
(;;◕ω◕;)💭question
アトピー性皮膚炎とはなんですか?
(..◕‿◕.)💬answer
アトピー素因の固体に発生しやすく、左右対称に生じる湿疹様変化です。
末梢血好酸球増多・高IgE血症・特異IgE抗体の出現や皮膚血管反応の異常(白色皮膚描記症・アセチルコリン遅発蒼白反応など)がみられます。
掻破などによって、伝染性膿痂疹、伝染性軟属腫・カポジ水痘様発疹症などの感染症に罹患しやすいです。
(;;◕ω◕;)💭question
アトピー性皮膚炎の症状とはなんですか?
(..◕‿◕.)💬answer
年齢によってその臨床症状を変え、乳児期では滲出傾向の強い鮮紅色斑で始まり、頭部・顔面・頚部などから体幹・四肢へと拡大します。
漿液性丘疹・落屑・痂皮などを伴うが、重症例ではびらん・浸潤などをきたします。
小児期になると鮮紅色調は薄れ、乾燥傾向・毛孔性角化・粃糠様落屑などが目立つようになります。
ときには貨幣状湿疹様局面、痒疹結節などの散在性皮疹の多発をみます。
慢性に経過し、完成された病巣では苔癬化が著明です。
瘙痒があり、瘙痒はときに発作的です。
皮疹は季節的消長を示すことが多く、増悪と軽快を繰り返すことが多いです。
多くは思春期前に軽快するが、約10~20%の症例では存続あるいは、いったんよくなってから成人期になって再発します。
成人のアトピー性皮膚炎は皮疹の程度は重く、また顔面に好発しやすいです。
(;;◕ω◕;)💭question
アトピー性皮膚炎の診断とはなんですか?
(..◕‿◕.)💬answer
瘙痒があります。
皮疹は湿疹病変・急性病変(紅斑、湿潤性紅斑、丘疹、漿液性丘疹、鱗屑、痂皮)・慢性病変(浸潤性紅斑、苔癬化病変、痒疹、鱗屑、痂皮)です。
分布は左右対側性であり、好発部位は前額、眼囲、口囲・口唇、耳介周囲、頚部、四肢関節部、体幹です。
乳児期は、頭、顔にはじまりしばしば体幹、四肢に下降します。
幼小児期は、頸部、四肢屈曲部の病変です。
思春期・成人期は、上半身(顔・頸・胸・背)に皮疹が強い傾向があります。
慢性・反復性の経過(しばしば新旧の皮疹が混在する)は、乳児では2ヶ月以上、その他では6ヶ月以上を慢性とします。
上記を満たすものを、症状の軽重を問わずアトピー性皮膚炎と診断します。
そのほかは急性あるいは慢性の湿疹とし、経過を参考にして診断します。
(;;◕ω◕;)💭question
アトピー性皮膚炎の治療とはなんですか?
(..◕‿◕.)💬answer
ステロイド剤あるいは免疫抑制剤(タクロリムス軟膏)の外用を行えば、大部分は軽快します。
(;;◕ω◕;)💭question
アトピー性皮膚炎の看護評価とはなんですか?
(..◕‿◕.)💬answer
全身状態をみます。
瘙痒に伴うイライラ感、慢性疾患に伴う精神状態(表情・言動の変化)等です。
皮膚症状をみます。
皮膚の乾燥状態、皮疹の形態と分布部位、鱗屑の付着の程度と部位、瘙痒の程度と持続時間、掻破の程度と部位、感染の有無と程度等です。
生活様式・習慣をみます。
衣生活は、寝具や衣類の素材、皺・縫い目・タグなどの刺激等です。
食生活は、アレルゲンとなりやすい食品の有無、掻痒を増強させる食品の摂取状況、嗜好品(アルコール飲料・香辛料・甘味料)等です。
住生活は、絨毯・畳の使用、寝具・寝室の状況、ダニの繁殖の原因となるもの(ぬいぐるみなど)の有無、寝室環境(整理整頓・清潔)等です。
睡眠は、瘙痒による睡眠障害、熟眠感です。
検査データをみます。
血液検査は、好酸球数、血清総免疫グロブリン(IgE)値、アレルゲン特異的IgE抗体、乳酸脱水素酵素(LDH)値等です。
皮膚反応検査は、貼付試験・単刺試験・掻破試験等です。
心理・社会的側面をみます。
ボディイメージの変化に対する受け止め方、医師からの説明(疾患・治療)に対する受け止め方、家族の支援体制等をみます。
(;;◕ω◕;)💭question
アトピー性皮膚炎の看護目標とはなんですか?
(..◕‿◕.)💬answer
疾患・治療に対する正しい知識を持ち、生活を振り返ることができます。
治療を継続することによって、皮膚症状が落ち着いた状態に維持できます。
瘙痒が緩和され、精神的安定がはかられます。
夜間、良眠が得られます。
ボディイメージの変化が受け入れられます。
(;;◕ω◕;)💭question
アトピー性皮膚炎の看護活動である薬物療法の援助とはなんですか?
