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ヽ( ̄▽ ̄)ノ頭部外傷の話


「頭部外傷」の画像検索結果

($・・)/~~~題名:頭部外傷の話

頭部外傷とは

 頭部に外力が加わったことによって生じる病態である。外力が頭蓋骨や脳組織を破壊し、それによって脳浮腫、出血、感染等が起きる。脳組織が破壊され死にいたる場合、頭蓋内血腫を形成し徐々に状態が悪化していく場合、外力が軽微でほとんど後遺症が残らない場合等、さまざまな病態がある。

病態アセスメント

 一言で頭部外傷といっても、その病態はさまざまであり、また受傷後6時間から12時間までは、病態が刻々と変化するということを念頭においておくべきである。特に急性頭蓋内血腫が合併した場合には、受傷直後に比較的軽度であった意識障害が2~3時間で一気に進行し脳ヘルニアを来すこともある。いかに早く病態の変化を捉え、適切な処置をするかによってその予後は大きく変わってくる。

頭部外傷の各病態の特徴

 1.頭皮損傷

頭皮は非常に血管に富んでおり、頭皮の裂傷では出血が多量となるため外見上非常に 激しくみえる

 2.頭蓋骨骨折

1)線状骨折

 全頭蓋骨骨折の80%を占める。乳幼児ではごくまれに進行性頭蓋骨骨折を観ることがある。骨折線が中硬膜動脈、上矢状静脈洞、横静脈洞などを横切っている場合には、これらの損傷によって硬膜外血腫を形成することがある。受傷後24~48時間観察して神経症状を呈してこなければ、そのまま自然に放置しておいても後に合併症を生ずる恐れはほとんどない。

2)陥没骨折

病態

頭蓋骨が骨折により頭蓋内に陥没した状態。表面に開放性の創がなければ単純性、創があれば複雑性と呼ばれ後者では感染の危険性が高い。

症状

単純性は、よほど特殊な場所が陥没しないかぎり症状はない。ただし、前頭洞部のものには感染、上矢状洞にめり込んだものでは血腫形成、神経脱落症状を呈したものや深さが5mm以上に及ぶものでは、てんかん発作などの危険がある。

3)頭蓋低骨折

病態

重篤な脳損傷を伴うことが多いが、案外予後のよい例も多い。しかし頭蓋低部の硬膜裂傷を伴う場合、頭蓋内と外界とが交通してしまった可能性を意味しており重要である。

症状

前頭蓋低骨折では眼窩出血のため、眼窩部分にパンダのような眼鏡様の皮下出血を生じる(ブラックアイ)。中頭蓋低、乳様突起部の骨折では、耳後部に皮下出血を(バトル徴候)、また後頭蓋窩、斜台部の骨折では、咽頭後壁に粘膜下出血を認めることがある。

硬膜裂傷を伴う場合、髄液耳漏や髄液鼻漏を生じ、頭蓋内感染の危険があり髄膜炎に注意する。

脳神経はすべて頭蓋低から外に出ている。骨折がどこに加わるかによって、いろいろな組み合わせの末梢性脳神経麻痺が起こりうる。

検査

頭蓋単純X-P CT

治療

保存的治療

開頭手術

 3.脳挫傷

病態

種々の外力が脳実質に加わることにより脳に損傷を来し、脳実質の断裂、浮腫、小出血などが生ずる。外力が加わった部位に挫傷を生ずる場合と、外力が加わった対側に挫傷を生ずる場合がある。後者は後頭部、側頭部の場合に多く、しばしば前者よりも重篤である。

症状

受傷直後から意識障害を伴い、損傷部位による神経症状がみられる。神経症状としては片麻痺、失語症、半盲等であり、脳幹の損傷があれば瞳孔散大、除脳硬直などが出現する。受傷後6時間以内の急性期では、時間の経過とともに新たな症状を呈してくる場合がある。すなわち急性期には病態が変化する。

検査

CT MRI

治療

脳挫傷そのものは治療できない。二次的な脳内出血、脳浮腫に対しての治療を行なう。

 手術療法

 薬物療法

 4.急性硬膜外血腫

病態

頭蓋骨と硬膜の間に血腫が形成され、脳が圧迫されている状態。多くの場合、頭蓋骨骨折を伴い、その直下に血腫が形成される。好発部位は、側頭部及び側頭頭頂部である。出血源は中硬膜動脈が最も多い。

症状

通常は脳損傷を伴うことなく、血腫の増大により神経症状が進行する。受傷後、意識が清明な時期を経てから意識障害が出てくる。中硬膜動脈からの出血では6時間以内に神経症状が出現する。頭痛、嘔吐が主な症状であり、血腫の増大とともに片麻痺、瞳孔不同、さらに除脳硬直を示すようになる。

検査

頭部単純X-P

CT

治療

CTにて血腫の厚さが1cm以上あり、意識障害、片麻痺などの症状があれば、開頭血腫除去術となる。意識レベルが進行性に悪化する場合は、できるだけ早く手術を行う必要がある。

予後

脳挫傷の合併が少ないので、速やかに血腫が除去されれば、後遺症はなく社会復帰でき、予後は良い。しかし、両側瞳孔散大、除脳硬直に至った場合は、血腫除去を行っても予後は悪く、植物状態になる可能性もある。

 5.急性硬膜下血腫

病態

外傷により硬膜、大脳鎌、テント等と脳表の間に血腫のできた状態をいう。出血源としては、脳表の小血管または小動脈、架橋静脈、脳の挫滅創、静脈洞、などが考えられる。したがって、脳実質の損傷と血腫による二次的な圧迫が加わった状態である。一般に硬膜外血腫に比べ重症である。

症状

成人と小児では、臨床経過が異なる。小児では、受傷直後より泣き出し、しばらくして痙攣発作を起こし、意識を失う。顔面蒼白、大泉門膨隆、網膜出血がみられる重症例では、瞳孔不同、片麻痺から除脳硬直となる。成人では、受傷直後から意識喪失を来すことが多い。血腫の増大と共に意識障害、半身不全麻痺、血腫がさらに増大すれば、瞳孔不同、除脳硬直を来す。重症例では、脳挫傷も強く、急激な脳腫脹を来し、短時間で、瞳孔散大、除脳硬直となる。

検査

CT

治療

CTにて血腫の厚さが1cm以上あるときは、緊急に開頭血腫除去術が行われる。血腫除去を行った後も脳浮腫、脳腫脹が強いため、術後の頭蓋内圧亢進への対策が必要となることが多い。

予後

昏睡、両側対光反射消失、両側除脳硬直に至った重症例では、手術を行っても救命の可能性は少ない。しかし、受傷後2~3時間以内に手術を行えば予後が良いときもある。

 6.慢性硬膜下血腫

看護計画(急性期)

Ⅰ.病態アセスメント(急性期)

 頭部外傷で問題になることは、患者の状態の変化が急激で重篤な状況に陥りやすいことである。そのために頭部外傷の患者には、外傷の程度にかかわらず状態を経時的に観察して、異常を速やかに発見する必要がある。脳損傷や二次的合併症による障害を最小限にとどめて、適切な治療が受けられるように看護していくことが重要である。

看護計画(慢性期)

Ⅰ.病態アセスメント(慢性期)

 慢性期にある意識障害患者は長期臥床による肺炎、四肢の拘縮、褥創などの2次的合併症に注意する。意識レベルの改善に伴い、食事、清潔、睡眠などADLの自立に向け、できない部分を介助し、生活のリズムを整えていく必要がある。最終的には、社会復帰を目指す。

「頭部外傷」の画像検索結果

(*´з`)参考文献

医療学習レポート.頭部外傷


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