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( ゜o゜)知覚検査の話


「知覚検査」の画像検索結果

(@_@;)題名:知覚検査の話

1.  目的

正確な診断や損傷した神経の治療経過や原因診断を正しく評価することができる。

 

2.  検査法

知覚

検査法

検査上の注意

判定

表在感覚

触覚

患者を閉眼させて、柔らかな毛筆、脱脂綿や紙などを用いて、皮膚に軽く触れる。何もないときには指先で圧迫しないように触れる。左右対称的部位を比較する。また、左右対称的部位を同時に触れて、どこに触れているか答えさせることもある(2点同時刺激)。

①触れ方は出来るだけ軽く触れる。四肢では長軸と平行に触れ、胸部、腹部では肋骨に平行に触れる。

②検査の順序は顔、頚、上肢、体幹、下肢の順に進める。顔は口の周囲の検査を必ず行う。

患者の答えは触れたらすぐに「はい」と言うように答えさせる。時には実際には触れないで答えさせる。また、どんな感じかを言わせる。

判定基準:触覚障害には触覚鈍麻、触覚脱失、触覚過敏、パレステジー(外的刺激によって起こる異常感覚)、ジスエステジー(外的刺激が無くて自発的に起こる異常感覚)がある。

痛覚

ピンまたは針で皮膚を軽く刺激する。痛みを感じたらすぐに「はい」と答えさせる。また、その部位も答えさせる。もしその答えが遅れるような場合があれば、それを遅延痛覚といい、はじめは単に触った感じであるが、2~3秒遅れて痛みを感じるもので、脊髄癆患者の下肢にみられる。

①検査ははじめ大まかに行う。顔と上肢、上肢と下肢、さらに上下、左右を比較しながら障害部位を決定していく。刺激を強くしたり、弱くしたりして障害の範囲を決定する。

②痛覚鈍麻の際は障害部位から正常部位へと検査を進め、痛覚過敏の際は正常部位から障害部位へと調べるほうが障害の範囲の決定がしやすい。このような連続的検査を行うにはピン車を用いると良い。

③意識障害や言語障害があり、応答の出来ないときは、刺激を強めにして、刺激による手足の動きや顔のしかめる反応を見て判断する。

判定基準:痛覚異常には痛覚鈍麻、痛覚脱失、痛覚過敏がある。痛覚過敏には視床障害によって起こる異常に強い不快な痛みがあり、これを視床痛という。

温度覚

検査は温水(40~45℃)と冷水(10℃くらい)を入れた2本の試験管を用意する。刺激するには試験管の底を皮膚に密着させ、接触面をいつも一定にする。接触時間は3秒くらいにする。必ず左右対称的に刺激し、「温かい」か「冷たい」かを答えさせる。あまり温度を高くしたり、氷水にすると痛みとして感じるので注意する。

①試験管の表面はぬれていないようにする。

②試験管はなるべく大きいものにする。小さなものではすぐに温度が変化してしまう。

③老人や末梢循環不全の患者では、神経障害が無くても手足の温度覚鈍麻を認めることがあるので注意する。

判定基準:温度覚異常は温度覚鈍麻、温度覚脱失、温度覚過敏がある。

 

知覚

検査法

検査上の注意

判定

深部感覚

関節覚

位置覚

位置覚は患者を閉眼させて四肢の関節を他動的に一定の位置に置き、患者にその位置を言わせるか、反対側の上下肢でまねさせて関節の位置を知る働きである。

運動覚

はじめは患者を開眼させておき、検査する指の側面を検者の母指と示指でつまみ、良くわかるように大きく動かし、患者にそれを見させ、手指を背屈したときを「上」、掌屈させたときを「下」と答えるように指示し、次に、閉眼させて同じ動作を行い、「上」か「下」かを答えさせる。

数回検査を行い何回正しかったかを出す。刺激は指の動きの大きさ、速度で変化するので、はじめはゆっくりとごくわずかに動かし、それで分からないときは動かし方を大きくしたり、早くしたりして変化させ、左右を比較する。関節覚は四肢末端のものほど侵されやすいので、手足の関節覚が侵されているときは、他の大関節の検査も行う。

他動運動感覚

上肢は坐位、下肢は背臥位で行う。検者は検査の前に患側肢を色々な位置に動かし、その運動を患者によく観察させ、患側肢で行ったと同じ動きを健側肢でまねさせる。次に患者を閉眼させ、患側肢全体を新しい位置に動かし、その位置と同じように健側肢でまねさせる。上肢の検査は肩、肘、前腕、手関節を一度に動かす。下肢の検査は股、膝、足関節を一度に動かす。手指の検査は1指ずつ中手指節関節(MP関節)を屈曲か伸展方向に動かす。

検者の患側肢を保持する手の位置は変えないようにする。

4~5回患側肢の位置を変える。各関節ごとに正しい位置が取れた回数を記載する。検査回数を分母にし、正しい位置が取れた回数を分子にする。

母指探し試験

(深部感覚のスクリーニング検査)

坐位にて行う。検者は患者の正面に立つ。患者の母指を立たせた状態で他の4指を握らせ、検者の手で患者の4指を握る。はじめは開眼させて、検者は握った手を上下方向に移動させ、患者に他方の手で移動させた手の母指をつかんでもらう。次に閉眼させ、同様に手を移動させて他方の手で移動させた手の母指をつかんでもらう。

