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ヾ(*’-‘*)肺癌の話


「肺癌」の画像検索結果

 肺癌は気管、気管支、肺胞の細胞が正常の機能を失い、無秩序に増えることにより発生する悪性腫瘍の総称である。一般に40代以降に多く、男女比はおよそ3~4:1である。初期には症状が現れにくく、また肺の血流やリンパ流は全身組織に向かうため非常に転移しやすい。5年生存率は25~30%といわれている。肺癌罹患数は世界的に増加傾向にあり、わが国での男性の癌死亡率の第1位、女性では胃癌についで第2位となっており、今後も増加傾向が続くと予想されている。 組織型により、小細胞癌と非小細胞癌に大別され、さらに非小細胞癌は腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌に分けられる。原発腫瘍の大きさ、リンパ節転移の有無、遠隔転移の有無によるTNM分類からⅠ~Ⅳ期に分類され、各病期によって治療法が選択される。

小細胞癌

扁平上皮癌

腺癌

大細胞癌

頻度

10%

40%

40%

5%

第一選択の治療

化学療法
放射線療法

手術

手術

手術

転移

最も多く早い

予後

最も悪い

比較的よい

やや悪い

やや悪い

症状

1.初期症状

 病初期や癌が小さいうちは無症状のことが多い。肺門部に腫瘍がある場合、初期でも咳や痰が出やすくなることがある。

2.呼吸器症状

 癌が気管支へ浸潤し気管支粘膜を刺激すると、咳、痰が増加し、呼吸困難感が出現する。血痰が認められることもある。胸膜側へ浸潤すると胸膜炎、胸水貯留や胸痛が出現する。

3.全身症状

 食欲不振、倦怠感、易疲労感、体重減少、癌の発生に伴う発熱

4.続発症状

 嗄声、呼吸困難、嚥下困難、浮腫、背部痛、神経痛、血性胸水の貯留、心膜液貯留が起こってくる。癌の進展により気管支が狭窄して易感染となり呼吸器感染症が引き起こされる。また、無気肺の進行により呼吸困難感が増強する。上大静脈を圧迫すると顔面や上腕の充血浮腫や嗄声、頭痛が出現する(上大静脈症候群)。肺尖部にできた癌が交感神経幹や肋骨に浸潤すると眼瞼下垂、上腕痛、頚背部痛などの症状が現れる(パンコースト症候群)。

 小細胞癌では腫瘍がホルモン様物質を産生することがあり、クッシング症候群やSIADHが続発する。

検査

 スクリーニングとして胸部X線撮影および喀痰細胞診を行う。肺癌と診断されると、病期分類のため全身への転移を検索する。

 生化学検査および血液検査一般、腫瘍マーカー検査、喀痰細胞診、気管支鏡検査、病理組織検査(TBLB、VATS、胸膜生検、リンパ節生検など)、
CTスキャン(胸部、腹部、頭部)、核医学検査(Gaスキャン、タリウムスキャン、MIBIスキャン、骨スキャン)、
呼吸機能検査

治療

 肺癌の治療法は、手術療法、化学療法、放射線療法の3種が主である。癌の部位、病期、組織型、患者の年齢、合併症の有無により治療方法を選択する。単独療法でなく、それぞれの治療の特性を生かして治療効果をあげる集学的療法が多くなっている。非小細胞癌では化学療法への感受性が比較的低いためⅠ期~Ⅲa期では手術療法を第一選択とし、手術ができないⅢb期~Ⅳ期では化学療法および放射線療法を行う。一方、小細胞癌では化学療法、放射線への感受性が高いこと、進行が早く発見時には転移していることが多いことから、非手術療法を選択することが多い。また、一部の進行性肺癌では、化学療法、放射線療法に引き続いて手術を行う。癌性胸膜炎の治療では、トロッカーカテーテルを挿入し胸水を排液した後、胸腔内に抗癌剤の注入を行う。

1.化学療法

 化学療法はすべての病期の小細胞癌に対する最も一般的な治療法である。通常は2種類以上の薬剤を用いて多剤併用療法を行う。非小細胞癌では特にⅣ期で、局所療法である放射線を併用する意義は少なくなるため、化学療法のみを主体とする治療を行う。小細胞癌に使用する薬剤として主なものに、シスプラチン、カルボプラチン、エトポシド、シクロホスファミド、イリノテカン、イフォマイド、ビンクリスチンなどがある。非小細胞癌に対して標準的な化学療法はない。

 最近では経口の分子標的治療薬が認可され、投与されるケースが増えてきている。

2.放射線療法

 化学療法と併用し、実施される。化学療法終了後に開始する場合、化学療法と交互に行う場合、化学療法と同時に併用する場合がある。同時に併用する場合には放射線感受性を高める目的でシスプラチンなどの白金製剤が用いられることが多い。

 通常、当該部にリニアック60Gy程度を1日1回週5回で5~6週間照射する。1日2回週10回の多分割照射を行うこともある。特に小細胞肺癌では脳への転移を防ぐため、予防的全脳照射を行うことが多い。

看護計画

Ⅰ.病態アセスメント

 化学療法は最低でも2~3クール行われ、同時に放射線療法を併用することも多いため、治療により受ける身体的侵襲は大きい。副作用を早期に改善できるよう注意深い観察が必要である。臨床症状による患者の苦痛、治療に伴う日常生活の制限及び苦痛、発病や入院によって生じる社会生活の変化、悪化した場合の心理的影響、及び患者、家族が病気とその治療をどううけとめているかを把握する。またこれまでの危機的状況での対処方法、サポートシステムの状況、患者の性格等の情報をもとに、生へ立ち向かう意欲や能力、それを支える側の能力をアセスメントする。

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