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(/-\*)脳炎と看護計画の話


(・.・;)題名:脳炎と看護計画の話

ウイルスや細菌、真菌、原生動物等の病原体が神経系に感染することにより、また、自己免疫抗体の産生により、脳細胞組織の破壊、壊死をきたす状態である。原因病原体、感染部位により、症状、予後が異なってくる。近年比較的軽症のまま自然治癒する例もあると考えられてきているが、昏睡に陥ると予後は一般に不良で、生命をとりとめても重い後遺症を残すことが多い。優位半球側頭葉障害による感覚失語のほか、聴覚失認、記憶障害などが残り、社会生活が困難な例が多い。

●症状

  1. 発熱
  2. 頭痛
  3. 全身倦怠感
  4. 嘔気、嘔吐、食欲不振
  5. 幻覚、妄想、せん妄
  6. けいれん
  7. 意識混濁、昏睡

●検査

  1. 髄液穿刺(脳ヘルニア発生あるいは助長時は禁忌)
  2. 血液検査
  3. 脳波
  4. 頭部CTスキャン
  5. 頭部MRI

●治療

  1. 一般療法
    気道の確保、栄養・水分の補給、二次感染の予防 けいれん発作、脳浮腫に対し、抗けいれん薬、脳圧降下薬の投与
  2. 抗ウイルス薬の投与

●経過と管理

1.けいれん発作の対応

けいれん発作が連続することで、神経障害の合併、呼吸抑制の出現、誤嚥の危険性がある。けいれん発作時には、迅速かつ適切な対応が必要となってくる。また、血中濃度に注意しながら、抗けいれん薬の確実投与を行なっていく。高熱はけいれんを誘発する危険性があり、体温コントロールを行っていく。

2.脳浮腫の軽減

浮腫が強いとヘルニアをきたし脳幹を圧迫し死の転帰をとったり、脳循環に悪影響を及ぼし、脳の障害を増悪させる。脳浮腫軽減を目的として、グリセオール製剤等の高浸透圧利尿剤、ステロイド剤などを使用する。

3.全身管理

1)呼吸管理

けいれん発作、意識障害、脳浮腫増強に伴う呼吸失調、また、嘔吐に伴う誤嚥、窒息の危険性があり、呼吸状態の観察、気道の確保が重要となってくる。また、意識障害による安静臥床により、気道分泌物、痰の喀出不良で無気肺、感染を起こしやすい。そのため呼吸状態の観察をはじめ、肺理学療法による喀痰排出の促進、口腔内の保清を行う必要がある。

2)体液・栄養管理

脳浮腫の増強に注意しながら、1日2000ml前後の輸液、または、鼻腔栄養を行なう。発症直後は嘔吐や誤嚥の危険性があり、十分に観察を行なう必要がある。

3)二次感染の予防

意識障害による安静臥床により、気道分泌物、痰の喀出不良で無気肺、感染を起こしやすい。また、バルンカテーテル留置、IVHカテーテル留置等による二次感染の危険性も大きい。肺理学療法による喀痰排出の促進、口腔内の保清を行い、呼吸器合併症の予防を図る。また、カテーテルの清潔管理の徹底を行ない、二次感染の予防に努める。

4.リハビリテーション

急性期を脱すると、麻痺、長期安静臥床に伴う筋力の低下による運動機能障害、記憶障害、言語障害等に対し、リハビリテーションが中心となってくる。

●看護計画(急性期)

急性期は全身状態が不安定であり、発熱、意識障害、けいれん発作、頭蓋内圧の亢進を伴うことが多い。したがって、頭蓋内圧亢進による生命の危険性を考慮し異常の早期発見に努めるとともに、けいれん発作時の事故予防、呼吸、循環などの全身管理が必要である。

●看護計画(慢性期)

急性期を離脱した患者に対し、リハビリテーションが中心となる時期である。脳炎患者は、知能障害や運動障害、意識レベルの低下、失外套症候群(高度の失行・失認。意識障害の特殊型で開眼しているが無動無言状態。)等の後遺症を残すことがあり、回復期のリハビリテーションは早期ADL自立と早期社会復帰を目的として行なわれる。

(;д;)ノ参考文献

医療学習レポート.脳炎と看護計画


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