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(*^^*)潰瘍性大腸炎と看護計画の話


(・.・;)題名:潰瘍性大腸炎と看護計画の話

 厚生省の特定疾患に認定されている疾患で原因は不明。主として大腸の粘膜を侵し、微慢性にびらん、潰瘍を形成する大腸の特発性慢性炎症をいう。若年成人に好発し、粘膜下痢便を生じるものから全身症状を伴うものまで重症度は異なるが、いずれも寛解と再燃を繰り返す非特異性腸疾患である。好発部位は直腸から逆行性に広がり全大腸を侵しうる。病気の広がり、重症度、肉眼的所見、病期、臨床経過などによる分類がある。

 病態がよくコントロールされている寛解期においては社会復帰が可能であり、健康人とほとんど変わらない生活を送ることができる。しかし再燃の恐れをもっていたり、生涯にわたる治療が必要なことから学校、就職問題、会社などに制約がみられ社会生活は障害されることが多く、様々な問題を生じてくる。急性期においても心身の安静を図り、確実な治療を受けることが必要である。患者がどのように病気に対し受けとめているか、不安、不満を患者自身の言葉で表現してもらう必要がある。また家族のサポートが得られるよう指導も必要である。

●症状

 1.軽症例

軽度の血便、膿粘血下痢便や腹痛があるが、2~3週で自然消退。これを反復する増悪時には微熱、貧血、体重減少を来す。

 2.重症例

頻回の血性下痢、腹痛、発熱、体重減少、貧血などの全身症状が強い。電撃型では大出血、穿孔、中毒性巨大結腸、敗血症などを合併しうる。

 3.腸管外症状

関節炎、紅彩炎、皮膚病変

●検査

  • 注腸X線検査
  • 内視鏡検査、生検
  • 超音波検査
  • CTスキャン
  • 生化学検査及び血液一般検査、等

●治療

 1.内科的治療

安静、栄養(IVH、低残さ食など)

薬物療法(サラゾスルファピリジン、副腎皮質ホルモン、免疫抑制剤)

 2.外科的治療

手術の絶対的適応として、狭窄、大出血穿孔、中毒性巨大結腸、癌化など)

●経過と管理

 直腸炎型、左側大腸炎型の症例はほとんどの薬物療法に反応し、長期的な予後は良好である。しかし、全大腸炎型の症例で若年発症例の場合再燃時の入院、副腎皮質ホルモン投与、成長障害、腸管外合併症などのために社会生活は障害されることが多く、予後はあまり楽観的ではない。
内科的治療の問題点は厚生省の研究班で規定した難治例をどのように治療していくかであり、これらの症例を寛解に導入し、また導入するのが困難な症例は副腎皮質ホルモン投与量を考慮して外科療法を考えていく。外科治療では病変すべてを切除して肛門機能を温存する手術が主流となっている。

 1.精神的サポート

 潰瘍性大腸炎の患者は腹痛を伴う頻回な下痢、出血などの身体的苦痛の上いつまで続くのか、治るのだろうかという予後に対する不安がある。特に精神的要因は病因にも近い要素である。不安やストレスの内容、程度の表出の仕方など個人によって異なるが、精神的身体的、社会的側面から統合した情報で患者各人の訴えを判断することが大切である。また治療が長期にわたることがあり、また家族や周囲の人々の協力が必要となるためしっかりとしたサポートシステムをつくっておく必要がある。

 2.栄養の管理

 腸の炎症の活動性が高い場合は絶食として腸管の安静をとる。全身状態やその炎症が重症である場合には中心静脈栄養(IVH)が必要となる。経口摂取不足により低栄養状態になることが多い。全身状態、血清アルブミン値などにより適切な栄養摂取ができているか判断される必要がある。消火器症状が軽快すれば食事が開始される。

 3.体液量の管理

 頻回の下痢や発熱による発汗、経口水分量の不足などにより脱水に陥りやすい状態となる。輸液療法(DIV、IVHなど)が行なわれ、体液量のバランスを保持することになる。

 4.安静

 安静は必ずしも必要ではない。脱水、貧血、頻回の下痢により体力の消耗が著しい場合には床上排泄やポータブルトイレの使用などにより安静を促すこともある。この際患者が気がねなく落ち着いて排泄できる環境を整え、使用後は速やかに観察し処理をする。

●看護計画(活動期)

 粘血便、下痢、出血のほか、腹痛、発熱、食欲不振などの全身症状が出現する。特に重症例では絶食のうえ副腎皮質ホルモン、抗生物質などの投与が行なわれる。使用する薬剤の副作用も熟知し、その発現に注意しなければならない。また腸管の安静を図るため、絶食、食事療法をすることが望ましい。患者にとって制限も多くストレスが生じやすい。症状も全身にも及ぶため腹部症状や便の性状のほか全身を的確に把握する必要がある。

(「  ̄ー ̄)参考文献

医療学習レポート.潰瘍性大腸炎と看護計画


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