頭頂葉一次感覚中枢に終わる。脊髄視床路と内側毛様体は橋まで離れているが、中脳に入ると近づき、視床では同じ核に入る。したがって、橋までの障害はどちらか一方が障害されることが少なくないが中脳上部から視床障害ではどちらも障害されることが多い。

 

6)自律神経

自律神経は内臓、血管、分泌腺などに分布して、これらの働きを、意思とは無関係に自動的に調節する為、自律神経と呼ぶ。交感神経と副交感神経とに分けられ、互いに拮抗的に作用している。交感神経の中枢は胸髄から腰髄(Th1~L2)に存在して、脊髄を出た神経は神経節を介し広範囲のさまざまな臓器に分布している。副交感神経の中枢は脳幹と仙髄(S2~S4)にあり、その部から体性神経のなかを末梢神経として走行し、各臓器に分布している。自律神経は互いに拮抗しあう神経で無意識的、反射的に働き消化・吸収・血管・血圧・心拍・代謝・瞳孔・唾液腺・汗腺・膀胱などの働きに影響する。自律神経が作用する為には神経末梢から化学物質が分泌され、その器官の活動を引き起こす。交感神経はカテコールアミン、副交感神経ではアセチルコリンなどが分泌される。

 

*頚髄が損傷されると、自律神経はその上位中枢として視床下部により統括されている為、脳から頚髄を通して伝わる伝導路が遮断されると、胸腰髄に中枢のある交感神経は正常の働きに変調をきたす。一方脳底部より出た副交感神経は末梢神経として頚髄から離れた場所を通るので損傷を逃れ、普段は副交感神経優位に作用し、徐脈や起立性低血圧などを生じる。しかし内臓から膀胱に水が溜まるなど何らかの刺激が加わると反射により正常を逸脱した血圧の急上昇など自律神経過反射を起こす。

 

7)脊髄の血液供給

①動脈

脊髄への血液供給は椎骨動脈と根動脈によって行われる。椎骨動脈は左右一対あるが第1頚髄の高さで背側に向かい、おのおの1本の後脊髄動脈を出しこれらは脊髄の背外側面に沿って平行に走る。さらに椎骨動脈は延髄下部の錐体交叉の高さでもう1本ずつの枝を出し、それらの枝が1本に合流して前脊髄動脈となって脊髄の腹側面にある前正中裂の入り口に沿って縦走する。前脊髄動脈から後脊髄動脈へは多数の吻合枝が出るので、脊髄は動脈血管冠と呼ばれる血管輪によって囲まれる。前脊髄動脈は前角、後角の基底部および前側索の大部分に、後脊髄動脈は後索と後角の残りの部分に、血管冠の血管叢からは前側索の辺縁部に血液を供給している。

根動脈は深頸動脈、肋間動脈、腰動脈、仙骨動脈などの分節性動脈に由来する。31対ある脊髄枝のうち8~10本だけが脊髄に達し血液を供給する。脊髄に到達した根動脈は上下2つの枝に分かれ、その上下に隣接する根動脈の枝と互いに縦吻合を形成する。さらに横にも側副枝を出して前および後脊髄動脈と複雑に吻合し、脊髄の表面を緻密な血管網で被う。

②静脈

脊髄の表面には網目様に複雑に交叉する静脈網が作られており、これに1本の前脊髄静脈と2本の後脊髄静脈が関与する。これらの静脈は同名の動脈に伴行するが、後正中溝に沿って迂曲しながら走る後正中静脈があり、動脈の走行とはまったく無関係に独立した静脈系を形成する。

 

8)脊髄反射(痙縮の多発)

末梢神経に加えられた刺激が、上行性に知覚として脳に達することなく、脊髄の同レベルで直ちに運動神経に乗り換え、筋肉の収縮や線の分泌の促進を起こすことを脊髄反射といい、この神経伝達ルートを反射弓という。

*脊髄損傷などで中枢からの抑制がなくなると、わずかな刺激で、脊髄前根のγ運動細胞やその支配筋の中に存在する筋の収縮や伸展を制御する筋紡錘やゴルジ腱器管などが複雑に作用して、筋が硬く収縮状態(痙縮)、または痙攣のように収縮を繰り返す状態となる。

「頚髄損傷と解剖生理」の画像検索結果

( *´艸`)参考文献

医療学習レポート.頚髄損傷と解剖生理


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