(..◕‿◕.)💬answer
長期にわたって薬物療法が行われ、皮膚症状の強いときにはステロイド外用薬が用いられます。
ステロイド外用薬の作用や副作用について患者の理解度を把握して、処置時の状況(塗り方)を観察します。
ステロイド外用薬を拒否する患者には、医師の指示に従い使用することで副作用を抑え、効果をあげるうえでたいせつなことだと説明します。
皮膚症状がおさまったときは、保湿剤などを塗布するだけでもよい状態に保持できることを説明します。
指示された外用薬は1日1回は塗るようにします。
外用薬の量は、皮膚がしっとりとする程度です。
就寝前にシャワーなどで汚れをおとし外用薬を塗布すると、夜間安眠を得られやすいです。
シャワー浴後はやわらかいタオルで押さえ拭きし、肌がしっとりしている間に塗布するとよいです。
塗った後しばらくは裸でほてりをさまします。
保湿剤とステロイド外用薬を併用することが多いが、はじめに保湿剤から手掌全体を使って全身に伸ばしていきまうす。
そのとき、力を入れてこすったりしないです。
皮疹のある部分には綿棒あるいは指先でステロイド外用薬を塗布します。
副作用をおさえるため、皮疹以外の部分にはあまり塗らないです。
神経質になる必要はないです。
外用薬塗布後、木綿やガーゼの肌着を着用します。
これには、薬剤を皮膚に浸透させる、びらん・浸潤面からの分泌物吸収、外部刺激から皮膚の保護、掻破の刺激から保護、外用薬貼付時の固定などの利点があります。
内服療法として抗ヒスタミン薬・止痒薬が用いられるが、眠気・倦怠感などの副作用への対処法を説明します。
眠気が強いときには就眠前にかぎり服用させます。
労働、学習への影響が懸念される場合は医師と相談し減量もしくは中止します。
高齢者の場合、ふらついたり、ぼーっとしたりするため、事故防止に努めます。
(;;◕ω◕;)💭question
アトピー性皮膚炎の看護活動である生活様式の改善とはなんですか?
(..◕‿◕.)💬answer
住環境については、ダニの発生を防ぐように心がけることが大切です。
絨毯、畳に布団はダニを発生させやすくし、皮疹の悪化をもたらすためフローリングがのぞましいです。
防ダニ効果のある布団・シーツなどを用いる、ふけや食べかすなどダニのえさになるものはこまめに掃除するなどしてダニ発生を予防します。
ダニの駆除には、掃除をこまめに行い、掃除機を使用する場合は窓の換気を行います。
ダニの発生しやすい環境は、湿度70%前後、気温25~30℃といわれています。
夏季はエアコンで室内温度を調整し、冬季には暖房を強くしすぎないです。
(;;◕ω◕;)💭question
アトピー性皮膚炎の看護活動である衣生活への援助とはなんですか?
(..◕‿◕.)💬answer
化学繊維、毛織物は皮膚を刺激し、絹は通気性・吸湿性はよいがアレルゲンとなることがあります。
木綿は通気性、吸湿性もよく、刺激が少ないのでアトピー性皮膚炎患者にはもっとも進められる繊維です。
よって、肌着は木綿が望ましいです。
縫い目、タグが刺激となることもあるため、裏返しに着たり、タグはとります。
(;;◕ω◕;)💭question
アトピー性皮膚炎の看護活動である環境の整備とはなんですか?
(..◕‿◕.)💬answer
室温が高いと血管拡張により瘙痒を引きおこすため、エアコンなどによって室温を調整します。
掻破予防のために長袖が着用できるほどの温度です。
湿度が高いときは除湿、低いときはドライスキンを誘発するため加湿します。
(;;◕ω◕;)💭question
アトピー性皮膚炎の看護活動である清潔の保持とはなんですか?
(..◕‿◕.)💬answer
入浴は代謝促進、薬剤吸収を高める、副作用の出現を抑える、鱗屑・分泌物の除去、二次感染の予防、悪臭の除去、爽快感による瘙痒の緩和などの利点があるため、大切です。
しかし、血管拡張によるヒスタミン放出による瘙痒の増強があるため、湯温はぬるめ(38~40℃)程度が適当です。
皮膚を洗う際は、低刺激性の石鹸を使用し、浴あわ立てて皮脂膜まで取り去らないように、円を描く気持ちでなで洗いを心がけます。
古い薬剤を洗い落とす目的もあるため、皮膚にべとつきが残らないようにします。
シャンプーや石鹸が残ると刺激となるため、きちんと洗い流します。
ナイロン・ボディブラシ等は皮膚への刺激が強くドライスキンを増悪させ、瘙痒のためにごしごしと擦り、掻破による瘙痒の増悪と悪循環であるため、正しい方法を指導します。
運動などにより発汗が著しい場合、汗が刺激となって瘙痒を引き起こすことがあるので、シャワー浴をすすめます。
プールに入ったらシャワーで塩素を洗い流し、その後は外用薬を塗布したほうが望ましいです。
(;;◕ω◕;)💭question
アトピー性皮膚炎の看護活動である瘙痒の緩和とはなんですか?
(..◕‿◕.)💬answer
冷罨法は冷感を刺激して瘙痒の閾値を上げ、爽快感を得られます。
瘙痒のある局所以外に、頭部を氷枕で冷やすと安眠への導入を図れます。
瘙痒のある部分は、掻くよりたたくようにします。
(;;◕ω◕;)💭question
アトピー性皮膚炎の看護活動である掻破の予防とはなんですか?
(..◕‿◕.)💬answer
皮膚を傷つけないよう爪は短く切ります。
睡眠中は無意識のうちに掻いても刺激が最小限になるよう、木綿の手袋をしたり、皮疹のある部位をガーゼ・包帯で覆うなどします。
無意識に掻破することが多いので、掻いたときは家族や周囲の人に注意してもらいます。
瘙痒がある部位には、外用薬を塗りなおすのもよいです。
(;;◕ω◕;)💭question
アトピー性皮膚炎の看護活動である精神的援助とはなんですか?
(..◕‿◕.)💬answer
皮疹が他人の目につくことによるストレスは大きく、それにより瘙痒が誘発されることも多いため、できるだけ掻破を予防します。
皮疹の悪化の悪循環を断ち切り、気長に治療を続けることで症状は改善されていくと説明します。
学童に対し、学校の先生にも協力を得られるようにしたいです。
気分転換による感情のコントロールも大切です。