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(゜ロ゜)糖尿病の話


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(^・^)題名:糖尿病の話

糖尿病とは1つ症候群であり、インスリンの欠乏、もしくは作用不全により高血糖を主とした代謝異常をきたす。

WHO糖尿病スタディグループのレポート(1985)によると、「糖尿病は未治療の場合、慢性的な高血糖によって認識される」と定義され、次の特徴を有している。

①遺伝因子と環境因子により発症する

②インスリンの作用不足に基づく持続性高血糖と糖忍容力低下を示す

③症状憎悪によりケトアシドーシスや非ケトン性昏睡などをきたす

④経過中に特有の慢性合併症,特に網膜症・腎症・神経症(トリオパチー)をきたす

 

病型

Ⅰ型:IDDM;インスリン依存性糖尿病

Ⅱ型:MIDDM;インスリン非依存性糖尿病

低栄養性糖尿病(MRDM)

その他

 

糖尿病のリハビリテーションは、①食事、②運動、③薬物療法に分けられる。問にあるインスリン自己注射は③の薬物療法の一つである。薬物療法には、a)経口血糖降下剤療法、b)インスリン療法がある。薬物療法は、食事療法、運動療法で十分な血糖コントロールができない場合に行う。

 

薬物療法

a)経口血糖降下剤療法

Ⅱ型で食事療法を徹底化し、さらに運動療法(合併症が許す範囲で)を1ヶ月行っても十分なコントロールが得られない場合に使用が試みられる。

 

適応

1.Ⅱ型糖尿病で食事療法を行った後でも、空腹時血糖が140ml/dl以上のもの

2.Ⅱ型でケトアシドーシスがないもの

3.肝・腎機能障害、重症感染症、活動性肺結核、重症外傷、手術、妊娠の合併がないもの

4.Ⅰ型糖尿病、二次性糖尿病のないもの

 

種類

・スルフォニール尿剤(本邦で現在使用されている)

・ビグアナイド剤

 

b)インスリン療法

長期間インスリン療法が必要な糖尿病患者は、原則的にインスリン自己注射が必要である

 

適応

1.Ⅰ型に対しては必須(インスリンの絶対的不足)

2.Ⅱ型で経口血糖降下剤無効群

3.肝・腎機能障害のあるもの

4.低栄養状態の糖尿病(高度のやせを伴う)

5.妊婦

 

種類

作用時間によってわけられている

①速効型インスリン

②遅効型(中間型)インスリン

③混合型インスリン

 

インスリン自己注射

Ⅰ型ではインスリン療法が不可欠。インスリン療法と必要とする糖尿病患者は原則的に全て適応。幼児では小学校就学のころから導入される。

確実な効果の反面、常に低血糖の危険を伴っているため、導入する前に低血糖の予防、対処、血糖自己測定などの十分な教育指導が必要となってくる。

 

糖尿病の運動療法

目的

・身体活動により、耐糖能やインスリン作用機構を改善し、糖尿病をコントロールする

・糖尿病およびその合併症、高血圧などの関連疾患のリスク低減

・QOLの維持

 

運動が及ぼす影響

1)呼吸・循環器への影響~

・最大酸素摂取量(VO2max)↑

・最大酸素負債量↑

・同一強度の運動負荷に対する、心拍数、酸素摂取量、収縮期血圧↓

・有酸素的な運動能力の指標とされている無酸素性換気閾値(VAT)や乳酸閾値(LT)↑

 

2)内分泌・代謝系への影響

糖尿病のコントロール状態が不良であると、抗インスリンホルモン(グルカゴン、カテコラミン、成長ホルモン、コルチゾールなど)値が著しく上昇し、糖尿病を悪化させる。しかし運動に伴うカテコラミン、グルカゴンの上昇反応は、トレーニング効果で低下する。

 

3)筋への影響

エネルギーの発生過程として・・・

運動開始時:ATP・CPなどの高エネルギー燐酸が無酸素的に分解され、エネルギーが発生

→グリコーゲンの無酸素的解糖作用が働く

→筋グリコーゲンや脂肪の酸化で高エネルギー燐酸が補充される

→最終的に脂肪組織由来のFFAと血中グルコースが有酸素的に利用される

 

トレーニングの効果として

・筋における脂肪化組織由来のFFAの利用率↑

・筋のグリコーゲン消費量↓

・筋組織の代謝効率が改善され、筋持久性↑

・インスリン感受性の向上による糖・脂質代謝の改善

 

