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ヽ( ̄▽ ̄)ノ片麻痺運動機能検査の話


<(`^´)>題名:片麻痺運動機能検査の話

各種の片麻痺運動機能検査の内容に入る前に、片麻痺運動機能検査の円滑さ、検査結果の考察の程度を深めるためにも、まず片麻痺ついての概要を抑える必要がある。

 

【片麻痺について】

片麻痺は中枢性麻痺である。末梢性麻痺が直線的に量的な変化をするのに対し、中枢性麻痺は曲線的に質的な変化を示す。中枢性麻痺の回復過程は6段階で示される。

 

質的変化には以下の2点がある。

・陽性徴候・・・正常ではみられない共同運動や連合反応などの異常な運動の出現

・陰性徴候・・・正常で存在している立ち直り反応、平衡反応、巧緻運動などの欠如

 

末梢性麻痺と中枢性麻痺の回復過程

定型的な麻痺の回復過程

StageⅠStageⅡ

StageⅢ

 

StageⅣ

 

StageⅤ

 

StageⅥ

弛緩性麻痺痙性、固縮、連合反応が出現

病的共同運動パターンの出現

 

分離運動の出現

 

分離運動の促進

 

ほぼ正常パターンでの運動が可能.スピードや巧緻性も正常に近づく

 

【共同運動】

共同運動は以下のようなものである。

・片麻痺の質的異常は原始的な脊髄レベルの運動様式である共同運動パターンとして出現する。

・共同運動とは脊髄における上下の連絡による伸筋系ニューロン同士、または屈筋系ニューロン同士の間で起こる運動である。

・上位中枢からの抑制が弱まると現れる異常運動パターンである。

・1つの運動を行うとき、一定の決まった型をとり、1つの筋のみを動かすことができず、一肢の筋群全体が働き、上肢あるいは下肢全体の運動となって出現する。

・共同運動パターンは屈筋共同運動と伸筋共同運動がある。

 

【連合反応】

連合反応は以下のようなものである。

・共同運動が脊髄の縦の連絡によって起こるのに対し、髄節間の左右の連絡によって起こる運動である。

・麻痺側に全く随意性がみられないときに、非麻痺側に筋を強く動かすことにより、その影響が麻痺側にオーバーフローして、麻痺側の筋収縮を引き起こす現象である。

・上肢では左右ほぼ対称的な運動である(屈曲→屈曲・伸展→伸展)。

・下肢では内外転については対称性であるが、屈伸については相反性(屈曲→伸展・伸展→屈曲)に出現する。

 

【片麻痺運動障害の特徴】

片麻痺運動障害には以下の2つの特徴があり、これらは運動統合のレベル低下によって起こるものと考えられている。

・陽性徴候・・・正常ではみられない共同運動や連合反応などの異常な運動の出現

・陰性徴候・・・正常で存在している立ち直り反応、平衡反応、巧緻運動などの欠如

 

運動統合レベルに関して左端の随意性はレベルが上がるほど随意性は増すことを示し、自動性はレベルが下がるほど自動性が増すことを示している。

運動障害は中央の横線より上の機能が抑制され、その線より下の機能はむしろ亢進している状態である。

 

Brunnstrom‐Test;Brs‐T

【ブルンストロームテストとは】

ブルンストロームが片麻痺の運動回復を評価するために開発したテスト。

片麻痺を運動様式の変化という質的現象の過程としてとらえ、連合反応や共同運動をその中で重要視し、原始的共同運動の回復→完成→個別運動の分離独立の過程をⅠ~Ⅵのステージに分けたものである。

 

Brs‐Tは次の3つの要素で構成されている。

①筋緊張の程度

②共同運動の出現程度

③分離運動の出現程度

 

【デメリット】

・個々の可・不可の基準が不明確で検者の判断により検査結果が異なる。

・下肢のテストが不完全で、上肢と下肢のサブテストに一貫性がない。

・回復が長期にわたる片麻痺テストとしては大まかすぎる。

 

【ブルンストローム氏が提唱した回復段階(recovery stage)】

ブルンストロームは片麻痺の回復過程をStageⅠからⅥまでの6段階に分けた。

StageⅠ 運動の発現、誘発なし。回復段階の初期で、弛緩性の完全麻痺の状態で、随意的筋収縮はもちろん連合反応もない状態である。
StageⅡ 共同運動またはその要素の最初の出現(痙性の出現)。基本的共同運動の要素が連合反応として出現し、あるいは患者自身の随意的運動として、わずかに可能となる。腱反射ははじめ消失しているが、徐々に回復し、やがて亢進状態となり、それに続いて筋緊張が低緊張から高緊張状態(痙性)に変化する。連合反応が最初に出現するのは上肢では大胸筋と僧帽筋上部であり、下肢では股関節もほぼ同様の筋である。反応の程度(筋収縮)は関節運動として現れなくてよい。
StageⅢ 共同運動またはその要素の随意的発現(痙性著明)。随意的な筋収縮は共同運動の形をとり、はじめは不十分な動きであるが、徐々に大きくなり、やがて完全な屈筋共同運動か、伸筋共同運動を起こすようになる。しかし、共同運動をはずれた自由な運動を行うことはできない。この段階では痙性が最も強くなり、連合反応、原始姿勢反射などの影響も最強となる。
StageⅣ 基本的共同運動から逸脱した運動(痙性やや弱まる)。共同運動パターンの支配力が部分的に崩れ、個々の動作の分離独立が一部可能となる。
StageⅤ 基本的共同運動から独立した運動(痙性減少)。共同運動パターンの支配からより分離度の高い、独立した運動が可能になる状態である。
StageⅥ 協調運動はほとんど正常。共同運動の支配下からほとんど完全に脱し、自由な運動が可能となり、動作のスピードや巧緻性も正常に近づいた状態である。

(^ム^)参考文献

医療学習レポート.片麻痺運動機能検査


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