スポンサード・リンク

(’-’*)レントゲン検査の話


「レントゲン検査」の画像検索結果

(@_@;)題名:レントゲン検査の話

●検査の概要

X線には物質を透過する作用があり、体内の形態的・病理学的変化の観察が可能である。また、蛍光作用や写真作用といった性質を利用して、映像として体内を見ることが可能となっている。

造影剤を使用する方法と、使用しない方法があるが、消化管・尿路・脈管系などの管腔は、周囲の組織との間にX線吸収の差がほとんどないため、造影剤を用いてコントラストをつくり、その臓器を見えるようにする。

 

●胸部単純撮影

1)目的

胸部単純X線写真より肺、縦隔、胸郭等の異常・病態を理解する手がかりとする。

2)良好な胸部単純写真の条件

①胸部全体が写真に含まれている。

②ほぼ実物大で、拡大されていない。

③ボケやゆがみがない。

④白黒の比(コントラスト)が適切である。

⑤撮影の位置決め(正面、側面等)が正確である。

3)主な胸部単純写真

(1)立位正面背腹撮影

胸部単純のうち最も基本的な撮影法である。前胸壁にフィルムを当て、背側よりX線を入射する。(※1)

・撮影法:通常、吸気の状態で撮影。横隔膜の動きを見たり、わずかな気胸を検索する際には、吸気に加え呼気時の撮影を行うことがある。

(2)側面撮影

病巣をより立体的に把握するために行われる撮影法である。

・撮影法:通常は左側胸部にフィルムを当て、右側よりX線を入射する、いわゆる右→左撮影である。病巣が右肺にある場合には、左→右撮影をとることもある。

(3)両斜位撮影

病巣をさらに立体的に把握したい時や、心臓の大きさを同定するような場合に行う。

・撮影法:通常は45度斜位像を撮影する。

(4)背臥位正面撮影

立位になれない患者に対して行われる。腹→背方向撮影であるため、立位背腹方向撮影に比べて心臓や肺血管が拡大描出される。また、臥位になるため、立位に比べて腹部臓器が上方に移動するので、横隔膜が高い位置に描出される。

・撮影法:背臥位の患者の背部にフィルムを敷いて撮影する。病室ベッド上で出張撮影(ポータブル)を行うこともある。

(5)側臥位正面撮影

通常の撮影ではわからないような少量の胸水貯留が疑われる場合に施行される。10ml以上の胸水を描出可能である。

・撮影法:側臥位で腹→背方向の撮影を行う。胸水があれば臥位側の底辺部に均一の軟部組織陰影として、肺と肋骨の間に描出される。

(6)肺尖撮影

肺尖部に病巣がある場合、通常の撮影では上部肋骨や鎖骨が重なり、観察しにくい際に行う。

・撮影法:腹→背方向の撮影である。X線を下方より上斜方向に入射する方法と、上方より下斜方向に入射する2通りの方法が主に行われている。

(7)高圧撮影

最近ルーチン化している。撮影時の電圧を上げると骨陰影が薄くなり、肋骨と重なった肺野、心陰影や横隔膜に隠れた部位、中央陰影(縦隔)内の分析も容易になり、低電圧撮影写真に比べ読影可能な部分が増す。

・撮影法:120~150kVpの高電圧にて撮影する。撮影体位は従来と同様である。ちなみに、低電圧撮影は60~70kVpである。

4)正常所見

・胸部単純写真では、肺野のみでなく縦隔、上腹部、骨組織、および軟部組織等も観察すべきである。

・主な胸部陰影には4種類ある。X線陰影濃度の濃い(白っぽい)順に並べると、骨組織、軟部組織(皮膚、筋肉)、脂肪組織、空気(肺内)である。

・老齢者では皮膚の皺が線状陰影として肺野上に投影されることがあり、気胸と見誤ることがあるので注意。

・胸部には肋骨、鎖骨、肩甲骨、胸骨等があり、左右対称的な構造を呈している。

・正面写真で中央の白い部分を中央(縦隔)陰影という。縦隔陰影はほぼ中央にあり、心臓、大血管、気管(及び気管支本幹)を含む。

・横隔膜は左右ともにゆるやかなドーム上で、左横隔膜が0.5~1椎体分ほど、右側よりも低位である。

・吸気時の立位背腹正面像では、右横隔膜のドームと右第6肋骨前端が交わる。

・両肺を、肺尖部(鎖骨より上方)・上肺野(鎖骨から第2肋間前縁)・中肺野(第2肋骨前縁から第4肋骨前縁)・下肺野(第4肋骨前縁から下方)の4肺野に分けて位置の表現を行うと、より客観性を帯びた伝達が可能である。

