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( ・∇・)解離性障害の話


(・.・;)題名:解離性障害の話

従来のいわゆるヒステリーに相当するものが、解離を中心とする神経症性障害。これまでは精神症状を解離症状と身体症状を転換症状としり分類が一般的だったが、ICD‐10では過去の記憶、同一性と直接的感覚の意識、身体運動のコントロールの間の統合が失われることが共通しているとして、解離性(転換性)障害にまとめている。

 

●精神症状を主とする解離性障害

生活上困難な事態に直面すると「忘れたい」「消えてなくなればよい」「別世界に飛んでいきたい」と願うが、これが広い意味での解離と呼ばれる状態である。こうして現実逃避が行われるが、それは短期間の場合もあれば、長期間に及ぶ場合もある。

 

(1)解離性健忘

最近の重要な出来事に関する記憶喪失が主症状である。

健忘の範囲と程度は日ごとに異なるが、完全な健忘は稀。通常は部分的、選択的である。

健忘に伴う感情状態は多様である。抑うつ、困惑、苦悩などで、他人の注意を引く行動がみられることもあるが、落ち着いた対応も多い。

健忘は、事故や近親との死別のような外傷的出来事に関係する。もちろん器質的な原因はなく、通常の物忘れ、疲労では説明できない。

一般に若年成人に最も多く、老年者では稀である。

 

(2)解離性遁走(とんそう)(フーグ)

解離性健忘の病像をもち、家庭や職場から離れて旅をする。

旅はまったく未知の場所もないではないが、以前に知っていて、本人にとって情緒的に意味をもつ場所である場合もある。通常2~3日のみだが、特には長期間にわたり、程度が驚くほど完璧なこともあり、症例によっては、新たな同一性を獲得する(それまでとまったく違う人になってしまう)こともある。

 

(3)解離性昏迷

昏迷が症状の中心である。随意運動の減弱ないし欠如、光・音・接触などの外的刺激に対する反応の著しい減弱あるいは欠如がみられる。長い時間、動かないまま横たわっていたり、座っていたりする。発語や自発的・意図的な運動は欠如する。

筋緊張、姿勢、呼吸、共同眼球運動はあり、睡眠状態や意識障害に陥っているのではない。しかし、きわめて重い場合は、ある程度の意識障害があると考えざるをえないこともある。身体的原因の証拠は認められない。他の解離性障害と同じく、ストレス、対人関係、社会関係の心囚がみられる。

 

(4)トランスおよび憑依状態

自分が自分であるという同一性の感覚が失われ、神・狐などの動物・霊魂などに取り憑かれているようにふるまう状態。昔みられた、いわゆる狐憑きがこれに相当するが、最近では新宗教や悪質な自己啓発セミナーによって、このような状態が引きおこされることがある。

 

●運動および感覚の解離性障害

困難な問題に遭遇するとき、取り組む気力や体力がなく、一時的に退いて休息をとり、身体の一部が故障する形でそうしたストレスから逃れようとする心理は我々の内にある。

 

(1)解離性運動障害

四肢の全体的ないし部分的な麻痺および運動能力の喪失が中心である。麻痺は部分的で、弱く緩徐な運動を伴うこともあるし、完全なこともある。下肢を中心とした失調が前景に出ることもある。

神経学的には説明のできない奇妙な歩行がみられたり、介肋なしに立つことができなくなる(失立失歩)。誇張された振戦や動揺が認められることもある。ほかに、無動,失声,構音障害がみられることもある。

 

(2)解離性けいれん

てんかん発作に類似する発作であるが、咬舌、転倒による打撲、尿失禁はまずみられず、意識消失はないか、せいぜい昏迷かトランスの状態である。

身体を弓なりにそらす後弓反張は、従来よくみられた本状態の代表的な症状である。

 

(3)解離性感覚の麻痺および脱失

皮膚の感覚の麻痺および脱失であるが、その領域は神経学的に説明できない〔たとえば。手袋靴下型の感覚障害(手袋と靴下が当たる部分のみに感覚障害がおこるもの)〕。

視覚の障害もみられるが、完全な喪失は稀で、視覚の鋭敏さが消失したり、視野がぼやけ、視野が筒状になったりする(円筒状視野狭窄)であることとが多い。訴えにもかかわらず、運動や行動は保たれている。聴覚や嗅覚の脱失は、皮膚感覚・視覚の喪失に比べてほとんどみられない。

((+_+))参考文献

医療学習レポート.解離性障害


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