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(ノ_<。)小児下痢症患児の話


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(^0_0^)題名:小児下痢症患児の話

下痢とは

 下痢とは、糞便中の水分量が増加することを意味する。正常の糞便中の水分は70%前後であり、85%前後になると軟便から泥状便、90%以上では水様便となる。成人とは異なる食生活を営む乳児・幼児期では、実に多様な糞便の性状あるいは排便量を示す。したがって、この時期では、糞便回数、糞便量、糞便の性状のほか、体重の変化が病的下痢と判定する重要な指標となる。下痢によって大量の水分喪失をきたすと、容易に脱水や電解質異常を起こしショック状態に陥る可能性もある。下痢の原因を発生機序により分類すると、浸透圧性下痢(糖質吸収不全)、滲出性下痢(ウイルス性下痢、細菌性下痢)、分泌性下痢(膵性コレラ、細菌エンテロトキシンによる下痢)、腸管運動異常による下痢の4つに大別されるが、その他、電解質吸収異常による下痢や難治性下痢症などもある。

病態アセスメント

 下痢症は、ほぼ2歳頃までの乳幼児が頻繁に罹患する非特異的なもので、大部分の急性下痢症は二次的に起こる脱水や重篤な合併症を回避できれば、早期の回復が望めるものである。よって下痢の原因に応じた治療および臨床症状による患児の苦痛の緩和とともに、脱水やその他の症状の観察が重要になる。

症状

 下痢と嘔吐に伴う水分・電解質損失、経口摂取障害により脱水をきたす。脱水の程度が強いほど症状も重い。また、下痢をおこす原因により特徴的な症状を呈する。

1.浸透圧性下痢(糖質吸収不全)

腸管内に存在する高浸透圧物質により起こる浸透圧性下痢であり、原因となる物質(この場合は糖)を摂取すると起こり、除去(絶食により)すると消失する。

2.滲出性下痢

腸粘膜の炎症や潰瘍から血液・リンパ・粘液などの滲出が起こり下痢が生ずる。

1)ウイルス性下痢(ロタウイルス、アデノウイルス等)は、腸管壁の透過性亢進により、滲出液が腸管内に漏れ出す為に起こる。ロタウイルスは、異臭を伴う白色便が特徴的である。

2)細菌性下痢・粘膜侵入型(細胞内侵入型大腸菌、エルシニア、キャンピロバクター、腸炎ビブリオ、赤痢)では、粘膜の炎症破壊をきたし、粘血便、発熱を伴い、大腸に炎症が及ぶとテネスムス(しぶり)が出現する。サルモネラは、粘膜固有層まで侵入し腹痛、粘液、膿、血液を伴う下痢、敗血症を起こす。

3)その他、寄生虫などの感染、炎症性腸疾患、食物アレルギー、腸リンパ管拡張症等

3.分泌性下痢

毒素産生型の菌(コレラ、毒素性大腸菌、ウェルシュ菌、ブドウ球菌)より、大量の水様性下痢が起こり、絶食にしても持続する。

4.腸管運動異常による下痢

甲状腺機能亢進症、過敏性腸症候群では、腸の運動の亢進により下痢をきたし、糖尿病では、運動の低下により細菌が増殖し、下痢をきたす。

5.電解質吸収異常による下痢

電解質の交換が障害され、腸内に存在する大量のNa+やCl-により下痢を起こす。

6.難治性下痢症

生後3ヶ月以内の発症、2週間以上の症状持続、3回異常の培養でも菌が不確定、特異的原因がない、栄養障害を伴うものと定義されている。

検査

 体重測定、血液一般検査、血液生化学検査、腹部X-P、超音波検査、尿量・性状、培養検査

治療

  1. 脱水の治療
  2. 薬物療法 細菌性下痢症においては抗生物質の投与と対処療法で止痢薬、制吐薬を使用する。
  3. 食事療法 症状に合わせて、絶食から食事形態を徐々に上げていく

経過と管理

 初期の管理では、まず下痢、嘔吐によって生じる脱水の改善が重要になる。次に、下痢、嘔吐、腹痛、発熱などの症状に対する治療を行う。ウイルス性の場合は、脱水の治療の他食事療法が主体となる。可能ならば、他の患者と隔離し、二次感染の予防に努める。大部分の急性下痢症の治療は、脱水が改善され、かつ、重篤な合併症を起こさなければ、4~5日で回復していく。難治性下痢では、経過は長引き多様化するが、発端は感染による急性下痢症の治療が不適切であるために、遅延し、悪循環に陥ったものと考えられる。よって、初期の適切な管理が何より求められる。

看護計画

Ⅰ.病態アセスメント

小児は、下痢により容易に脱水に陥りやすいため、症状や尿性状、水分出納、血液データ等に注意が必要である。感染性の下痢の場合は、自己への二次感染の他、院内感染の原因にもなる可能性があるため、十分な予防と手順の統一もまた必要である。小児にとって下痢とは、頻繁に罹患しやすく、下痢による苦痛や治療による制限により、患児の精神的ストレスは強いため、家族への説明や生活指導も必要となってくる。

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(@_@;)参考文献

医療学習レポート.小児下痢症患児


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