スポンサード・リンク

(#^.^#)甲状腺の話


(^q^)題名:甲状腺の話

甲状腺は、甲状腺ホルモンを合成・分泌する。この甲状腺ホルモンは生体の発育を促し、代謝の調整をする。また、甲状腺はヨードを摂取して甲状腺ホルモンの材料とすることでヨード代謝の中心をなす。甲状腺はそのほかに、血中カルシウムを低下させるホルモンであるカルシトニンを分泌している。

 

●甲状腺ホルモンと生理作用

甲状腺ホルモンは哺乳類の成長や成熟に影響を与えたり、脂肪代謝、糖質代謝などに作用するが、その効果の多くは、酸素消費を刺激して熱を産生する作用に基づくもので、二次作用である。

①熱産生、酸素消費の増加

ほとんどすべての組織でこの作用を持つが、例外として、成人の脳、精巣、子宮、リンパ節、脾臓、下垂体前葉がある。

②蛋白代謝

酵素蛋白の調節。成長期の体蛋白の合成。

③糖質代謝

組織のアドレナリン感受性を上昇させてグリコーゲン分解を促進させ、血糖上昇を起こす。インスリン感受性も上昇させグルコース利用を増加させる。

④脂肪代謝

脂質の合成・分解とも促進するが、普通は分解をより強く促進する(血中遊離脂肪酸増加、グリセロール増加、コレステロール減少)。

 

●甲状腺と機能異常

(1)甲状腺の機能低下を呈する疾患

組織に甲状腺ホルモンが作用しないことにより甲状腺機能が低下する疾患である。甲状腺ホルモン作用が発揮されないのは血中に甲状腺ホルモンが欠乏しているか、あるいは組織がホルモンに反応しないかのいずれかであるが、一般に甲状腺機能低下症とは前者を指す。

①慢性甲状腺炎(橋本病)

慢性甲状腺炎は橋本病と同義語として用いられている.好発年齢は20~50歳で、男女比は1:10~20で圧倒的に女性に多い。

 

②甲状腺機能低下症の原因

a.甲状腺性(原発性):代表的な疾患は慢性甲状腺炎(橋本病)である。

b.視床下部―下垂体性(二次性):視床下部あるいは下垂体の腫瘍などによる機能異常である。

c.末梢性甲状腺機能低下症(ホルモン不応症):全身の組織がホルモンに反応せず、受容体の異常である稀な疾患である。

③甲状腺機能低下症の症状

甲状腺の機能が低下すると基礎代謝が低下し、脱力感、全身倦怠感、毛髪がまばらになり、皮膚が乾燥して黄色味をおび、寒冷耐性の低下による低体温、しわがれ声となる。精神活動は緩慢になり、抑うつ状態となり、記憶力が衰える。

甲状腺機能が先天性または若年者に発症すればクレチン病となり、成人に発症すれば粘液水腫となる。

*クレチン病:出生直後から甲状腺機能低下症状を示す疾患である。本症の原因としては甲状腺形成異常、甲状腺ホルモン合成障害、ヨード欠乏、下垂体性などがある。症候は甲状腺機能低下症の症候と、低身長、小児体型などの発育障害を示す。

粘液水腫:成人に発症する甲状腺機能低下であり、甲状腺機能低下症が進展した特徴的

な症状である。真皮にムチン(酸性ムコ多糖類)が蓄積するために、顔面は眼瞼、鼻、頬、口唇などが浮腫状になる。四肢の皮膚は蒼白で冷たく、浮腫状であるが圧痕を残さない。

 

●甲状腺と機能亢進を呈する疾患

従来は、甲状腺の機能亢進をきたす疾患としてBasedow病(バセドウ病)や機能性甲状腺腫のように甲状腺中毒症の病態を呈するものを甲状腺機能亢進症と定義していた。しかし近年、亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎など、いわゆる破壊性甲状腺炎が、甲状腺破壊によって受動的・一過性に甲状腺ホルモンが上昇するものとして注目され、甲状腺機能亢進症とは別の疾患として理解されるようになった。

(1)甲状腺機能亢進症 [Basedow病(Graves病)]

本症はTSH受容体を自己抗原とする自己免疫疾患である。自己抗体が甲状腺の受容体を刺激して甲状腺ホルモンを多量に分泌し、びまん性甲状腺腫と甲状腺機能亢進症状を呈する疾患である。好発年齢は20~40歳であり、1:4で女性に多い。

 

①病態と臨床症状

甲状腺ホルモン分泌過剰に基づく代謝亢進、蛋白異化亢進、糖代謝異常、神経過敏を呈する病態である。大部分の症例に甲状腺腫が認められ、頸部の違和感を訴える。

本症の特徴的症状・徴候である、びまん性甲状腺腫、頻脈、および眼球突出をMersebrg(メルゼブルグ)3徴という。

全身代謝亢進の症状としては、基礎代謝率亢進による熱産生増加による暑がり、多汗を示す。心臓刺激作用により、心悸亢進、息切れ、頻脈、不整脈(心房細動)が現れる。血圧は拡張期が低下し、収縮期血圧は正常か、上昇を示す。また、腸蠕動の亢進による下痢がみられ、食欲は亢進するが体重の減少がみられる。

蛋白異化作用に起因する症状としては、筋肉の萎縮、脱力、疲労感を訴え、時に周期性麻痺をきたすことがある。骨吸収が促進され骨粗鬆症をおこす。糖代謝異常の症状としては、腸管からの糖吸収速度が増大するために、一過性高血糖を呈するのが特徴であり、尿糖陽性がみられる。

②検査所見

a.一般検査

血液検査では血清コレステロールの低下、アルカリフォスターゼの上昇。心電図では頻脈、心房細動がみられる。

b.内分泌学的検査

血中甲状腺ホルモン:遊離サイロキシン(FT4)と遊離トリヨードサイロニン(FT3)の上昇。TSH低値。

 

(2)破壊性甲状腺炎およびその他の甲状腺中毒症

亜急性甲状腺炎

無痛性甲状腺炎

中毒性結節性甲状腺腫

甲状腺クリーゼ

(*゚∀゚*)参考文献

医療学習レポート.甲状腺


スポンサード・リンク