・肺門部より放射する線状陰影を見る。これは主に肺動脈影である。肺動脈影に混じって肺静脈影を見つけることもある。血管影は上肺野より下肺野で目立つ。

・正常肺のX線写真では白い陰影がなく、適度なX線透過性を持っている。

5)異常所見

・肺野が黒っぽく見えるのは空気を含んでいるからで、肺気腫などのように空気の量が増せばX線透過性が増し、一層黒くなる。

・気管支が閉塞しておこる無気肺では、X線透過性が低下し、白い陰影として描出される。他に肺炎や癌などで、空気で満たされた肺が滲出液や軟部腫瘍に置き換えられたときに白い陰影として描出される。

・上肺野で血管影が目立ったら(血管影の逆転)、肺うっ血のサインである。

・血管や気管支周囲組織、または小葉間隔壁に炎症を生じた場合、線状・網状・粒状影が出現し、血管影が増強したかのような印象を与えることがある。

・中枢側以外でX線写真上、気管支陰影を認める際には、異常である可能性が高い。

6)異常の読み方と考えられる疾患

・軟部組織の異常:皮下気腫(胸部外傷後、気胸など)、軟部組織腫瘤など

・肋骨下縁の波状圧痕は大動脈狭窄症、上位(第1および第2)肋骨および胸骨骨折は胸部大血管損傷、骨破壊後は骨転移を示唆する。

・縦隔の偏位は左右胸腔内圧の差を示唆し、片側の無気肺、気胸、多量の胸水貯留時に見られる。

・縦隔拡大はうっ血性心不全、縦隔腫瘍、縦隔辺縁のボケは大血管損傷、大動脈瘤破裂などで見られる。

・横隔膜挙上:無気肺、横隔膜下膿瘍、横隔膜下神経麻痺など。

・横隔膜下降:肺気腫、気胸など

・肺野の異常所見

①X線透過性増強:肺気腫、細気管支炎、気胸など。

②白い浸潤陰影:無気肺、大葉性肺炎、(両側性なら)肺水腫など。

③腫瘤陰影:1個なら原発性肺腫瘍、複数個なら転移性肺腫瘍、その他は良性腫瘍。

④線状・粒状・網状陰影:間質性肺炎、肺うっ血、癌性リンパ管炎など。

⑤空洞・嚢胞状陰影:肺結核、寄生虫症、肺膿瘍、ブラ、気管支嚢胞など。

7)胸部単純撮影による被爆

胸部単純撮影の際に受ける被験者の被爆量は皮膚0.23ミリグレイ、骨髄0.09ミリグレイ、女性の生殖腺0.004ミリグレイと低い。従って、1回の撮影で放射線障害をきたす可能性は、実際上無に等しい。しかし、撮影回数を重ねると蓄積線量も増加するので、無駄な被爆は絶対さけるべきである。

介助者が被験者以上に被爆することは少ないが、撮影室での介助の際にはプロテクターを着用し、放射線防護に努めるべきである。

 

●消化管X線検査

1)目的

結石や石灰化の有無、消化管ガスの分布、腹腔内遊離のガスの有無、臓器の腫大、大きな腫瘤の有無、多量の腹水の有無などをみるための検査である。急性腹症の際には欠かせない検査である。

2)方法

・単純撮影:

通常は仰臥位で撮影する。イレウスや消化管穿孔が疑われる場合には、立位でも撮影する。イレウスでは拡張した小腸内に貯留した腸液と腸管内ガスが液面(二ボー)を形成する。消化管穿孔では、横隔膜下に腹腔内遊離ガスが貯留する。

また消化管穿孔が疑われる場合は、左を下にした側臥位とし、身体の正面から撮影するデクビタス撮影を行うことがある。左下にすると腹腔内の遊離ガスが肝臓の右縁と腹壁の間にたまるので、発見しやすくなる。しかし、最近では微量の遊離ガスの検索にはCTが行われることが多くなった。

・造影法:

造影法では、主としてバリウム(Ba)を用いる。粘膜面で陥凹している部分はBaの「たまり」として、隆起しているところはBaの「ぬけ」として描出され、粘膜面の変化を知ることができる。また、適量の空気を注入し、Baと空気の白黒の濃淡差を利用することによって、粘膜の微細な変化を描出する方法として、二重造影法がある。わが国の消化器病学会が、世界に誇る診断法の1つである。部位別には上部(食道、胃、十二指腸、小腸)と下部(大腸、直腸)に分けられる。下部のそれは注腸法と呼ばれる。