・Stage0:母指を反対の手できちんとつかめる

・StageⅠ:母指をつかむ直前に少し探すがつかめる、少しずれてつかめる

・StageⅡ:前腕部分を伝ってつかめる

・StageⅢ:探してつかめない

振動覚

C音叉(振動数128Hz)を振動させて、鎖骨、胸骨、脊椎棘突起、上前腸骨棘、膝蓋骨、脛骨外果などに当て、振動を感じるかどうかを聞く。振動が止まったときに「はい」と答えさせ、検者が感じている振動の止まった時間と比較して判定する。また、反対側の同じ部位とも比較する。

振動覚は50歳以上の高齢者の下肢では、特に器質的な障害が無くても減弱していることがある。

深部痛覚

深部痛覚はアキレス腱、腓腹筋、睾丸などを強く圧迫すると感じる痛みである。痛みを感じる圧迫の程度を見る。

 

知覚

検査法

検査上の注意

判定

複合感覚

2点識別知覚

コンパスやノギスを用いて、皮膚上の2点を同時に触れたり、1点を触れたりする。2点で触れたと感じたときは「2」、1点で触れたと感じたときは「1」と答えるように教える。はじめは開眼で試み、次に閉眼で検査する。閉眼時の2点間の最小距離を測る。

①2点刺激は体の長軸に沿って行い、2点を同時に触れるようにする。

②2点の刺激と1点の刺激を混ぜながら10回くらい検査する。

判定基準:

・口唇:2~3㎜

・指尖:3~6㎜

・手掌・足底:15~20㎜

・手背・足背:30㎜

・脛骨面:40㎜

・背部:40~50㎜

皮膚書字試験

皮膚上に鉛筆やマッチ棒などの先の鈍なものを用いて、0~9までの数字や○×△などを書き、書いたものを当てさせる。刺激部位は手掌、前腕、下腿前面、足背、顔面などで検査する。はじめは開眼で1~2回検査し、次に閉眼で検査する。

障害:触覚が正常で、この検査に異常があれば、対側性頭頂葉の障害が考えられる。また、脊髄圧迫の初期には、後索は脊髄視床路より早く侵されるので皮膚書字試験の障害が重要になる。

立体認知

患者を閉眼させて、日常良く知られている鍵、マッチ箱、ナイフ、鉛筆、腕時計などの物品を握らせて、その物品名を当てさせる。物品名が思い出せないときは、その形、大きさ、何で出来ているかなどを当てさせる。

障害:立体認知のみの消失を立体認知不能(立体覚失認)といい、頭頂葉障害にみられる。また、物体の認知に時間がかかるのを立体認知困難症という。

2点同時刺激識別感覚

身体の左右対称部位を同時に触覚や痛覚刺激を加える検査。正常者は正確に左右2点の刺激として感じることが出来る。表在感覚の障害が無いのに、両側同時刺激の一側のみわかり、対側の感覚がまったく分からないことがあり、これをDSSの障害という。感覚が無視されてしまった方が障害側で、これを消去現象という。

障害:

①displacementは障害側が刺激されていることは分かるが、その部位が誤って感じるものをいう。

②obscurationは障害側が刺激されていることは分かるが、健側より弱く感じるものをいう。

③exosomesthesiaは障害側の感覚が身体外の部位にあるように感じるものをいう。

 

3. Semmes Weinstein monofilament検査

検査法

1.健側手掌側 2.健側背側 3.患側手掌側 4.患側背側の順に行う。参照させるためにまず正常な知覚領域を見つける。患者をフィラメントに慣れさせておいてから、正常と思われる近位の領域にそれを実際に試してみる。次に患者を閉眼させ、患者が正常の範囲の太いフィラメント(2.83 緑)を容易に識別できるまで実演してみせる。まず健側の掌側面から開始し、指尖部にモノフィラメントを当て、次第に近位部へと移る。その結果が正常範囲であれば、次に手背に移り、それから患側へと進める。患手(掌側)は同じフィラメント(2.83 緑)を使い、指尖から行い、次第に近位へと移る。緑のサインペンで、正しく見極められた箇所を記入する。

手掌面を上に向け、触覚低下レベルのフィラメント(3.61 青)を用いる。最初に掌側、次に背側に残されている未確認の領域について調べる。青のサインペンで正しく見極められた箇所を記入する。

未確認の領域が残ったら、ついで防御知覚低下レベル(4.31 紫)のフィラメントで調べ、さらに防御知覚の脱失(4.56 赤)と、全ての領域が識別されるまで繰り返す。

知覚の地図を作成するため報告用紙に色を塗り、フィラメント番号を記録する。認められた変化や異常な応答、とくに反応の遅れなどがあれば記録しておく。反応の遅延(3秒以上)は異常と判断される。関連触覚があれば記入し、矢印でその方向を示す。発汗の異常パターン、水泡、皮膚の乾燥や光沢、角質、切創、皮膚の蒼白部などの手の特異な外観があれば記すか用紙に描写しておく。遠位から近位へと検査するが、次に触れられる箇所を患者が予測してしまわないよう、一定のパターンで行わないようにする。掌側の全領域の中で、正常範囲として認められた領域に緑で印をつけてから、続いて背側に移り、同様の方法で検査する。

 

4. 振動覚検査における主要検査部位とその髄節の高さ

「知覚検査」の画像検索結果

(^0_0^)参考文献

医療学習レポート.知覚検査


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