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(・_・)腰部脊柱管狭窄症の話


「腰部脊柱管狭窄症」の画像検索結果

1.概論

脊柱管が狭くなり中に存在する馬尾・神経根が慢性的に絞扼されて神経症状が生じた状態の総称。

 

2.原因

①先天性(発育性)脊柱管狭窄:脊柱管が正常より狭く成長したもの。特に軟骨無形成症の狭窄は代表的かつ重篤である。

②後天性脊柱管狭窄症

a.変性脊柱管狭窄症:ほとんどがこれ。

男性に多い―変形性脊椎症(多関節間に狭窄が生じる傾向にある)

女性に多い―変性すべり症(主にL4,5椎間に生じる)

*変形性脊椎症(椎体の辺縁と椎間関節に顕著な骨棘が多椎にわたって生じた状態。高齢の男性、特に腰に負担のかかる労働に長く従事していた人により著しい。退行変性によってもたらされる椎間板と椎間関節の不安定性に対する加齢的、生理的防衛反応)

*変性すべり症(加齢とともに腰椎の椎間板と椎間関節の退行変性が進み不安定性が増した事で生じたすべり症である。45歳以上の女性に多い)

b.合併狭窄:先天性脊柱管狭窄と変性脊柱管狭窄が合併したり、変性脊柱管狭窄に椎間板ヘルニアが合併したりする場合をいい、比較的多い。

c.医原性脊柱管狭窄:腰椎疾患に対しかつて受けた椎弓切除や脊椎後方固定術のあとに脊柱管が狭窄したもの。

d.外傷後の脊柱管狭窄

e.その他:Paget病など

 

3.症状

①馬尾性間欠跛行:本症にきわめて特徴的。“歩いているうちに足先から上行する下肢の痺れが出現し、歩けなくなる。椅子に腰掛ける・しゃがみこんで数分休むと、痺れは急速に消退し、再び歩けるようになる。”この現象を馬尾性間欠跛行と呼ぶ。また、陰部が痺れ、男性では歩行中に陰茎勃起が生じる例がまれにある。

歩行→一側の股関節が過伸展し、骨盤が幾分前傾するため、代償的に腰椎の前弯が強まり、馬尾・神経根の絞扼が増す。すなわち、脊柱管狭窄による静的圧迫で馬尾・神経根が阻血状態になっている所に、歩行に伴う腰椎の伸展運動による動的圧迫が加わって本症候が生じる。

自転車に乗る・押して歩く→下肢症状は出現しない(腰椎の前弯が減少するため神経組織の絞扼が緩和する為)

②腰痛・下肢痛:一般的にないか、軽度。腰椎椎間板ヘルニアが合併していれば、放散性の下肢痛を訴える。

 

4.診断

①症候:馬尾性間欠跛行から可能。足背動脈を触れる事が大事。(閉塞性動脈硬化症の血管障害にみられる間欠跛行との鑑別が必要な為)

②単純X線写真:

先天性脊柱管狭窄症――前後像において椎弓根間距離の明らかな短縮と下関節突起の燕尾服様の形態、側面像で椎弓根の長さの短縮(椎間孔が狭い)といった所見がある。

変性脊柱管狭窄症――原因の1つである変形性脊椎症の変化があり、椎間関節が塊状に変形肥大している。あるいは変性すべりがみられる。

③MRI

④ミエログラフィー

⑤選択的神経根造影

 

5.治療

①コルセット:腰椎前弯減少させるWilliams flexion orthosisを装着させ、日常生活を送らせる。約1~2ヵ月後に間欠跛行は軽減の傾向を示す。

②手術的治療:脊柱管の側方部を十分に除圧する広範椎弓切除術または両側の開窓術を必要な高位行う。(馬尾・神経根を除圧する為)

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