3)異常の読み方と考えられる疾患

・消化器系の臓器別によくみられる疾患としては、食道では、食道癌、食道静脈瘤が、胃では、胃潰瘍、胃癌が重要である。

・十二指腸では、ほとんどが潰瘍である。

・小腸では、疾患は少なく、ほとんどが回腸末端部にみられる。癌、結核、クローン病などである。

・大腸で多くみられる疾患は、癌である。最近では、潰瘍性大腸炎、虚血性大腸炎、クローン病などの炎症性疾患もみられるようになった。

 

●腎X線検査

<腎単純撮影>

1)検査の意義

腎・尿路系の単純撮影は、通常KUB(腎、尿管、膀胱)と略す。尿路系のみならず腹部の他臓器、筋・骨格病変まで、含まれる範囲のすべての所見について検討する。

2)方法

仰臥位にて腎上端より恥骨部までが含まれるように撮影する。腹部へのX線照射であるため、妊婦の有無の確認を要する。

3)正常所見

腎は脊椎の両側、第11胸椎より第4腰椎の高さにあり、長軸がやや下方に開いた辺縁の平滑なそら豆形をし、長径は10~12cm、短径は5~6cmで、右腎は肝の下にあるため左腎に比しやや低位置にある。大きさも左右等しいか、わずかに右腎が小さい。尿管は写らない。膀胱は尿が貯留しているときは恥骨上に淡い円形の軟部陰影として認められる。

4)異常の読み方と考えられる疾患

・位置の著しい偏位:奇形、周囲の圧排

・腎サイズの増大:嚢胞、多発性嚢胞腎、水腎症、腎癌

・腎サイズの縮小:萎縮腎、形成不全、腎動脈狭窄、慢性腎盂腎炎

・辺縁の不整:嚢胞、腎癌、慢性腎盂腎炎、腎梗塞

・腎、尿管部位の石灰化:腎結石、尿管結石

5)異常に対する対応

単純撮影は診断のスタートであり、疑われる疾患に応じて、IP(経静脈性腎盂造影)、超音波、レノグラム、シンチグラム、CT、血管造影と各検査を組み合わせて診断を進め、確定診断をつける。

<腎血管造影>

1)検査の意義

経皮カテーテル法(セルディンガー法)により大腿動(静)脈よりカテーテルを穿刺・挿入し造影を行う方法である。血管病変のみならず腎実質病変、特に腫瘍性病変の診断には不可欠である。

2)方法

・腹部大動脈造影:カテーテル先端を腎動脈分枝の高さ(第1腰椎下端付近)に調節し、急速に(2秒間)、大量の(30~50ml)造影剤を自動注入器で注入し、連続撮影をする。大動脈の壁の性状、狭窄の有無とともに腎動脈の分枝位置、本数、側副血行路等、腎動脈以外にも情報が得られ、左右腎の比較もできる。必要に応じて選択的腎動脈造影を行う。

・選択的腎動脈造影:カテーテル先端を腎動脈起始部に挿入し、少量(12~15ml)の造影剤を急速(3秒間)に自動注入器で注入し、連続撮影をする。他の血管との重なりがないので末梢まで明瞭に造影され、腎血管の細かい病変の詳細な観察ができる。

・腎静脈造影:腎静脈の血栓形成、腫瘍による浸潤の有無を知るときに行う。カテーテルを腎静脈内に挿入し、造影剤を急速注入し撮影する。

3)異常所見

大動脈壁は平滑で均一の太さを有し、第1腰椎下端付近の高さで左右に腎動脈を分枝する。腎動脈は腎門部で分枝し、太さをスムーズに漸減しながら腎内均一に分布する。ネフログラム相では腎は均一の濃度に染まり、静脈相では腎静脈が淡く描出される。

・大動脈壁の不整、狭窄:大動脈炎症候群、動脈硬化症

・腎動脈狭窄:大動脈炎症候群、線維筋性過形成、動脈硬化症

・大動脈、腎動脈拡張:大動脈瘤、腎動脈瘤

・腎動脈の不整、蛇行、圧排、伸展:腎癌

4)異常に対する対応

・腎動脈狭窄には経皮経管的腎血管形成術、血行再建術。

・腎動脈瘤、腎癌には動脈塞栓術、腎摘出術。

 

●骨・関節のX線撮影

1)検査の意義と方法

・骨はⅩ線透過性の悪いCaを多く含む組織であり、Ⅹ線撮影は骨・関節疾患に対する診断上の価値が大変高く、日常診療上欠かせない補助診断法である。

・主訴、現病歴、理学所見を正確に採取後、的確に撮影されたⅩ線フィルムから、骨格の全体的配列、個々の骨の表面形態、各種突起の形状、骨皮質・海綿骨の骨密度、骨梁構造の繊細な変化、関節裂隙、周囲軟部組織などを系統的に観察する。

