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( ・∇・)筋萎縮性側索硬化症と理学療法の話


(ー_ー)!!題名:筋萎縮性側索硬化症と理学療法の話

●病態

上位及び下位運動ニューロンの変性により起こる運動ニューロン疾患(MND)の一つで狭義の意味では同義として用いられる原因不明の進行性疾患です。

これだけ医学が進んでも原因不明なんです。

ALSは、下位運動ニューロン障害を示すSPMAと球症状のみを示すPBP、そして上位・下位ニューロン及び球症状を示すALSに分類されます。

中年以降の男性に多く、女性の2倍の発病率であり、その多くは2~5年の経過で死亡にいたります。

医療系国家試験で出やすい内容と考えます。

 

●症状

①上位運動ニューロン徴候:深部反射亢進、病的反射陽性、痙性麻痺

②下位運動ニューロン徴候:深部反射減弱、筋萎縮、筋力低下

③球症状:構音障害、嚥下障害、舌の麻痺、萎縮

<初発症状>

→出現部位により上肢型(50%)、下肢型(25%)、球麻痺型(25%)に分けられます。

上肢型として、上肢遠位部の筋力低下により「ものが持ち辛くなった」、下肢型として、歩行障害のため「つまずきやすい」、球麻痺型として、構音・嚥下障害が挙げられます。

尚、筋萎縮は一般的に遠位→近位→対側という進行経路をたどり、上肢では「猿手」、「鷲手」が現れ、下肢では「下垂手」を呈します。

初発部位に関わらず、最終的には眼筋と外肛門括約筋を除く全身の筋に及びます。

<陰性徴候>

①知覚障害

②眼筋麻痺

③膀胱直腸障害

④褥瘡

⑤小脳徴候

⑥錐体外路徴候

重傷度による分類)

1度:筋萎縮はあるが、ADLは問題ない

2度:精巧な運動のみできない

3度:介助なしでなんとか運動やADLができる

4度:介助すればADLが良くできる

5度:介助してもADLに大きな支障が出る

6度:寝たきり状態で自分では何もできない

7度:経管栄養または呼吸管理が必要

 

●評価

①全身の筋力・筋持久力の評価(表情筋や舌、呼吸筋も)

②肩関節、手関節などのROM、及び疼痛の評価

③呼吸機能、口咽頭機能、嚥下機能の評価

④基本的動作能力の評価(起き上がり、歩行など)

⑤進行度に合わせた補装具、自助具、車椅子などの適合評価

⑥ADL、日常関連動作(ADPL)、生活環境の評価

⑦精神心理面、QOLの評価

*注意点*

MMTでの過用症候群(Over use)や呼吸障害に対する告知を含めたチームアプローチ

 

●理学療法アプローチ

<日常生活自立期(1~3度)>

立位・歩行を中心とした残存能力を有効に利用した効率の良い起き上がり動作や、自助具を用いた日常生活動作の指導を行います。

大切なのは、社会生活を継続していくことです。

<日常生活要介助期(4~5度)>

歩行の機会を多くして全身的なコンディショニングの維持を図ります。

四肢体幹に対しては筋力のアンバランスを避けるためActive ex、Active assistive ex、ROM exを中心に、顔面筋、舌の運動や発話を促すことも必要です。

<日常生活全介助期(5~6度)>

坐位保持の時間を確保するよう心がけます。

状況が可能であれば、傾斜台などを利用した立位確保も試みます。

この時期は、特に呼吸障害への働きかけ及びコミュニケーション方法を確保することが重要となります。

また、「生きがい」を持たせることも大切です。

*呼吸障害に対する理学療法*

Camphellの分類によると

1度:換気予備能力を減少しない筋力低下(臨床的に把握しがたい状態)

呼吸理学療法:体幹ストレッチング、腹式呼吸法、脊柱・胸郭Romexなど

2度:換気予備能力は減少するが、安静時換気障害をおこさない筋力低下

呼吸理学療法:介助呼吸運動、リラクゼーション、脊柱・胸郭Romexなど

3度:安静時換気障害をおこす筋力低下

呼吸理学療法:嚥下、誤嚥防止の食事指導、気道の浄化

(^0_0^)参考文献

医療学習レポート.筋萎縮性側索硬化症と理学療法


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