スポンサード・リンク

(*´ー`*)乳癌検診の話


「乳癌検診」の画像検索結果

■目的

乳がんによる女性の死亡数は急速に増加しており、将来は女性の悪性新生物罹患率の第1位を占めるものと予測されている。また、乳がんは自己検診が可能ながんであり、その方法と乳がんに関する正しい知識の啓発普及を図る必要がある。市民が希望する日時に受診できる乳がん医療機関検診を実施し、乳がん制圧の決め手となる早期発見・早期治療を可能にすることを目的とする。特にリスクの高まる50歳以上の者に対しては、問診・視触診に加えマンモグラフィを併用し、触知不能な微少乳がんの発見に努めることを目的とする。

 

■対象者

30歳以上の女

 

■検査の内容

(1)一次検診:専門医による触診(40歳以上はマンモグラフィを併用)

①問診・視診・触診の実際

視診・触診は座位・仰臥位で上肢を挙上・下垂させて行う。

*視診:

視診にて、皮膚の変化(発赤、乳頭・乳輪のただれ)、乳房の変形や形状の左右差、乳頭の引きつれや陥没の有無を確認する。

皮膚の性状変化→乳腺炎、炎症性乳がんの可能性

乳頭・乳輪のただれ→パジェット病の可能性

乳房・乳頭の変形→腫瘍の存在 等を疑う。

*触診:

両手指腹を軽く押し付け、滑らせるようにしてしこりの有無を確認する。この際、乳房をつまむように触れると、通常乳腺をしこりとしてとらえやすいため、注意する。

しこりを認める際には、腫瘤の硬さ(弾性軟、弾性硬、硬)、性状(整・不整)、また表面の性状(境界明瞭平滑・粗造、不明瞭)、可動性の有無、圧痛の有無、大きさ、直上の皮膚の性状を記載する。これらの印象から乳がんの可能性、良性腫瘍の可能性を推測する。

良性腫瘍→比較的軟らかで表面平滑、可動性良好

悪性腫瘍→硬く、表面不整。可動性の有無はさまざま。腫瘤直上の皮膚の陥没や腫瘤直上の皮膚を軽く寄せるようにすると陥没を認めるといった所見を呈することもある。

その他、乳頭を挟み込むように乳頭周囲の乳房を圧迫し、乳頭からの分泌物の有無を確認する。分泌物を認める際には、分泌物の性状(漿液性、粘液性/淡黄色、乳白色、血性)、分泌物は単孔性または多孔性か(単孔性=乳頭からの分泌物を1つの乳管から認める。多孔性=複数の乳管から認める)、乳房のどの部分を圧迫した際に分泌物があるのか、などを記載する。分泌物は必ずしも悪性ではないが、血性分泌物は乳管内病変の存在を考える所見である。明らかなしこりを触知しない場合でも、不自然な左右差(硬結など)を認める場合は記載する。

患者を仰臥位とし、肩枕などを挿入すると触診しやすい。上肢は挙上、下垂の両方の位置で行う。腋窩リンパ節の触診は、上肢を下垂させ、肘関節を屈曲させ、腋窩に挿入した第2~第4指にて行う。

*問診:

問診では、受診理由、主訴、現病歴以外にも初経年齢、月経状況、閉経年齢、妊娠・出産歴、乳腺疾患や婦人科疾患の既往歴、家族歴、ホルモン薬を含む服薬歴を、問診表を用いながら確認する。

②問診・視診・触診の看護

*問診:

問診時は、不安や緊張をときほぐすような対応を心がけることが大切である。妊娠・出産などの聴取するときは、問診票を活用し、患者情報の扱いとプライバシーの保護に十分配慮しながら、声が外部に漏れることのないよう環境を整える。

*視診・触診:

外来での診察は個室で行われていることがほとんどであるが、個室でない場合は、ドアの開閉で診察室が見えないようにカーテンや衝立・スクリーンなどを使用して、恥じらいを最小限にするような工夫が望ましい。視診・触診時は上半身を露出するので、室内温度を快適に保ち、保温に注意する。タオルなどを使用して診察していない部分を覆うなどの不必要な露出を避ける。また、男性医師が診察を行う場合は、女性の看護師が同席するのが望ましい。

検査前後や診断後、治療方決定の前後は心理的不安や緊張が高まる時期とされるので、診断が確定されていない患者の場合は、医療者の言動一つひとつに敏感になっていることが多いため、患者の不安や緊張に配慮し、不用意な言動を避ける。診察時は患者や家族の病状の理解度を観察しながら、補足説明をしたり質問を促すなど、患者や家族の病状の理解を促すためのサポートが必要である。

 

(2)精密検査:エコー、マンモグラフィ、吸引細胞など

マンモグラフィ(乳房X線撮影)

*マンモグラフィ検査とは:

・乳房にX線を当てて、そのX線の吸収差をフィルムに描出する検査である。

・乳房は全体が柔らかい組織なので吸収差が少ないため、専用のX線装置やフィルムを使用する必要がある。

・マンモグラフィ検査では、視触診ではわからなかった比較的早期の非触知乳がん(触診でわからない乳がん)や、石灰化だけで腫瘤を形成しない乳がんを映し出すことができる。しかし、乳房の濃度が高い人は腫瘤を発見しにくく、10%程度の偽陰性があるといわれている。

・現在では、マンモグラフィ検査を併用した乳がんの住民検診が全国各地で行われている。

・厚生労働省は、50歳以上の女性に対して、2年に1回マンモグラフィ検査と視触診の併用検診を推奨している。

*適応:

・乳がん症状のある人にはすべて適応がある。

・妊娠中でも、胎児への被爆線量は少ないので禁忌とはならないが、超音波検査で十分な情報があれば、行わないこともある。

・乳がんのスクリーニング検査として、無症状の希望者に行う場合も多い。

*撮影装置:

・日本医学放射線学会の定める仕様基準に合った装置を用いることが望ましい。

・装置を構成する機器についても、X線管球、焦点、フィルタ、増感紙/フィルムシステム、画像処理など、一定の良好な画像を得るための種々の基準が定められている。

*撮影法:

・乳房を広げるように圧迫し、左右対称になるようにする。乳房を圧迫して、細かな乳腺組織をなるべく均等の大きさにすることで、写真の濃度が均一になる。圧迫するので、痛みを伴うことがあることを被験者にあらかじめ説明しておく。

・基本的に、以下の2つの組み合わせで撮影する。

内外斜位方向(MLO)撮影:

専用台に寄りかかるようにたち、横から乳房を圧迫する。胸骨が大胸筋に平行に圧迫される。

頭尾方向(CC)撮影:

専用台の上に片方の乳房をのせ、上からプラスチックの板で圧迫する。内外斜位方向撮影の補完として行われる。

・比較のため、両側の乳房の撮影を行うのが原則である。

・スクリーニング検査では、通常、内外斜位方向と頭尾方向の組合わせで撮影する。

・さらに情報が必要な場合は、観察したい部分に合わせて、スポット撮影や拡大撮影を追加する。

「乳癌検診」の画像検索結果


スポンサード・リンク