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ヽ( ̄▽ ̄)ノパラフィン浴の話


(・_・;)題名:パラフィン浴の話

熱の種類

乾熱・表在熱・伝導熱←自分のかいた汗によって湿熱の効果もある。

 

パラフィンの分類←目分量で100:3の割合で入れる。

固形パラフィン 融点54.5℃:100

流動パラフィン(鉱物油): 3

・融点を下げる

・つやをだす

・後からはがしやすいようにするため

 

治療温度

55℃前後←実際は51~52がよいとされる。

 

加温槽

手関節用←ステンレス製・温度を監視してくれる

上肢用

下肢用

 

特徴

①熱伝導性が低い(熱伝導度0.00059)

②自己遮断性:パラフィンー空気層―患部←汗を外に放出しない、湿熱。

 

実施法

1)反復法・グローブ法・間欠法←臨床上よく使う方法

実施前)

①患者へのオリエンテーション

②浴槽の温度を確認する

③適用部の皮膚の状態を確認する

④適用部を洗浄し乾燥させる←水分が残ると火傷になる

⑤患者の楽な姿勢を確保する

実施法)

①浴槽に5秒間患部を浸す

②浴槽から患部を出して固まったらもう一度浸す←白く固まったら浸す

③これを10回程度(最低7回)繰り返す←深層まで温める場合は10回

④ビニール(不良導体)でおおう

⑤バスタオルで数層に覆う

⑥20分間保温する

 

2)一定時間つける方法:浴中法・持続法←ディップ法ともいう。肘・肩関節に障害がある人に行う。

実施前)1)と同様

実施法)

①浴槽に5秒間患部を浸す

②固まった後、一定時間浴槽内に浸す←一定時間は15~20分

③(温度は47~48℃)←熱侵害受容器が興奮する温度。パラヒィンなら興奮するギリギリの温度

 

3)ハケで塗る方法:ブラ法・塗布法←肢位をとることのできない人。四肢以外の場所に使いたい時。

実施前)

①患者へのオリエンテーション←動かないようにしてもらう。動く場合は治療者に申し出てもらう

②浴槽の温度を確認する

③皮膚の状態を確認する

④患部を清拭にする

⑤楽な姿勢をとる ←患部が上にくるようにする。均等に塗るため

実施法)

①伸縮性のある包帯またはガーゼを患部に巻く

②その上からハケで厚めにパラフィンを塗る

③ある程度塗った後,不良導体でおおう

④実施時間は20分

 

注意点

①いったん浸した患部は動かしてはいけない

②2回目以降は1回目より末梢にとめておく←1回目より近位もつけると空気の層に熱いパラフィンが流れ込み火傷する。

③患部をよく洗ってから行う

④温度に充分注意する

⑤引火性があるので注意する

⑥服につくととれにくいので注意

 

適応

①RA

②腱鞘炎←炎症・痛みがおさまっている時におこなう。

③骨折後の拘縮

④Sudeck骨萎縮←一般整形疾患にRSDが引き起こされた状態

⑤手の外科手術後の後遺症←瘢痕組織の形成・関節拘縮を改善する

 

禁忌

①知覚障害←55℃前後の高温なので軽度~重度まで禁忌

②開放創←パラフィン浴中には雑菌がいるので、行わない

③皮膚疾患←温熱療法全般禁忌。雑菌がつく可能性があり、感染する恐れがあるため。

④循環障害←心疾患・血管に問題のある人。動脈硬化など

 

【生理学的作用】

①温度上昇[7]

皮膚温:2分間で12~13度上昇←浴槽内に入れてから2分間

皮下組織:浸して何分かしても5℃上昇するのみ

筋肉:2~3℃上昇

②血流 ; 施行した皮膚領域にのみ充血作用がみられる

 

【利点】

①同時に何人かの患者に実施できる

②高温に耐えられない患者にも適応できる

③皮膚近くに骨などがあって凹凸の大きい部位にも均等に熱が伝導される[8]

 

【欠点】←患者の服にパラフィンがつくととれないので注意!

①浴槽内の沈殿物が多く,処理が大変.←普段は浮遊物をすくうことしかできない

②空気中の汚物が入りやすい

③床面にパラフィンの屑が落ちやすい

 

【再生法(ろ過法)】

①バケツを2個準備しておく。

②新聞紙を床に引く←パラフィンが床に落ちる事を防ぐ。

③パラフィンを60℃以上に加熱して1時間以上静止して浮遊物を沈下させる[9]

④バケツの上にガーゼを1~2枚張り,パラフィンのきれいな上澄みをその上に落としろ過する。

⑤沈下物をもう一つのバケツに処理する。

⑥ろ過したパラフィンを浴槽に戻し,不足分を補給する.←汚物を取り除いて減った分をつぎ足す。

 

[1] 熱伝導度 水:0.0014 パラヒィン:0.00059(水の0.42倍)

パラフィンの方が熱を伝える速度が遅い

[2] 流動パラヒフィンを入れることによって融点を42~45℃にする

[3] 側面にふれない.パラフィンがやぶれると火傷する

・  浴槽内では患部を動かさない

・  何度実施するか等を説明する

・  目的を説明する

[4]パラフィンと手の間に空気の層があるため汗をかく.自分の汗によって保温され温熱の作用もある.3回くらい浸すと熱い感覚を覚える.汗によって熱の伝わりがおこるため.

[5] 手部・足部の骨折に多く見られる.

[6] 反射性交換性ジストロフィー.

原因不明.交感神経が過剰に反応し重度の疼痛・炎症・骨萎縮(骨量減少,骨白質が薄くなる,髄量拡大)などがおこり4~5倍ふくれる.

何もしないと皮膚萎縮や関節拘縮がひどくなり,温熱療法しか手段がない場合は炎症・疼痛が残っている場合でも,炎症低下・疼痛減少に温熱療法を行なう場合がある.

[7] 深部温に関してはパラフィンのほうがホットパックよりも熱を伝えやすい.

[8] ホットパックよりも均等に熱が伝導.患部に形にあった膜をつけることができる.

[9] 1時間以上静止させて浮遊物を沈下させるが,パラヒィンは50℃以上を保たないと固まってしまう.浮遊物がさがってもパラヒィンは液体状でなければならないので,それを防ぐためにパラヒィンは60℃以上を保っていなければならない.


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