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(・・。)脳腫瘍と看護計画の話


(^○^)題名:脳腫瘍と看護計画の話

 頭蓋内に発生した新生物を脳腫瘍といい、臨床的な悪性度は組織学的な問題のほかに、脳のどの部位に発生するかにも関係することがある。発生頻度は、人口1万人につき年間約1人の割で、神経膠腫、髄膜腫、下垂体腫瘍、神経鞘腫、転移性腫瘍、先天性腫瘍、血管性腫瘍の順である。年齢別では、30~60歳にピ-クがあり、15歳以下の小児期では、前年齢の15%前後に至が、70歳以上の老年期では2.6%前後を占めるにとどまる。
病態生理学的な特徴は、他臓器への転移が少ない、臨床症状は頭蓋内圧亢進症状、腫瘍の圧迫による局所症状、脳脊髄液の循環障害(水頭症)の三者によって生じることである。

 脳腫瘍は、治療期間が長くしかも難治性あるいは不治であることによる患者や家族の精神的葛藤をよく理解し、的確な精神的援助を行っていかなければならない。

●症状

 1.頭蓋内圧亢進症状

頭痛、嘔気、嘔吐、うっ血乳頭、外転神経麻痺、意識障害、小児の頭囲拡大等

 2.局所症状

運動麻痺、感覚障害、視野障害、失語、失行、失調症等の小脳症状、精神症状、脳神経麻痺等が、腫瘍による直接圧迫か血管障害の結果として生じる。

 3.水頭症

 4.痙攣

●検査

  • 脳血管撮影
  • CTスキャン(単純および造影)
  • MRI
  • RIスキャン
  • 脳波
  • 摘出標本
  • 生検材料
  • 髄液細胞などの組織学的検査

●治療

 1.手術療法

 良性腫瘍の場合には全摘出が期待できることも多いが、悪性のものや、神経膠腫のように脳実質に浸潤性に存在しているものでは、全摘出は困難で部分摘除や近傍正常脳組織と一緒に摘出せざるを得ない場合もある。水頭症に対しては、脳室ドレナ-ジや脳室シャント術が行われる。

 2.放射線療法

(ガンマナイフ、ライナックサージェリー)   直径3cm以下の転移性脳腫瘍、聴神経腫瘍、髄膜腫などに選択的に放射線を照射し、周囲正常部分の被爆線量を最小限に抑えるものである

 3.化学療法

 4.薬物療法

 ステロイド剤、抗痙攣剤の投与、急激な脳圧亢進状態に対してマンニト-ル等の高浸透圧利尿剤が使用されることもある。

 5.その他

 免疫療法、インタ-フェロン療法、温熱療法

●経過と管理

  1.  頭蓋内圧亢進のある患者は朝方に頭痛、吐き気、嘔吐等を訴えることが多い。慢性的に頭蓋内圧が亢進していた患者では、脳の圧迫が極限で、かろうじてバランスがとれていることも多く、いったん脳ヘルニアに陥ると回復不能となってしまう場合がある。急速な症状の進行に際しては、ただちに医師に報告して、迅速な対処ができるように心がける。
  2.  痙攣の既往があるか、もしくは痙攣を起こしやすい腫瘍の種類、部位であるかを確認しておく。痙攣発作、特に全身痙攣に対処できるように備えておく。
  3.  放射線療法による短期的・長期的副作用を十分理解し、またステロイド剤、高浸透圧利尿剤、抗腫瘍剤等しばしば使用される薬剤については、その与薬量、副作用を熟知し、特に、骨髄抑制による白血球減少や出血傾向、ステロイドホルモンによる消化管出血などの重篤な合併症には厳重な注意が必要である。
  4.  長期にわたる治療、重篤な神経症状の出現や進行、疾患がしばしば難治性あるいは不治であることによる患者とその家族の心理状態の変化を常に把握し、精神的援助に努める。これには、必要に応じて医師も含めた医療サイドの十分な検討を前提とすべきである。

●看護計画(術前)

 脳腫瘍による症状は、頭蓋内圧亢進症状、腫瘍による局所症状、水頭症などが合わさって出現するものであり、観察する場合には患者の症状や訴えがこれらのどれによるものかを整理して考える必要がある。急速に頭蓋内圧が亢進し、脳ヘルニアに至る危険もあるため十分注意する。

●看護計画(術後)

 開頭術後は、後出血、脳浮腫による頭蓋内圧亢進のための意識レベルの低下や嘔吐による誤嚥に注意する。

ε(*´・∀・`)з゙参考文献

医療学習レポート.脳腫瘍と看護計画


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