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ヽ(^。^)ノ高齢者の転倒骨折と痴呆の話


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!(^^)!題名:高齢者の転倒骨折と痴呆の話

●はじめに

今回、高齢者の骨折にアプローチしていく中で、痴呆が問題点の回復の遅延を起こしている要因であると考えたために高齢者の転倒骨折と痴呆の関係を調べ以下に報告する。

 

●高齢者の転倒骨折の特殊性

高齢者では、転倒経験が身体的及び精神的な影響を及ぼす。

転倒は、時には明らかなに歩行能力の低下をきたし、約5%に骨折を招来する。

高齢者はささいな転倒で骨折する。

高齢者の転倒には内的要因と外的要因がある。

内的要因には末梢神経障害、坐骨神経障害、姿勢異常、注意障害などがある。

葛原は、転倒の理由は、加齢によって視力、聴力、平衡感覚、位置覚、四肢筋力、瞬発力、機敏動作などが低下して転倒しやすい状態にあるためであり、これらに何らかの疾患が加わると、さらに転倒しやすくなると述べている。

これらに加えてCummingsらは、痴呆、鎮痛剤・睡眠剤の内服、パーキンソン病の既往など具体的な疾患や薬剤の影響をあげている。

外的要因には段差、敷居など家屋構造の問題、スロープ、コード、ジュ-タンのつまずき、床面の滑りなどである。

高齢者の場合、骨折が治っても再び別の骨折を引き起こすことがしばしばみられる。

内的・外的要因のなかにはリハビリテーションの生活指導により予防できるものもたくさんあることを忘れてはならない。

高齢者の下肢骨折におけるリハビリテーションの目標は、受傷前の身体移動能力まで回復させることにあるが、転倒の内的・外的要因を十分考慮に入れてリハビリテーションを進める必要がある。

骨折による精神的なショックがリハビリテーションを進めるうえでブレーキになることがあるので治療への動機付けが大切となる。

 

●高齢者と痴呆

痴呆の有無により退院後の歩行能力や日常動作には差がみられ、痴呆があると死亡率も高いという報告も多い。

しかし、明らかな痴呆は別として、痴呆の有無の判断は難しく、元気な人でも入院後数日で痴呆症状を呈する場合や、日によってその程度が変化したり、日中と夜間で変わる例もある。

環境の変化や抑制による一時的な障害であることがほとんどであり、起立、歩行により改善することもある。

この他、高齢者になると訴え自体が不正確になったり、周囲に遠慮して訴えなかったり、症状を隠す場合もある。

そのために高齢者に対する接し方も十分心得ておく必要がある。

また、高齢者では、鬱傾向がよくみられ、僅かなことでも引き金になって鬱となることがある。

痴呆の程度と生命予後や歩行能力とは関係が深いとの報告は多い。

松林らの調査でも入浴動作、階段昇降、トイレ動作、着衣動作などの能力が低下し介助レベルとなった高齢者では痴呆の合併が高く、生命予後も不良であった。

 

●痴呆合併の予後

林は、病院入院患者や老人ホーム入院中に施設内で転倒骨折した場合、術後の経過が順調な例は30%前後で、自宅玄関や道路で転倒骨折した場合の60%と大きな差があると報告されている。

また、痴呆のような精神疾患を有する骨折患者では20%が順調な回復を示したとする報告もある。

このように施設内骨折と痴呆が合併という2つの条件が重なっているところで歩行非自立となる対象者が多く、介助歩行でも実際の介助が近位監視レベルまで回復すれば、大きな改善と感じるのが実態である。

骨折後の歩行自立者の歩行能力の回復経過を痴呆合併の有無別にみた場合、痴呆(有)群の回復が早い結果であった。

しかしながら、特養における歩行能力の追跡調査で、痴呆のために病院環境に適応できずに(例えば、食事の不摂取)、非自立のまま早期退院し、特養に帰ってから安定し、歩き始めた患者が数例確認されている。

痴呆患者は早期から動き始め活動性が維持される群と、意欲低下が著名になる群に二分され、活動性維持群ではコンディショニングが整いさえすれば自力回復が可能という印象を受けると報告されている。

 

●転倒予防策

実際に骨折の頻度を減少させようとする試みは簡単ではない。

Mayoらは、転倒のリスクの高い症例を腕輪の有無で識別して転倒の発生率を検討したが、有意な差は認められなかったとしている。

その他には、患者さんの活動性を厳重に制限したり、近位の監視を必要とすることになる。

この予防は1手段としての身体抑制で、転倒率をむしろ増加させると指摘されている。

転倒予防も痴呆が合併すると難しく、随時監視が必要になると考えられる。

しかし、このことは新たなコストがかかるだけでなく、患者さんの機能的な自立やQOLを阻害することにもなりかねない。

 

●おわりに

痴呆を有する老年者に運動療法を行う場合は特に注意することはもちろんのことであるが、全体的な精神機能低下によってその活動性が低かった患者さんが、訓練をきっかけに活動性が増す場合が考えられる。

歩行訓練を始めてからベッドから一人で降りようとして転落したり、勝手に歩き回り転倒することは時に経験することである。

訓練することがリスクを増したことになるのか、悩むところである。

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(´・ω・`)参考文献

医療学習レポート.高齢者の転倒骨折と痴呆


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