4)体力への影響

・適切な運動刺激の反復により、筋力、筋持久力、柔軟性、敏捷性、協調性、平衡性などの行動体力の向上

・内外ストレスの抵抗するための防衛体力の向上

・爽快感、充実感は糖尿病の自己管理に必要な意欲の向上につながる

 

運動処方の原則

①運動の種類、②運動強度、③運動時間(継続時間、実施時間)、④運動頻度をライフスタイルに合わせて継続可能な内容で処方されなければならない

①運動の種類

・全身の筋肉をできるかぎり広範に使用する

・筋肉にリズミカルな刺激を与える

・運動強度の設定、運動量の確認がしやすい

・無理なく、楽しく、長く続けられる

これらの条件を満たすため、動的あるいは静的な運動と体操を組み合わせた運動種類の選択が基本。

・動的運動:歩行が取り込みやすい

・静的運動:等尺性運動が中心。日常使用しない筋組織を向上させ、有酸素運動に必要な抗重力筋群を鍛える。循環系への負荷を増さないように呼吸に合わせて行う。

・体操:全身の柔軟性、調整力を維持するために、四肢体幹全体の動きを含む体操がよい

②運動強度

適切な強度でないと、血糖値が上昇したり、筋組織への適正刺激とならない。

a)糖代謝改善が目的の場合

・インスリンの感受性を改善し、筋組織のグルコース利用率を高める

・40~60 %VO2maxの運動強度が望ましい(VO2max60%がだいたいAT値であり、有酸素運動に変わるところである)とされるため

b)脂質代謝改善が目的の場合

・40~50%VO2maxの強度の運動が進められる

・継続時間は糖代謝改善が目的の場合より長め

c)消費エネルギー量の充足をねらう場合

食事による摂取エネルギー量と消費エネルギーを調査する必要がある

*問にあるボルグ指数とは、自覚的運動強度の尺度のことであり、RPEで表される。ボルグ指数7~11は、運動強度の指標となるVO2maxの40~60%に値する。非常に楽である(VO2max40%、RPE6.7.8)~やや楽である(VO2max60%、RPE10.11.12)で表現できる。

③運動時間

<継続時間>

*継続的な疲労を生じさせない程度で、ライフスタイルへの影響が少ない範囲で!

目的が糖代謝、脂質代謝改善の場合:少なくとも10分以上

日常生活の中で運動に避ける時間は1時間と言われる。ウォーミングアップやクーリングダウンの必要性を考えると、主運動の有酸素運動は1回20分が適当とされる。

消費エネルギーの充足を目的とする場合:代謝を悪化させないために、運動強度をあまり強くせず、運動時間を長くする必要がある(主運動は30分~1時間くらい)。

運動実施時間帯

・食後60分後、血糖値やインスリン値がピークに達したときに行うのが良い。空腹時や食後30分未満では、糖吸収がされず、低血糖を引き起こす原因となる。

・Ⅰ型の場合は特に食事時間やインスリン注射時間を考慮しないといけない。

・薬物の作用時間は投与してから大体30分~1時間後であり、ちょうど血糖値が上がってくるころである。そのためインスリンや経口血糖降下剤は食事の前30分に摂取するのが基本(速効型では30分以内に食事を取らないと低血糖を引き起こす)。

④運動頻度

・急性代謝効果は、数時間~1日持続し、トレーニング効果は3~4日しか持続しない。

→代謝改善目的:可能な限り2回/日、3回/週以上(中2日以上あけない)。

運動週間が身につくまでは、毎日実施するのがよい。

適応と禁忌

身体活動なしには日常生活は成り立たず、著しい代謝異常を有する者、重篤な血管合併症、活動性感染症を合併しているものを除き、広義にはほとんどの症例が適応。

~禁忌~

・ケトアシドーシス

・重篤な血管障害合併症

・重度の自律神経障害

・出血の危険性のある網膜症

・進行した腎症

・活動期感染症

 

運動処方のその他のポイント

・Ⅰ型に・・・運動に際して補食や水分補給の指導をする(低血糖と脱水を避けるため)。

低血糖の前兆を理解させ、対処法を習得させておく

低血糖対策として、吸収の早い糖質を常時携帯させておく

・インスリン活動部位

部位によっては運動中の低血糖の原因となる。運動によって血流の増加する上下肢にインスリン注射を行うと、インスリン吸収が早まり、結果的に低血糖が起こる。ある程度以上の運動が予定されている時は、腹部などへ注射することが望まれる。

 

HbA1c:糖化ヘモグロビン

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医療学習レポート.糖尿病


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