(1)単純撮影

三次元の物体を二次元の投影画像でとらえるため、透過組織の重複もあり、立体像としての把捉には、最低正・側二方向撮影を要し、場所によっては、両斜位を合わせた四方向撮影や、特殊な肢位での撮影法が必要となる。

(2)断層撮影

フィルム面に平行な一断面のみに焦点を合わせた骨の縦断面像が、設定した体のレベルで得られる。複雑な関節面の変化、複数の骨が重なりあった部位で、目的とした骨の変化をよく描出する。

(3)機能撮影

屈曲位・伸展位などの肢位で撮影することにより、関節・脊柱の運動時の情報を得られる。

(4)ストレス撮影

検者が正常にはない関節運動を、他動的に強制し、異常可動性の程度から、靭帯損傷の程度を診断することができる。

2)留意点

・無用なⅩ線被曝を避けるために、必要以上の撮影をしないことはもちろん、介助者、患者共にプロテクターを用いる。不必要な検査室への立入りをしない。撮影時室外に出るなどを習慣づける。

・特に妊娠の可能性のある婦人では、月経開始より10日以内(確実に妊娠が否定される期間)にかぎり、腹部・腰部・骨盤の撮影をすること、妊娠初期に撮影を受けることによる、Ⅹ線感受性の高い胚・胎児への被曝を避けなければならない。

・Ⅹ線画像から骨格の立体的イメージを構成することはむずかしい。骨格標本を見ながら、写真を見るのも効果的である。

・Ⅹ線の焦点からはずれ、斜めに入射された画像は変形するので、フィルムの周辺部の読影は注意を要する。

・Ⅹ線管球から被写体、被写体からフィルム面までの距離により拡大率は異なるので、実測大には撮影されない。これを利用した拡大撮影は局所の微細構造の観察に適している。

3)異常像と疾患

・骨密度の低下:骨粗鬆症、骨形成不全症、廃用性萎縮、ステロイド多用、関節リウマチ、神経・筋麻痺など

・骨破壊像:骨折、骨腫瘍、癌骨転移、骨髄炎、関節リウマチ、神経病性関節症など。

・形、大きさの変化:成長障害、ムコ多糖症、くる病、骨軟化症、骨形成不全症、奇形、外傷など。

4)主な疾患の見方

・骨折:骨の連続性の破綻であり、転位のはっきりしている時は容易であるが、少ない時には骨皮質の不連続、骨染走行の乱れから判定する。

・脱臼:関節面の接触がなくなった状態である。整復された脱臼ではストレス撮影が必要である。

・捻挫、靭帯損傷:単純X線写真では診断できない。臨床症状から疑われる時は、ストレス撮影を行い、異常な関節裂隙間大を認めた時に判定する。

・骨腫瘍:個々の腫瘍で、好発年齢、好発部位、特有なⅩ線像を呈すことが多い。

・変形性関節症:関節裂隙の狭少に伴い、辺緑の骨棘形成、軟骨下反応性骨硬化、小嚢胞が見られる。

・関節リウマチ:骨萎縮、関節裂隙の狭少、関節辺緑の虫喰い像、小嚢胞、骨破壊、骨性強直など、病期の進行に伴い特有な像を呈する。

・廃用性萎縮:骨輪郭の不鮮明化、関節周囲特に軟骨下骨直下の帯状の骨萎縮が見られる。

 

●検査時の看護

(1)不安や恐怖を取り除くために十分な説明をし、不安や疑問を解決しておく。

(2)正確な検査結果を得るために、正確な前処置を行う。

(3)ボタンや金具のない衣類を着用し、アクセサリー類をはずしてあることを確認する。(4)撮影室への移動や、撮影台への移動が安全に行えるように援助する。

(5)放射線被曝を最小限にするため待機場所を確認し、入室時の注意をまもる。

(6)放射線が出ているときは、ガラスごしに観察し、必要時はプロテクターを装着して入室し、援助する。

(7)病室内でポータブルⅩ線装置を用いて撮影する場合は、輸液セットや心電計の電極、カテーテルなどは可能な範囲ではずし、整理して撮影し、読影の妨げにならないようにする。また、撮影時は撮影対象から2m以上の距離をとる。

 

●放射線被曝の軽減

放射線被曝を軽減するためには、以下の三原則をまもることが重要である。

(1)時間:被曝時間をできるだけ短縮するように、検査は手際よく行う。

(2)距離:被曝量は線源からの距離の2乗に反比例して減少するため、線源からできるだけ距離をとる。

(3)遮蔽:線源と身体との間に、放射線を吸収する遮蔽物を置く。たとえば鉛を含んだプロテクターを装着する。

「レントゲン検査」の画像検索結果

(・.・;)参考文献

医療学習レポート.レントゲン検査


スポンサード・リンク