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(/▽\)♪低出生体重児と未熟児の話


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 出生直後から子宮外での生活への生理的適応過程が終了するまでの期間の児を新生児といい、その新生児を出生体重により分類したものである。

低出生体重児 :出生体重2500g未満の児

極低出生体重児:出生体重1500g未満の児

超低出生体重児:出生体重1000g未満の児

 原因は、早期産、子宮内発育遅延の2つが考えられ、後者の要因には、胎児栄養失調症(妊娠中毒症や胎盤の異常など)、胎児自身の発育不全(染色体異常、感染など)のほか原因が解明できないものがある。

病態アセスメント

 未熟児は小さく脆弱であり、正常細菌叢が欠如しており感染に対する抵抗力が未熟である。生後まもなく始められる呼吸・循環・体温管理は児の生死をも左右するため観察力・合併症の予防が大切である。胎内から胎外循環へ適応する時期は、起こり得る様々な問題とその背景を熟知し、救命救急的なトータルケアが要求される。このような未熟児の特徴や瞬時の変化にも対応できる技術・知識、成熟度に応じた看護と、愛情・優しさをもって接する心が大切である。未熟性に起因した後障害を起こしやすく。急速に成長・発達する時期でもあり、後遺症なき成長に医療者が担う役割や責任は重大である。
またこの時期は母子関係確立に重要な時期でもある。

症状

 1.形態・成熟度

 身体が小さく皮下脂肪もないため痩せて見える。吸啜反射など神経学的特徴は欠落・微弱である。体温調節機能が未熟であり、呼吸機能も肺の組織と中枢機能が未熟である。多くの未熟児では、脳室内出血、持続性脳室拡大、脳室周囲白質軟化症、痙攣、気管支肺異形成、新生児髄膜炎、小頭症などの有無が成長・発達過程に重大な影響を与える。

 2.体温

 未熟児は断熱物質として作用する皮下脂肪がないこと、皮膚の毛細管の反射調節機構が未熟であるため体温維持が難しい。未熟児の適正温度環境は腹壁皮膚温が36~37℃を保つ環境温下で、酸素消費量が最低となる。

 3.呼吸

 肺サーファクタントが不足し、呼吸窮迫症候群を発症する。また長期人工呼吸器に依存する事で気管支肺異形成(BPD)、未熟児網膜症(ROP)発症や脳内出血の危険性が高くなる。

 4.循環・血液

 胎児循環から新生児循環へ変化するが胎児循環遺存(PFC)を併発する事がある。黄疸が早期に出現したり、核黄疸に移行する場合がある。

 5.反射

 モロー反射、把握反射、手掌・口反射、吸啜反射、自動歩行、交互性進展反射、非対称性緊張性頸反射、探索反射などがある。

 6.代謝・内分泌・免疫

 新生児のエネルギー源としてグルコースが必須である。酸素消費量の50%を占める。グリコーゲン貯蔵の少ない未熟児やSFD児で低血糖症を起こす頻度が高い。内分泌では、母体・胎盤からのホルモンの影響がまだ残っている。未熟な状態で胎盤から離された児はウイルス、細菌、真菌、寄生虫の感染を受けやすい。未熟児は早期産によってIgGを経胎盤的に獲得できないため感染を起こしやすい。

 7.消化・吸収

 壊死性腸炎(NEC)を起こすことがある。食物摂取と消化吸収する運動機能が発達していない。誤飲しやすく、腹満で呼吸抑制を起こす。ビタミンK2不足で頭蓋内出血を起こす要因となる。

検査

  • 血液データ、血液ガス分析、血糖
  • X-P
  • 超音波検査
  • 頭部CT,MRI
  • 聴性脳幹反応検査(ABR)
  • 眼底検査

治療

  • 輸液
  • 輸血
  • 酸素投与(人工換気)
  • インキュベーター収容(保温・加湿)
  • 交換輸血
  • 光線療法

経過と管理

 1.体温管理

 体温変動はエネルギー消費や合併症を引き起こす。高体温は多呼吸、無呼吸発作、頻脈を起こし、脱水に陥り、低体温はアシドーシスのもとになる。

 2.呼吸管理・・・無呼吸発作の予防

 34週未満では無呼吸発作を起こしやすく、生後数時間で始まる。

 3.循環管理

 血圧、心拍数、尿量、尿比重、体重の測定が目安になる。

 4.輸液管理

 未熟児は、体内水分量が多い、細胞外液量の比率が高い、不感蒸泄量が多い、腎機能が未熟という体液特性がある。

 5.栄養管理

 呼吸障害や神経学的障害のため、経管栄養を行う。体位は腹臥位の方が胃食道逆流・誤嚥の可能性が少ない。

 6.感染防止

 母体からの垂直感染と、水平感染の可能性がある。

 7.母子関係確立

 未熟児は人工呼吸器装着により母子分離が長期化する。出生直後の泣き声も聞かないうちにNICUに搬送され、初回面会時医療機器につながれた我が子への驚きと自責の念にかられ、愛着形成が阻害される可能性がある。母子のきずなの重要性が強調されている。

看護計画

Ⅰ.アセスメントの視点

 低出生体重児の看護は、児と家族を対象とした包括的看護である。出生後全身状態の変化の激しい児に対して救命救急・集中治療のみならず、より人間性豊かな発育へと、成長発達への援助、親子関係確立と家庭生活に向けての援助が必要になる。

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